leka

この世界のどこかに居る似た者達へ。

渇いた太陽千秋楽。

2013-12-30 01:53:11 | お芝居・テレビ
取りあえず。

お芝居の千秋楽と言うのを初めて経験しました。

舞台には独特の雰囲気がありました。客席にも。

上川チャンスと浅丘アレクサンドラのやり取りもこれで最後かと思うと、静かにそっと観ていたかったのですが

「段差をぴょんっ

ではやっぱり「グフッ」っと笑ってしまうし、ハシシを吸って急に笑い出したアレクサンドラを見て動揺し慌てて「吸って!吸って!」と言うチャンスに、子供みたいな「はい。」を言うアレクサンドラにも「うひゃひゃ」となってしまうし、そこそこ満足発言に「あぁ、そうかい、そうかい。」とでも言う様に何度も頷いてるチャンスにも「がははっ」となってしまいました。”そこそこ”って言われるのも今日で最後なんだなぁと思うとなかなか感慨深かったです。

アレクサンドラのトラベラーズチェックを換金しに行くと言うフロントへの電話を聞いて有頂天になるチャンス。

着替えながらキャデラックで町へ出かけると言います。ベッドの後方にあるバッグから白いソックスを出し、両手でヒュンヒュン振り回しながら前に出て来ます。この場面でアタシが心の中で

子供かっ!!!

とツッコむのも今日で最後です。だって「ひゅー」とかなんとか自分でも言ってんだもん

思えばこの「渇いた太陽」と言うお芝居の登場人物達の会話は噛み合っていないと言うか、話していても楽しい雰囲気ではなかった気がします。

なので時折登場する笑える場面に、アタシの心は随分とホッとしました。


二幕では、キャデラックでホテルへやって来たチャンスの台詞にアドリブが。

キャデラック到着場面は「音」だけで表現されています。室外で何かがぶつかる音がして、チャンスの声がします。

町中を走り回って来たキャデラックを最後の駐車でぶつけたチャンス。

「まいったなぁ~最後でやっちまった・・・」みたいな事を言います。

本日は

「最後で・・、本当に最後の最後なのに」なんて言っていました

最後までちゃんと停めらんなかったんですね


この場面、千住の初日ではもっと長かったんです。ホテルのスタッフに駐車を頼む声がして、またぶつかる音がします。「おい、何やってんだ!僕がぶつけるのと君がぶつけるのとじゃ意味が違うんだ!」みたいなチャンスの台詞の後にまたぶつける音がして

「学べぇぇぇーーーーっ!!

ってチャンスが言っていたんです。思わず「ブフッ」って笑ってしまったんですが、クリエ初日ではなくなってました。



そして千秋楽の本日は事件発生。

ウォッカをロックで呑んだり、怪しい薬をお酒で飲んで常にフラフラなチャンス・ウェイン。

彼を探して部屋から出て来たアレクサンドラに部屋へ戻るよう言いますが、彼女は離れようとしません。大声で彼女のために車椅子を用意するように言います。また発作が起きた、と。プライドを傷つけられたアレクサンドラは、チャンスを突き飛ばします。

突き飛ばされ、舞台の向かって左に置いてある脚の4本ある長椅子の方に行ったチャンス。フラフラする足でそこまでたどり着くと、己をコントロール出来ずその椅子ごと後ろへひっくり返ってしまいました。

「ドンっ!」と音がして、チャンスの体は後ろへ倒れた椅子の底の向こう側に。椅子の後ろはすぐに壁だったため、何かが壁にぶつかる音がしました。

アタシはそちら側の何もさえぎる物の無い席に座っていたので、一部始終が目の前で起こりました。

でも、あからさまな流血もなかったし芝居は続けられました。

彼らはプロの役者さん達なのだし、余程の事が無ければお芝居が止まる事はないはず。

客席も共演者達も彼の事を心配はしつつも信じて、舞台の空気に戻りました。

アタシはこれをハプニングだと思っているんですが・・・もしや・・・わざと・・・?

