もこにゃんとばあば

もこにゃん もうすぐ八才(2015年生れ)
登場数は少ないですがヨロシク!にゃん

春を待つ

2023-01-31 05:15:23 | 俳句・短歌

ぎぃーぎぃーと流氷の鳴く厳冬期

 

遙か沖一直線の流氷を

   オホーツク人は待ち焦がれをり

 

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先週、日本列島は10年に一度という寒波に包まれた。

道内でも列車の運休や航空便の欠航が目立ち、事故も多発した。

被害を受けた方々にはお見舞い申し上げたい。

大寒は過ぎても、節分までは寒の内。

用心は怠れない。

「たましひの繭となるまで吹雪けリ」斎藤玄。

魂が繭の中に籠ろうとするほどの吹雪とは。

函館生まれの俳人の句からは、北国に生きるものこそが抱く厳かな冬の感覚が伝わってくる。

「繭」は本来夏の季語で、ふわふわとした温かいイメージが付随する。

繭からつくられる絹織物は保温性と吸湿性に優れており、肌にも優しい。

カイコのように繭に包まれぬくぬくと冬を過ごしたい。

ただし、カイコの繭が暖房のためと考えるのは人間の勝手な解釈らしい。

しなやかな糸を吐く目的をカイコ自身は知らず、生体内に遺伝的に組み立てられた本能がそうさせているのだとか(伊藤智夫著「蚕はなぜ繭をつくるか」)

成長に必要なクワの葉に対する食欲は旺盛である。

2、3日で体重が倍になるほどの速さでむさぼる。

よく食べ、よく寝て、しかも生産性が高い。

人間として見習いたいものである。

この冬がことさら厳しく感じるのは、物価高とは無縁ではあるまい。

不用意に出かければ財布の中身が寒さを増す。

荒天時は、不要不急の外出を控える必要もある。

繭ごもりを決め込んでじっと春を待つとするか。(北海道新聞卓上四季2023.1.30より)

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繭ごもりを決め込むといっても冬の北海道は暖房が欠かせないので、この電気と灯油の値上がりは非常に厳しいものがあります。

北海道には光熱費の減税をお願いしたいものです。

電気料金は特に電力会社が絶対損をしない仕組みを考えて電気料金を徴収しているのに、と思います。

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一月も今日で終わりですね。

網走は今が厳冬期。

一日も早く流氷が来て、海にめぐみをもたらしてくれることを願います。

そして海明け後は豊かな海産物が捕れますように。


2023-01-30 05:38:23 | 俳句・短歌

ひゅーひゅーと風の口笛春を待つ

ずっしりと重たき冬の風ばかり

       北風追い出す春風吹いてよ

 

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林芙美子が代表作「放浪記」の原型となる「歌日記」をつけたのは100年前の関東大震災のころだった。

広島の女学校を卒業後、恋人を頼って上京したが、裏切られて婚約を解消され、職を転々とした。

そんな時に被災し、露天でおこわや餅を売ってしのいだ。

絶望の中でもしたたかに生き抜いた経験が名作を生んだ。

芙美子はパリ、ロンドンの滞在や従軍を経て、37歳の時東京・下落合に終の棲家を立てた。

こだわったのは東西南北に「風の吹き抜ける家」にすることだった。

現存する京風民家は、風の通り道が考え抜かれ、庭から入る風は縁側、台所、客間、書斎、アトリエを自由に吹き抜ける。

陽光に乗って優しく行き渡る様は、市井の隅々に目を向け、地道に生きる人の姿を追った作風にも通ずる。

さて、こちらの風通しはどうか。

防衛費の大幅増を拙速に決めた岸田文雄首相が財源として増税を持ち出した。

自民党では安倍晋三元首相に近かった議員らが増税反対、国債活用を訴える。

忖度ばかりの1強政権より風通しはよさそうだが、支持率低迷の首相を内から揺さぶる隙間風のようにも映る。

「泣くだけ泣かなきゃいい人間にはなれない」。

芙美子は人の痛みがわかることの大切さを説いた。

コロナ、物価高、格差・・・。

多くの国民が苦境の今、防衛を偏重し、内輪の主権争いに興じるなら政権に追い風は吹くまい。(北海道新聞卓上四季2023.1.29より)

