ここでは、社長 (寺川 勲雄) の介護日記を掲載しております。
現在進行中の介護です。はじまりは2007年ですが、近年のものより順次載せております。この介護日記は、みのりホームの 「ティータイム通信」 にて掲載し続けているものですが、ぜひこちらでも紹介したく、掲載の運びとなりました。
※今回は、2009.5月号に掲載の内容です。
ある日見るともなく芸能ニュースを見ていた。
森高千里39才。9年ぶりに芸能界へ復帰、そんなニュースが流れている。
短いホットパンツをはいてスラリと長い足を見せ、ヒップのラインが美しい。
「おばぁちゃん、きれいな人やねェ、39才やと」
「ふぅ~~ん」と見ているかどうか気の無い返事。
そういえばうちのおばぁちゃんのヒップラインはシワだらけである。
私の頭の中では、お尻にシワが寄るとは想定外であったので、最初におばぁちゃんのお尻を見た時は大いに驚いた。今こんなに美しい森高という人も、40年もすればこのお尻にシワが寄るのかと思うと、人生の悲哀さを感じさせられる。
昔、しゃれこうべを人々に見せながら説法をして歩いたという坊さんの話を聴いたことがあるが、人は皆自分の身にふりかからないと現実をナカナカ理解出来ない。
未だお尻にシワはないが、多少肉のタルみの見える私としては、これからのシワの寄るまでの人生をどうすごすべきか、うかうかしとれん。これは大問題である。
「おばぁちゃん、寝る前にオシッコしとこか」
「いましたばっかり」
「エッ、うそ~」
そんな一夜が過ぎて行く。