いやいや、まさか・・・ねぇ。

あぶないもん。


このお話の中では人種差別も描かれています。ホテルのボーイの黒人青年である”フライ”は、一幕の最初に出て来ますが二幕にも出て来ます。彼はとても真面目で働き者で、笑顔の可愛い人です。しかし、二幕では町の権力者ボス・フィンリーのでたらめな演説を聞いて悔しそうに顔をしかめます。

誠実そうな彼がそんな表情をしてあふれ出す感情を押し殺すように、椅子で床をトンっと小さく叩きます。でも今日は押し殺さず、椅子を倒して自分の気持ちを表現してみせてくれました。

”フライにもう一度笑顔を見せて欲しい”

お話の中ではもう彼は登場しません。バツが悪そうに下をむいて舞台を去る彼を見ながら、”あの笑顔をもう一度”と願わずにはいられませんでした。


さて、ラストの方でチャンスは泣いていました。

アレクサンドラも体を小さく震わせて、瞳は涙でいっぱいでした。


チャンス・ウェインと言う男は自分の潮時を認めず現実逃避気味に暴走し、怪しい薬なんかでフラフラなどうしようもない男です。

しかし、自分に起こりえているトラブルじみた事には「何か意味がある」と彼は言います。

ギリギリの所で、誰かのせいにはしないで逃げないでいることにアタシは「望み」を感じます。


ラストシーンは二人の命が危険にさらされたまま終わります。

アタシは自分の感じた一つの「望み」が二人の命を救って欲しいと願いました。



カーテンコールでは、ボス・フィンリー役の渡辺哲さんに何か言われ、頷いて上川さんの口が「ありがとうございます。」と動いたのが見えました。男らしい、やり遂げた表情をされていました。

二度目でスタンディングオベーションに。観客はほぼ全員が立ちました。

何か客席から声も飛んでいました。

上川さんと浅丘さんだけで出て来るカーテンコールでは、浅丘さんが上川さんに手を差し出すようにして拍手を、「いえいえ!」と上川さんが浅丘さんの方へ手を差し出すようにして拍手を。

お二人が舞台を去っても拍手は鳴りやまず、公演終了のアナウンスが流れても拍手は鳴りやまず。まるでライブのアンコールの様に、「パン、パン、パン、パン!」と、もはや手拍子状態に。

ステージがもう一度明るくなって、歓声が。

浅丘さんが上川さんの手を引っ張るようにして出て来てくれました。

そして、もう一度出演者全員を呼び込みました。

感極まる様な表情を何度も見せた上川さん。その唇が「ありがとうございます。」と動きました。

「ブラボー!!」

と言う男性の声がとんで、「ありがとうございます。」と浅丘さんが。

膝間付くようにしてお辞儀をしていた浅丘さん。何度目かに出て来た時、泣いてらっしゃいました。

大きな惜しみない拍手が出演者全員に贈られました。出演者の皆さんも客席に向かって拍手を。一列に並んだ皆さんはとても素敵な笑顔をされてました。観客席からは役者さんの名前を呼ぶ声やら、何やら聞こえてきました。