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民衆は増税も国債も望んではいないですよね。

増税より減税をして購買意欲を高める方が良いと思われます。

国債は借金を重ねるということだから、解決にはならないと思うのですが、自民党は何故借金したがるのでしょうか?

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昨日は昼寝中に母から電話があったようですが気づいたときは時間的に問題ありで、後でかけようと思ったのですがすっかり忘れてしまっていました。

今日、忘れずかけ直しましょう。


人口

2023-01-29 10:00:41 | 俳句・短歌

地球号襲われてをり厳冬期

ちきゅうごうおそわれてをりげんとうき

高齢化進む地球の人口は

     100億人にはならないらしい

 

 

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1872(明治5)年1月29日に、日本初の全国戸籍調査が実施されたことにちなんで記念日が設けられております。

当時の人口は男性:1,679万6,158人 女性:1,631万4,667人の合計3,311万825人だったそう。

ちなみに、総務省統計局が発表している2022(令和4)年7月確定値のデータでは

  • 総人口数:1億2,512万5千人
  • 男性:6,083万2千人
  • 女性:6,029万3千人となっております。・単位未満は四捨五入・2020(令和2)年実施の国勢調査による人口

また、日本初となる戸籍制度は645(大化元)年に行われた大化の改新の時だとされており、年貢を徴収するため田畑の大きさとともに、その土地の人も登録するようにした制度が、後の戸籍制度に繋がっていると考えられておます。

大化の改新時に調査編製されたものは、編製年の干支から壬申じんしん戸籍と呼ばれております。

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150年前の人口は現在の約1/4だったようです。

たった150年で3.7倍も増えたようです。

地球の総人口も80億を超えたそうですね。

タンパク質は動物の肉からではもう取れなくなりそうで、昨今は昆虫食が盛んに言われています。

これからの地球はどうなるのでしょうか?

余り先のことを心配してもと思いますが、地球に負荷をかけない生き方をしたいものです。

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流氷も沖の方に見えたとか、いよいよ冬本番です。

2月を過ぎると暖かい春ですね~。


歌人実朝忌

2023-01-27 09:26:18 | 俳句・短歌

実朝忌かの歌今もあたらしき

さねともきかのうたいまもあたらしき

仄暗き鎌倉の地で果てた人

     紅顔なるを歌にて残す

 

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源実朝は、鎌倉幕府を開いた源頼朝の子どもで、将軍にして、天性の歌人と言われました。

その生涯は1192~1219年の28年間と短いものでした(建保7年1月27日忌)が、若いころに和歌に熱中、夢に啓発されて詠んだ短歌を神社に奉納するなど、天才を感じさせるエピソードもあります。

源実朝の歌の特徴は3つあげられます。

万葉調→藤原定家に師事した折に万葉集を贈られ、それを元に研鑽を積んだため、作品の多くが万葉調であるところが源実朝の和歌の特徴の一つです。

例:大海の磯もとどろによする波われて砕けて裂けて散るかも

本歌取り→万葉集だけではなく、その後の古今集、新古今集にも多くを学んでおり、それらの本歌取りをして詠まれた歌も多くあります。

例:吹く風のすずしくもあるかおのづから山の蝉鳴きて秋は来にけり

独創性→時代を超えて人々を驚かせ、また共感を呼ぶような特徴ある独創的な和歌があるのが実朝の大きな特徴といえます。

例:時により過ぐれば民の嘆きなり八大龍王雨やめたまへ

 

