leka

この世界のどこかに居る似た者達へ。

ぼまーさん。

2014-12-20 21:26:45 | お芝居・テレビ
BSのDlifeの番組を観るのが好きなんですが、海外のドラマに凄くかっこいい役者さんが出ていました。






「WHITE COLLAR」と言うドラマに出ているMATT BOMER(マット・ボマー)。

現在37歳、アメリカ出身の俳優さん。

いやぁ~、ぼまーさんたら、超かっこいいじゃないですかぃっ

この世のものとは思えない位かっちょいいよー



white collarと言うドラマはアメリカで2009年から放送の始まったドラマで、ぼまーさんは天才詐欺師「ニール・キャフリー」と言う名前の男を演じています。

この天才詐欺師は脱獄しますが、FBIの捜査官に捕まってしまい以後、その詐欺師としての才能を生かして捜査官と一緒に数々の”知的犯罪”を解決してゆくと言うお話みたいです。

FBI捜査官と手を組んで事件を解決しているとは言え、犯罪者であるニールの足には”足かせ”がつけられ、その行動範囲は制限されています。しかしながら、ニールとその捜査官”ピーター”の間には次第に友情が芽生えます。

本国アメリカでの放送はまだ継続中で、現在第5シーズンだそうです。Dlifeではシーズン4を放送中。

アタシは気付くのが遅くて、先々週あたりから観始めました

でもこのドラマはDVDが出ているみたいなので、以前のお話はいつか観られると思います。やたー





ぼまーさんはとても魅力的な人なので、世界中の、特に女の人達に人気があります







歌も上手いんだそうで、きっと世の女たちは、ぼまーさんに気に入って貰うためならば何でもするでしょう。

「アタシをっ、アタシを見てっっ」と。

だがしかし!


だが、だが、しかぁーーーーーしっっ!!!






ぼまーさんには男性のパートナーがいらっしゃいます。

ぼまーさんには男性のパートナーがいらっしゃいます。

大事な事なので2回言いました。

そして3人のお子さんが居て、彼らはパートナーの男性が”代理母出産”で得た家族だそうです。

なので、ぼまーさんとは血縁関係は無いのですが、彼らとぼまーさんはとっても仲良しなんだそうです。

アメリカって進んでいます。驚きです。


いやぁ~これを痛快と言わずしてなんと言うのでしょうか。

女たちの悔しがった様子が目に見えるようです





これはぼまーさんが男性ストリッパーの役を演じた時の画像のようです。

こんなにかっこいい人が居るんなら、旦那さんに内緒で絶対行くでしょ。

ねぇ、奥さんてば

ないしょないしょないしょでね




「normal heart」と言う映画で、ぼまーさんはエイズになり日に日に病魔におかされ痩せ衰えてゆく青年を演じていました。

アタシは予告編を観ただけですが、頬がこけ顔も小さくなってしまい、明るさと強さ美しさに満ちていたかつての青年とは別人になってゆく姿にこの病気の恐ろしさを感じました。この病魔が日常の色んな事にも支障をきたす過程が描かれ、アタシは予告編だけで涙が出そうになりました。日本では先月スターチャンネルで放送されたそうですが、DVDはないのかなぁ。調べてみよう。

ぼまーさんは主人公の恋人役で、二人はゲイカップルです。かなりリアルなベッドシーンがあるようですが、「表現する」「描く」と言う点において、やっぱり外国は凄いなと思います。ごまかさないし、役者さんたちは潔い。かっこいいです。そうやって出来上がった映像は説得力と破壊力に満ち溢れています。


ぼまーさんが自分のパートナーとの関係を公にしたのは2012年の事だそうで、それまでは受けている役や番組の事を考慮し、明確にはしなかったそうです。イギリスやアメリカでは自分が同性愛者であるとカムアウトする有名人が沢山居ますが、日本では例えばぼまーさんみたい人気絶頂の有名人がカムアウトするなんて事は絶対に無いですよね。

そう言う事が起こりえる日本になったならば、劇的に色んな事に変化があると思います。表現の世界も。




まぁ、でもぼまーさんの件は痛快だったなぁー。

進んでると思うアメリカでさえ、カムアウトする事については賛否両論あるそうです。俳優はすべきじゃない、と言う意見もあるんだとか。






頑張ってね、ぼまーさん。お子達と旦那さん(or 嫁?)のためにも。































































二人のイーブ。

2014-12-17 15:33:20 | お芝居・テレビ
舞台「クロードと一緒に」はダブルキャストで公演されました。

片方のチームを観たチケットの半券を、もう一方のチームを観る際に受付で見せるとチケット料金1000円バックと言う嬉しいシステムが設けられていました。

こう言うのってよくあるんですかね??