この時、渡辺さんがまた何かを上川さんに言ったんです。身振り手振りで・・・。なんか・・・
「これ、やる?」

みたいに見えたんです。そしたら上川さんが笑いながら首を横に振って

「やりませんっ!」

みたいな

なんだろ、あれ気になる

渡辺さん、何をやろうとしたの



全員で手をつないで深く客席に一礼し、出演者の皆さんは舞台を去って行きました。

浅丘さんと何度も手を振り合ってしまいました。

アタシもあなたみたいにパッションとエネルギーを持って生きて行きたい。

そう思いながら、両手で手を振りました。

大女優パワー頂きました。




アタシは素人ですが、演ずるのがとてもハードなお芝居であったんじゃないかと感じています。

だからこそチーム力が高くなければ、出来なかったんじゃないかとも。

本当にお疲れ様でした。

そして、ありがとうございました。

















































































少し長めのチューでした。

2013-12-25 18:50:12 | お芝居・テレビ
本日の「渇いた太陽」はクリスマスバージョンだったような気が。

なんか・・・








凄い笑っちゃったぞ



渡辺”ボス・フィンリー”は咳き込んでいつもより多くえづいてた気がするし、ノニー叔母さんと一緒に歌って

「ノニー叔母さんは相変らず歌が上手いなぁ~。昔、なんかやってたのぉ~?」

とか言いながら、向かいの宝塚劇場の方を指差す上川チャンスとか(ノニー&ルーシー役の貴城けいさんは、元宝塚のトップスターです

えぇっ!?浅丘さんまでっな場面もあり。


もしかしたら、クリスマスだし今日ぐらいは笑う場面を増やしたのかな。

チャンスが歌う歌詞にも「サンタクロース」って出て来た気が・・・。あ、これは今日だけじゃないかな。ふむ。




やさしいチューは少し長めのチューでしたん



アタシもこれからクリスマス~~~







リア充だーーーいっ


良いクリスマスを~~~~~



















とてもやさしいチューでした。

2013-12-23 18:35:54 | お芝居・テレビ
上川隆也さんと浅丘ルリ子さん主演の舞台「渇いた太陽」が全国をまわって、東京へ帰って来ました。

千住での初日とは変わった所がありました・・・あ、行けなかった方、行けない方のために書くので、基本的にネタバレはします。

知りたくない方は引き返して下さいね






チャンスはひっきりなしにタバコを吸ってましたが、なんとなく吸う回数は減った気がします。でも元喫煙者から見ても、ふかすだけだった初日に比べ何度かに一度本当に吸い込んでいる様に見えました

ま、相変らず浅丘さんの方がタバコをくゆらす姿はカッコイイですけどね

この「渇いた太陽」と言うお芝居の前半はずっとホテルの一室での場面です。

ホテルのボーイさんと上川さん演ずるチャンスウェインの知人、スカダー医師が少し出演しますが、殆どがチャンスと浅丘さん演ずるアレクサンドラ二人の会話。

アレクサンドラ・デル・ラーゴと言う女優を演ずる浅丘さんは、お芝居の初めはずっとその部屋のセットの真ん中にある大きなベッドの中で眠っています。服の一部で顔は隠していますが。

年齢と言う逃げられない現実から「現実逃避」して来た年嵩の増した女優です。

前日の夜にしこたまウォッカを呑み、最悪な目覚めを迎える運命にあります。


アタシには初め日本人なのに外国人を演じるお芝居についての違和感がありましたが、舞台上の人々そして舞台に出ない人々もきちんと、細々と気を配って表現していているのが伝わって来て感激しました。

それは部屋に入る日の光りの差し込み方ひとつにしても、説得力と正確に伝えようとする細やかな心に満ちていました。ブラインドを広く開けた時と小さく開けた時の光の違い、カーテンを開けた時と閉めた時の違い。時間によって違う明かりの具合。

正確にその場所を感知する事の出来る、ノックや電話の音。

そう言うプロフェッショナルな物を感じられた瞬間「おぉっ」と言う驚きで、ワクワクしました。

チャンス・ウェインは酷い二日酔いで頭痛がするらしく、ボーイの持って来た薬を飲みます。グラスに入った水が見る見る青い色に変わって行ったので、水に溶かして飲む薬だったんですね。思えばこの人はベッドの隅に腰掛けて頭を抱えてる一番最初のシーンから震えています。すでに追い込まれている状態であり、相当不安定なんですね。

チャンスは自分の暮らした町へかつて大女優として名をはせたアレクサンドラを連れて戻って来たのでした。

スカダー医師が部屋を訪ねて来て、チャンスの母親が亡くなった事を教えてくれました。偽名を使い、定まった住所もない暮らしをしていたチャンスには、伝えようがなかったとも。そしてスカダーは、チャンスのかつての恋人(チャンスはまだ自分の恋人と思っていますが)ヘブンリーと言う女性と自分が結婚すると言って部屋を後にします。