源実朝には「金塊和歌集」という歌集があります。

実朝22歳までの和歌を収録。収録数は約700首もあります。

「金槐」の意味→「金」は鎌倉の「鎌」の偏、「槐」は大臣の意の唐名「槐門」の略です。

「槐門」の「槐(えんじゅ)」とは植物名、木の名前です。

古く周の時代、この木を朝廷に三本植え、政治的な最高位・三公(日本でいう太政大臣・左大臣・右大臣)のおわすべき位置を示したことから大臣の意味を持つ。

つまり、金塊は「鎌倉の(右)大臣」の意味で、実朝のことを指します。

金槐和歌集の成立年は、1213年(建暦3)とされています。

ただし、実朝が右大臣になったのは暗殺直前のことであるため、金槐和歌集は、実朝の死後に編まれた歌集につけられた名称と言われています。

以下の代表作は主にその金塊集からの抽出です。

源実朝の代表作和歌として、最もよく知られている有名な和歌3首を最初にあげます。

・箱根路をわれ越えくれば伊豆の海や沖の小島に波の寄るみゆ

・大海の磯もとどろに寄する波われて砕けて裂けて散るかも

・世の中は常にもがもな渚漕ぐ海人の小舟の綱手かなしも

最後の歌は百人一首の93番に選ばれたものです。

まず上の3つの代表作から現代語訳と解説を記していきます。

箱根路をわれ越えくれば伊豆の海や沖の小島に波の寄るみゆ

読み:はこねじを われこえくれば いずのうみや おきのこじまに なみのよるみゆ

現代語訳と意味:箱根の道を越えてきたところ、伊豆の海が伊豆の海が開けている。沖の小島に白波が寄せているのが見えるよ

解説:箱根を旅して、伊豆の意味の雄大さに感動を表す内容の歌で、斎藤茂吉は、この歌を金塊和歌集の代表作としています。

万葉集の本歌取りで、調べは万葉集に比べると柔らかいですが、「繊細な巧を弄せぬところに尊重すべき特色を持っている」という茂吉の評の通りです。(短歌のことより)

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鎌倉幕府の騒乱の中、僅か26歳という若さで落命されましたが、天才的な和歌の詠み方だったようで今の時代にも通じますね。

短歌を詠まれているたくさんの方々の作品を楽しみに毎日見ています。

私の師は皆様方のようです。

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昨日はカラオケ教室がありました。

昨年まで30年間発表会を行っておりましたが、今年はおさらい会という形でこじんまりと行おうということでした。

一年に一度くらいみんなの前で歌うのも悪くないかと思います。

楽しみでもあります。


自然

2023-01-26 04:37:47 | 俳句・短歌

森の木も吹雪にさらされ眠りたる

もりのきもふぶきにさらされねむりたる

呑みこまん命無きものこの森に

       あった証も朽ちてゆくのみ

 

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呑みこまれた文明

人の心動かす自然の力 高3 岡田結稀

僕はよく教室や家、車の窓から、外に広がる自然をぼおーっと見ています。

この木はいつから生えているんだろう。

この鳥はどこから来たんだろう。

ここは元々何があったんだろうなどと想像するのが、とても楽しいです。

悩んでいる時やつらい時には、これをすると気持ちが楽になります。

知り合いに、木に抱きつくと木の声が聞こえるという人がいました。

そこで僕も抱きついてみました。

声は聞こえませんでしたが、何か優しいものに包まれている感覚になり、自分も自然の一部になったように思いました。

とても落ち着いて心地よかったです。

自然には特別な力があって、こんなふうに人の心を動かしてくれるのだと思います。

僕はそんな自然が大好きで、これからもずっと見たり触れたりしていきたいです。(北海道新聞ぶんぶんタイム23.1.25より)

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こんな優しい気持ちはずーっと忘れないでいたいですね。

そのためにもたまにこんな文章を読むのも良いかなと思います。

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今日はカラオケの日です。

お喋りも楽しまなくっちゃ