凄く嬉しかった

お芝居を観るようになってからまだ1年位ですが、いつもいつも「なんでこんなにチケット高いの!!??

と思うことしきりだったアタシにしてみたら、マジで味方に思えました

そんなとこも「クロードと一緒に」を好きな理由



お芝居は良い席で、と言うのはよーく分かりますが、ん~~まぁ、16歳の女の子が主人公のお芝居を16歳の子達が気軽にはとうてい観られない値段設定で公演される舞台については、もう少しなんとかならないもんなのかなぁとは思いますよね。

この舞台はこのブログにも沢山書いた素晴らしい舞台でしたけども・・・



さて、アタシの観た稲葉&伊達コンビの「クロードと一緒に」は千秋楽でした。

若く人気のある役者さんの出演する舞台だとあって、観客席にも若い人達が居ました。そう、こうやってどんどん「劇場」に若い人達がお芝居を観に来るようになるといいなとアタシは思うんです。音楽のライブを観るようにね。

舞台のお芝居は何が起こるか分からないし、やり直しがきかないので、毎回真剣勝負ですよね。ライブと同じ。

音楽のライブで観客とミュージシャン達が共同作業で空間を創り上げるのと同じ様に、舞台もそうやって成り立つと思うんです。

人前で表現する才能を育てるのは、本当の事を言ってくれる良い理解者と観客達です。

次の時代を担う演者も観客も、高額な入場料では劇場からは遠のいてしまうんじゃないかなぁと・・・。


上演前、そんな事をやわらかな客電の灯りの下でぼんやり考ていました。

気付けば客席はもうほぼ埋まっていて、もうすぐ上演時間。

と、舞台をはさんだ反対側の客席の観客達がアタシの座るこちら側の客席を見ながらなにやら口々に言っているのが見えました。

皆、一様に確信の持てないままにこちらの一点を見て驚いた様な表情を見せます。


????????????


皆の視線はアタシの座る席から3つほど左にずれた席に集まっています。

なんとなくそちらを見てみると、間に人が居るのでよくは見えませんでしたが、体を少し前かがみにして肘を自分の脚につけ両手を組んで座っている人が居ました。

間に座る人の向こう側にチラリと見えたのは金色の髪でした。


終演後のtwitterか何かで、この稲葉さんと伊達さんコンビの千秋楽を相馬さんが客席で観ていたとどなたかが呟いていたのを見ました。

あの金色の髪の人はもう一人のイーブだったのでしょうか。

アタシは顔を見ていないので確信は持てませんが、確かに上演前の客席では何故か客席を見てざわつく観客達が居ました。


稲葉さんの千秋楽の直後、相馬さんと稲葉さんは抱き合って泣いたそうです。

それはきっと二人のイーブにしか分からない、複雑で簡単で、その時にしか感ずることの出来ない感情であったのかもしれません。

本当に本当にお疲れ様でした。





ポスター”稲葉 友”編。

ポスター撮影時はまだ髪が金色ではなかったんですね。

ちなみに劇中では服を脱ぐ場面は一個もありませんこれはポスターのみ。




パンフレットより。

クロードと最後の食事の場面の再現だそうです。クロードに「君をよく見てたいから、キャンドルを点けても部屋の灯りは消さなくてもいい?」と聞いた場面。手前に見えるのがキャンドルですね。




同じくパンフレットより稽古中。金髪になってます。





髪の色で感じが全然違う。





お、これは独白場面。ブリーチ直後かな?綺麗に色が脱けてる・・・。似合いますね。かっこいい







”相馬圭祐”編。

ヤバイ。色っぽい。

なんだろ、この人。





相馬さんは口元が超キュート

トビー・マグワイヤ系




やっぱスパイダーマンはトビー・マグワイヤだよねーねー

ごめんなさい、関係ない画像だった・・・

しかし、こんなに綺麗だったのにトビーはなんであんなに劣化が激しいんだ・・・・・

ごめんなさい、関係ない話題だった・・・






稽古中の相馬さん。

相馬さんのブログは独特の感性に満ち溢れた文章で書かれています。

感受性の強い人で、きっとお芝居にものめり込んでゆくタイプだと思います。

この舞台が終わっても、なかなか”イーブ”が相馬さんを放してくれずに少し苦労したようです。


カナダの舞台でイーブを演じた役者さんや、映画でイーブを演じた役者さんは日本のイーブ達よりも年齢が上のように見えます。

映画のイーブはがたいが良くてなんかムチッとしてるし・・・。

そう思うとこの舞台は日本で創り上げた空気を持つ「クロードと一緒に」なんだなぁと思います。



「真田十勇士」と「クロードと一緒に」。この1年位で自分の観たお芝居が2つも再演される事が凄く嬉しいです


とりあえず、新春あけてすぐに相馬さんの姿は真田十勇士で拝見する事が出来ます。

楽しみに待っていたいと思います
























































































































































「クロードと一緒に」 稲葉 友編 6。

2014-12-12 23:19:43 | お芝居・テレビ
イーブが自分の中に鬱屈していた物を吐き出し、最愛の人を失った絶望と何かにたてついて敗北した脱力感でぐったりした頃、執務室のドアをノックする音がします。