がっくりするチャンスの横で、悲鳴の様な声をあげてアレクサンドラが目を覚まします。

泥酔して眠ってしまったアレクサンドラは、自分が居る場所がどこなのかも、チャンスが誰なのかも分からずパニックに陥り、持ち歩いている酸素をチャンスに持って来させて吸ったり、ウォッカを呑んだりして落ち着きを取り戻します。

チャンス・ウェインと言う男は束の間役者として脚光を浴びた青年でしたが、戦争に出兵した事で人々からは忘れられてしまっていました。

アレクサンドラは美しい女優でしたが、迫り来る年齢に昔の様な美貌がもう自分には無いと嘆き恐れ、映画の世界から逃げて来たのでした。

二人は出逢い、チャンスはアレクサンドラのコネクションを利用して自分の恋人へブンリーと共に華やかな世界へ返り咲こうとします。

チャンスとアレクサンドラはお互いの欲のために相手を攻撃する様な事も言い合うし、二人の間には常に各々の弱さ脆さを回避しようとする計算があります。

アレクサンドラの台詞で

「私達みたいな二人が出会った時は、どちらかが退かなければならない。」

と言う台詞があります。お互いが退かないでいたらお互いが破滅すると言うこと。誰も幸せにはならないし何も残らないと言うこと。

「そして、それは私ではない。」

と彼女は言います。でも、これは物語の後半での台詞です。

前半では現実に疲れ果てたアレクサンドラを、彼女よりも若いチャンスがなんとなく彼のペースに巻き込みます。

彼女の持ってたハシシを一緒に吸ったり、契約の様な取り決めの中でベッドを共にしたり。

しかし、そこには彼の計算が必ずあるわけです。思えば哀しい話ですが、そんなストーリーの中にも客席がクスクス笑いに包まれる瞬間が用意されています。

目覚めた彼女がフラフラと起き上がり、窓のそばに行こうとします。

足元もあぶなっかしい彼女にチャンスが手を貸しますが、この時

「右、左、右、左。」と掛け声を。しかも窓のそばまで来たら

「段差をぴょんっ

と言って二人で揃って可愛く飛び跳ねたり

”段差をぴょん”は千住初日にはなかった気が。


ベッドを共にした後の、アレクサンドラの「そこそこ満足」発言

「完璧ではなく、あくまでそこそこ。」と

”そこそこ”を2回ぐらい言いますね

一人ベッドの上でまったりムードだったりするチャンスがまた笑えました

バスルームから出て来たであろうアレクサンドラはちゃんと口紅が取れちゃったりしてて、色っぽかったですね。



殺伐とした物語の中での笑える場面は客席の息抜きにもなります。

不安定な空気の中で、少しホッとするような。

ほぼ二人だけで沢山の台詞を言い合う前半。

セットには鏡があるんですが、アタシは鏡の中に映るお二人が見える位置に座りました。

鏡の中に映る背中でも、横顔でも二人はチャンス・ウェインとアレクサンドラ・デル・ラーゴであった気がします。一分の隙も無い役者さんの気迫を見た気がしました。

己の360度を観客にさらし、互いに向き合うお二人を改めて凄いなと思います。







自分がもてはやされていた頃の話なんかを楽しそうに、夢みたいな事ばっかし話してるチャンスに彼女はついにはお金をあげます。

心の隙間でチャンスの存在が大きくなってしまったアレクサンドラは、有頂天になって彼女のキャデラックで町へ行くと言う彼に行かないで欲しいと不安に満ちた表情をします。

いつ帰って来るのかと聞く彼女に、彼はもう帰って来ないかもしれないと答えます。


惚れた男が悪かったのさ~ぐらいの態度の上川チャンスに、おまいはまたーなどとアタシは思います。


でも部屋を出て行く時に彼が微笑みながらアレクサンドラにしたチューは、とても平和でやさしいチューでした。





これから二人を待ち受ける運命を考えると、酷く切ない瞬間であったかもしれません。





続きはまた今度。




































































































































































































