ついに、ジェーンは女王の座につきました。
病床で弱っていたとしても、同い年のエドワードが自分を次期女王にするなどと言う遺言を遺すわけがないと思いながら・・・。
ここからメアリー1世の反攻が始まります。
メアリー1世=田畑智子さん。
いつどんな時も惑わされず行くべき道が見えているかの様に、田畑さん演ずるメアリー1世は冷静沈着な人でした。
気位が高くて、近づきがたい感じがする女性。
時折刺々しい言動が目立つのは、その生い立ちが影響しているのかも・・・。
彼女はエドワードが生きている頃から、ジョンやそばに居るトマスの事をいぶかしんでいました。
ジェーンが即位したと知り、陰謀があったと気付きます。
そして、自分が即位すると宣言したのです。
誰がどう考えても、ジェーンが即位するなど不自然な事です。農民達も、メアリー女王を強く支持します。
そして軍が動き始めました。
一気に世は騒乱の渦と化して行きます。
ジョン・ダドリーとジェーンの父も戦いに出て行きます。
おろおろとし「私はどうしたら・・・」と言うジェーンに、父もジョンもここに居て動かぬようにと答えます。
ここでもまたジョンとギルフォードの親子喧嘩が始まります。
「出兵の準備をしろ!」と言うジョンに、ギルフォードはここに残ると言い張ります。
ジェーンを独りでここに置いてゆくわけには行かない、女王を守る事が自分の仕事だ、と今回ばかりはガンとして譲りません。
「腑抜けめ・・・好きにしろ。」
と息子に言い残してジョンは去ってゆきます。
しかし、これは間違いです。ギルフォードは腑抜けなどではありません。
この瞬間にギルフォード・ダドリーは本当の”男”になり、”夫”になり得たのです。
ギルフォード・ダドリー= 成河さん。
ギルフォードもまた、大人達の欲の犠牲になった若者です。最初こそ仲良くは出来ませんでしたが、時が経つにつれ同じ境遇のジェーンをどうにかして守りたいと強く思う様になります。
不安げに玉座へ腰掛けるジェーンの肩を抱き、もう片方の手でしっかりと彼女の手を握る姿がいつも暗がりの中に見えました。
愛おしそうに体を寄せるギルフォードに、少し頭を預けるようにして居るジェーンも見えました。いつの間にか、二人はちゃんとカップルになれていたんですね。
でも、メアリーが即位すると宣言した以上、ジェーンは一度は王位を狙った者とされて罪に問われるのです。
ここでロジャーが動きます。
メアリーの下へ走りました。
ロジャーは、ジェーンが罪に問われるのはおかしい、どうか助けて欲しいとメアリーに懇願します。
しかしメアリーの軍とジェーンの軍がぶつかり、農民達も戦いに加わってゆきます。
事態は大きくなるばかりです。反乱が起き、その中にジェーンの父・ヘンリーが居た事が報告されます。
メアリーは事の収拾をつけるためにもジェーンの首が必要だ、とロジャーに言い放ちます。
それでもロジャーは引き下がりません。
「あなたの神にお願いしたい。どうか、お慈悲を。」と頭を下げます。
”あなたの神”と言う言葉に反応したメアリー。
ジェーンが助かるひとつの条件をロジャーに告げるのでした。
つづく。
病床で弱っていたとしても、同い年のエドワードが自分を次期女王にするなどと言う遺言を遺すわけがないと思いながら・・・。
ここからメアリー1世の反攻が始まります。
メアリー1世=田畑智子さん。
いつどんな時も惑わされず行くべき道が見えているかの様に、田畑さん演ずるメアリー1世は冷静沈着な人でした。
気位が高くて、近づきがたい感じがする女性。
時折刺々しい言動が目立つのは、その生い立ちが影響しているのかも・・・。
彼女はエドワードが生きている頃から、ジョンやそばに居るトマスの事をいぶかしんでいました。
ジェーンが即位したと知り、陰謀があったと気付きます。
そして、自分が即位すると宣言したのです。
誰がどう考えても、ジェーンが即位するなど不自然な事です。農民達も、メアリー女王を強く支持します。
そして軍が動き始めました。
一気に世は騒乱の渦と化して行きます。
ジョン・ダドリーとジェーンの父も戦いに出て行きます。
おろおろとし「私はどうしたら・・・」と言うジェーンに、父もジョンもここに居て動かぬようにと答えます。
ここでもまたジョンとギルフォードの親子喧嘩が始まります。
「出兵の準備をしろ!」と言うジョンに、ギルフォードはここに残ると言い張ります。
ジェーンを独りでここに置いてゆくわけには行かない、女王を守る事が自分の仕事だ、と今回ばかりはガンとして譲りません。
「腑抜けめ・・・好きにしろ。」
と息子に言い残してジョンは去ってゆきます。
しかし、これは間違いです。ギルフォードは腑抜けなどではありません。
この瞬間にギルフォード・ダドリーは本当の”男”になり、”夫”になり得たのです。
ギルフォード・ダドリー= 成河さん。
ギルフォードもまた、大人達の欲の犠牲になった若者です。最初こそ仲良くは出来ませんでしたが、時が経つにつれ同じ境遇のジェーンをどうにかして守りたいと強く思う様になります。
不安げに玉座へ腰掛けるジェーンの肩を抱き、もう片方の手でしっかりと彼女の手を握る姿がいつも暗がりの中に見えました。
愛おしそうに体を寄せるギルフォードに、少し頭を預けるようにして居るジェーンも見えました。いつの間にか、二人はちゃんとカップルになれていたんですね。
でも、メアリーが即位すると宣言した以上、ジェーンは一度は王位を狙った者とされて罪に問われるのです。
ここでロジャーが動きます。
メアリーの下へ走りました。
ロジャーは、ジェーンが罪に問われるのはおかしい、どうか助けて欲しいとメアリーに懇願します。
しかしメアリーの軍とジェーンの軍がぶつかり、農民達も戦いに加わってゆきます。
事態は大きくなるばかりです。反乱が起き、その中にジェーンの父・ヘンリーが居た事が報告されます。
メアリーは事の収拾をつけるためにもジェーンの首が必要だ、とロジャーに言い放ちます。
それでもロジャーは引き下がりません。
「あなたの神にお願いしたい。どうか、お慈悲を。」と頭を下げます。
”あなたの神”と言う言葉に反応したメアリー。
ジェーンが助かるひとつの条件をロジャーに告げるのでした。
つづく。