判事が出勤して来たのでしょうか。


イーブが力なくズボンのポケットからこの部屋の鍵を出してデスクに置きました。

確か相馬イーブの場合は、鍵を中央のテーブルの方へ置いたと思います。

その姿は白旗を上げるのと同じ意味を持っていました。

首をうなだれて警備官やギィの後を歩き、部屋を出てゆくイーブ。

刑事はその後ろ姿を追うように歩き出します。


しかし、イスにイーブの上着が掛かったままなのに気付いてそれに手をかけます。

相馬イーブは派手なガウンの様な服でしたが、稲葉イーブはカーキ色のアーミージャケットみたいな服でした。

「おい、忘れ物だ。」

今にもそう言いそうな表情を刑事が浮かべた瞬間、灯りが全て落ち、このお芝居は終わりました。



再び灯りがついて出演者の4人が舞台に現れました。稲葉さんは出て来た時からずっと泣いていました。

舞台を囲んだ観客達に挨拶をしてくれる間もずっと泣いていました。

アタシも拍手をしながらずっと泣いていました。

お芝居は終わったはずなのに未だイーブのいる世界から戻って来れず、一人の青年を救えなかった思いが胸を支配し、今にも大声で泣いてしまいそうになる稲葉さんの姿にも涙が出ました。

カーテンコールがあり、再度皆さんが出て来てくれました。

相馬さんの時と同じく、足元がふらつく程消耗した稲葉さんは時折しゃくりあげそうになりながら観客達に何度もお辞儀をしてくれました。惜しみない拍手と、観客達の涙がきっと彼の心にも届いたと思います。


出演者達が引き上げ、会場の灯りが全てついても客席から立てない女の子達が居ました。

若い女の子だったので稲葉さんのファンの方かもしれません。

お芝居が始まる前はにぎやかだった男の子達。終演後、席を立って扉へ向かう時には押し黙って誰も口を開きませんでした。

皆、一様に「クロードと一緒に」と言うこのお芝居に”やられて”いました。

決してネガティブな感情ではなく、「なんなんだこれ、なんか凄かった・・・」と放心している様な感じでした。



劇中で刑事が街角に立つ男娼について、「そいつらを見てると泣きそうになる、抱きしめてやりたくなる」と告白する場面がありました。

その時は刑事の言うその意味がよく分からなかったのですが、お芝居が終わりイーブを演じていた相馬さんや稲葉さんを見ているとなんとなく親の様な気分になって、泣けてくる自分に気付きました。

ハタチそこそこで産んでいれば、アタシにも稲葉さん位の歳の子が居てもおかしくはない。

現実的にはアタシに子は居ないけれど、もし、自分の産んだ子が一人で孤独でこんな風に街角に立つ様な人生を送っていたとしたなら。

そう思うと、刑事の言った事が理解出来たのです。

カナダやイギリスの舞台、映画の中での刑事とイーブは親子くらい歳が離れているようで、そう言う意味合いの台詞があったのかもしれません。


このお話は外国の話であるし、ましてフィクションなのに、物語の中にダイブしてし己の親心を見つけてしまった事に正直驚きました。

そう言う物を引っ張り出されてしまったことに。

非現実的な空間にあって、衝撃的な言葉のシャワーを浴び、気付けば居もしない自分の子供の事の様に”イーブ”を想い涙する。

刑事の台詞の意味するところと同じ感情で。


つくづく凄いお芝居だなぁと感じたわけです。

観客のアタシでさえ、なかなか彼らの居る世界から戻って来れなかったのだから演じた役者さん達はもっと強く深く、そう言う状態にあったんじゃないかと思います。


何か年間で決まる舞台の賞があるのなら、イーブを演じた二人の若い役者さんに差し上げたい。

それ位素晴らしかったです。


再演とても嬉しいですね。

どんなイーブに逢う事が出来るのか、今から楽しみです。


出演者はたった4人なのに、非常に濃い舞台を体験させて頂きました。


ありがとうございました。