今日はゴチ。

2013-12-12 14:49:20 | お芝居・テレビ
ぐるナイゴチは年内あと2戦ですよぉーーっ

先週はおもろかったなぁ~

引越しした矢部さん。家には物が沢山あると言う話になり「どんな物が?」と聞かれ、




すると岡村さんと国分さんが




すかさず委員長の


「やめなさい!」


それでもこりない二人に



再度委員長がつっこむ



「やめなさいっ!!」

中学生かいっ
超面白い

ツッコむ度に「シュワッ!!」とか、さえぎる音が入ってた




岡村さんのお財布はパンダさん。歌って踊ってた






そして、いきなり殴り合いのケンカが勃発しました。



弱音を吐くゲストに向かい





国分さん: やめろよ、お前 そう言う事言うの!!
岡村さん: うるせぇ、この野郎っ!!!!




バキッ!!!




すかざず止めに入る委員長

ぎゃははははははははやばい、爆笑

首を横に振りながら岡村さんになんか言ってたよ「ダメ!」とか「よしなさい!」とかかなぁ。凄い笑う




何このコント超面白い


新作お料理をかけたゲームも上手でした。

何故だろう。あのヘルメット姿や、武豊さんが来た時のおんまさんに乗る姿もなんかラブリィ・・・。

恐るべし委員長48歳。

先週は3位でしたねぇ。

今週はどうなるんでしょう???




笑い崩れて画面からはみ出る委員長


残って欲しいなぁ~~~。


































































TAO IN 小山町総合文化会館 その4。

2013-12-11 17:07:34 | showman
随分あいだが空いてしまいました

TAOのライブには客席も参加するコーナーがあります。

最初にマキさんと原口さんがチャッパ合戦をします。チャッパを鳴らして相手の方に向かい音を飛ばすんです。相手はそれを受け、また飛ばし返します。これを早くやり合うとまるで「音の卓球」みたいなんです。飛ばしあう速度がどんどん速くなって、自分の所に音の球が返って来るのが速くなり、お互いムキになって飛ばし合ってるみたいなのが面白いわけです。最後にはマキさんが

「ヒャンっっっ!!!」

みたいな音を立てて、原口さんからの「速球」を見事にキャッチ

会場から拍手が。


素敵だわぁ~マキさん・・・。マキさんがステージに居る時の破壊力はハンパないです。ほんとカッコイイ。飛んだり跳ねたり、体全体で表現するんです。凄くチャーミング


原口純一さん。これはフラッグを持っている写真ですが、ライブではチャッパでも活躍します。TAOにはあともう一人、ライブでのチャッパ使いが居ます。



山本啓介さん。ライブではマキさん、原口さん、山本さんのMAX3人でのチャッパコーナーがあったりします。

チーム”チャッパ”に、全身黒尽くめ衣装で顔も隠した黒子達が加わり、音の球を飛ばし合ったり、客席を左右に分けて手拍子合戦をやったりします。

これがなかなか熱くなるもので、気付くと一生懸命TAOと同じリズムを手拍子する自分がいてウケます

TAOのライブは見所が沢山です。三味線をまるでブルースギターの様なフレーズで演奏する水藤リーダー、タロさんとやなっちの掛け合いが会場の笑いを誘うこちらも三味線のコーナー。TAOのライブは日本の伝統的な楽器を使っては居ますが、それは全部

「もしもTAOが三味線を弾いたら」や、「もしもTAOがチャッパを使ったら」のように全部TAOのオリジナリティ満載の演奏と演出になるのです。

グッと入り込んだり、その美しさに魅せられたり、笑ったり、手拍子したりするうちにあっと言う間にライブは終わりを迎えてしまいました。

最後の曲は、多分メンバー全員参加です。手にする楽器などを次々に変えて更には衣装も変えたりして、様々なTAOの習得した技の数々とも言えるべきパフォーマンスが繰り広げられます。

まずは男性メンバーによるダンスですが、どこか格闘技の型の様な、その肉体が十二分に逞しく美しく映えるダンスです。江良さんが真ん中で左右に他のメンバーを従えます。

TAOの衣装は長いスカートの様な、袴の様な形が特徴です。


(これは先日のテレビ出演時)この長い丈の裾をバッサバッサさばきながら、踊るわけです。男性メンバーの赤いバチを持ってのダンスもTAOのライブでは御なじみです。かなりのスピードで目まぐるしくTAO絵巻が繰り広げられますが、時折打点の高いジャンプをしてるメンバーなども居て、目が離せません。



この棒を使った演技は江良さんだけではなく、最後の曲では他のメンバーも参加します。メンバーの体を軸に銀色の1本の棒がグルグル回り、何本も見えます。2本回しは江良さんだけですね。


それからフラッグこれ好きです仁王様的な筋肉の江良さん。
ステージギリギリまで来て振るので、フラッグの翻る音が「そこ」で聴こえました。そして、頬にフラッグの翻る風を感じました。

幸せすぎます・・・(感涙)

TAO、良い思い出をありがとう


それから、やなっちや本田さんなどが参加した「ポイボール」を使ったダンス。ポイボールとは、ニュージーランドの「マオリ族」が踊る時に使う物です。1本の紐の両方の先に小さなボールがついていて、その紐を持ちボールを上手く振り回して踊ります。マオリのダンスは手先で操りどこかのどかな感じですが、TAOはこの紐がすごーく長くて、体全体で操り非常に男っぽいです。
ポイボールは暗がりで光るように細工がしてあるもので、紐を両手で持って回すと光の輪がメンバーの周りに出来ます。
最初は短めに持って回していたのを段々長くして行くんです。光の輪もどんどん大きくなって行き、最後にはかなり大きな光の輪が暗がりでグルグル回ってとても綺麗です。拍手が起きます。

しかし、このポイボールは思うように動かずによく紐をからませるらしいです。ハワイでこれを踊るダンサーを観ましたが、からまってました
なおかつTAOのポイボールの紐は長いんです

こんがらがらないよう細心の注意を払いながらの演技ですので、上手く行った瞬間のメンバーはやはり嬉しそうでした。フィニッシュは腕に高速で紐を巻きつけるんです。光の輪が瞬く間に小さくなって行く。きれいに巻きついて「よっしゃ!!」みたいな表情をした本田さんが印象的でした。



美しい亜里沙さん。階段の一番上から真っ白な衣装の亜里沙さんが登場する場面は、筋骨隆々の男達のもとに「降臨」する天女みたいで、いつも見惚れてました

火の鳥とタイトルのついたライブでしたが、まさに飛び交う火の鳥達の饗宴を観た気がしました。

ストーリーにいざなわれている様な、美しい映画を観ている様な、TAOの「宴」でございました。

カーテンコールにて、曲に合わせて三味線を弾く水藤リーダーがかっこよかったなんかもう三味線と言うより、リーダーが弾くとギターでした

「ありがとうーーーっ

と大きな声で言ってくれました。

こちらこそありがとうですっ

シンゴさんは何故か、ぴゅーっっとステージの後方を横切って見切れてから、正式に観客に御挨拶なんでウケる


ぐっさんがバク転して登場すると「おぉ~~っ」とどよめきと拍手
でも、その後ろを山口さんが連続バク転して登場し、観客を釘付けに。
「えぇっ」って表情のぐっさんと、どこか照れ笑いの様な可愛い笑顔の山口さん。客席に向かって揃ってお辞儀してくれました。

一番最後は横一列に並んだメンバーの後ろから、タロさんとやなっちがいつも紙ふぶきを降らしてくれるんですが、本日は千秋楽と言う事もあってかかなり多めに降らしてくれました
客席にも沢山降って来ました。

メンバーと客席とで緞帳が下がりきるまで手をふり合い、TAOの小山町公演は幕を閉じました。




TAOのライブの後は酔いから覚めてしまう様な感覚があり寂しいです

しかし、彼らはもう次のステージに向けて走り出しています。



素晴らしいライブをありがとうございました


次はどんなステージを魅せてくれるのか、本当に楽しみです




おわり。