11/2(水) 18:34配信
<メーガン妃がヘンリー王子を「支配」しようとし、それが無礼な行いにつながっているように見える場面の動画がいくつもTikTokに投稿されている>
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ヘンリー王子とメーガン妃(2022年6月3日) REUTERS/Henry Nicholls/Pool
英ヘンリー王子の妻メーガン・マークル(サセックス公爵夫人)が、ヘンリー王子を「支配」しているとする複数のTikTok動画が次々に拡散され、彼女に対する非難が沸き起こっている。
メーガン妃は過去に、ソーシャルメディア上における自身への攻撃について、「ほぼ抵抗しようがない」と語っている。そんなメーガン妃とヘンリー王子に関するTikTok動画のトラフィックは、Twitterの著名人たちを上回っているだけでなく、夫妻を激怒させて法的措置に至った新聞の読者数よりも多い。
「the.royal.watcher」というTikTokアカウントが投稿したエリザベス女王の葬儀の動画には、「ヘンリーが、メーガンを見るのを拒否」というキャプションがつけられ、再生回数は2490万回、「いいね」は約24万4700件を獲得している。
なおこの投稿の数日前には、女王の礼拝で夫妻が手をつないでいたことから、公の場にふさわしくないとの非難が上がっていた。
「メーガンのこれまでで最も無礼な瞬間」と書かれた同アカウントの別の動画は、女王の葬儀でメーガン妃がヘンリー王子を会話の相手から引き離すような様子が捉えられており、650万回再生されている。キャプションには「メーガンは、ヘンリーがチャリティーの後援者らと話している最中に割り込み、彼らにあいさつすることもなくヘンリーを引き離している」とある。
「ヘンリーはキレた?」と書かれた3つ目の動画は、ヘンリー王子がメーガン妃に「また邪魔された」と説明しており、1010万回再生されている。
■ヘンリー王子を制する「マークル・クロウ」とは?
多くの動画は、メーガン妃がヘンリー王子を支配したり、出し抜いたりしていると指摘している。いずれの場合もメーガン妃がヘンリー王子の体に手を添えており、同アカウントはこれを「マークル・クロウ(爪)」と呼んでいる。
また、メーガン妃がイベントの席で、ヘンリー王子の前に割り込んだり、押し除けたりしているとの指摘もある。
910万回再生された同アカウントのある動画は、こう問いかけている。
「彼女の母親がしたように、メーガンの邪魔をする勇気がある?」 他のアカウントも同様の指摘をする投稿をしており、多くのトラフィックを獲得している。
「ヘンリー王子はメーガンの支配にうんざりしているようだ」と記された「Ossa TV」の動画は、830万回視聴され、約22万200件の「いいね」を獲得した。
動画の影響を受ける人は一定数いる
ちなみに、メーガン妃への中傷発言でテレビ番組を降板した過去を持つ英人気司会者のピアーズ・モーガンが、ヘンリー王子の自叙伝について書いたTwitterの投稿は、「いいね」が6288件だった。
「自分の家族に対してこんなことをするなんて想像できるだろうか?
自分の家族と縁を切っている妻にせがまれて? それでいて『思いやり』を説き、『人道主義者』を自称する厚かましさが想像できるだろうか?」とモーガンは記している。
データ分析会社「ボット・センティネル」の創設者であるクリストファー・ブージィは、「彼ら(ヘンリー王子夫妻)は、TikTokで制作・公開されているコンテンツについて懸念すべきだ。
それらの多くは何百万回も再生されている」とニューズウィークに語った。
「問題は、それが人々に影響を及ぼしているかどうかだ。それに関するデータはないが、一部の人に影響を与えていることは間違いない。
何百万回も再生されていれば、その影響を受ける人が何人かいるはずだ」 ブージィはさらにこう指摘する。
「Twitterの問題は、多くのジャーナリストがいることであり、Twitter上に影響力を持つ人が大勢いることだ。ジャーナリストがTwitter上で何かを見つけ、それを自然発生的なものと思うかもしれない。
メーガン・マークルに関するこんなハッシュタグがあると記事を書き、それについての記事がまた書かれるかもしれないが、それは自然発生的なものではない。そうした展開にするために作られ、意図的に誇張されたものだ」
ジャック・ロイストン
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11/1(火) 20:01配信
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Photo:Getty Images
1月10日(火)に回顧録『Spare(原題)』を出版するヘンリー王子。宣伝のために来年初めにイギリスに帰国すると見られている。
新聞「デイリーメール」が報じている。関係者は「ロイヤルファミリーにとってクリスマスは休息できないものになるだろう」と証言している。
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Photo:Getty Images
また他の関係者はこの本が「王子にとっても嬉しくない内容を含んでいるかもしれない」と示唆する。
「この本の原稿は王子とゴーストライターでジャーナリストのJ・R・モーリンガー、出版社の間を何度か行き来した。
出版社は最初の草稿に書かれたこと以上のものを望んだ」。そのやりとりの中で王子が出版社やモーリンガーに求められ「本人も気が進まない暴露話を書かなくてはならなくなった可能性がある。王室はそれを懸念している」。
ある関係者は「世間が思っている以上に王室にとってよくないことが書かれている」とも。
王室の伝記作家トム・バウアーは新聞「サン」の記事で、回顧録を出版した王子にチャールズ国王がどう対応できるかを分析している。
「国王にできるのは孫のアーチーとリリベットに称号を与えないこと。究極的にはヘンリー王子とメーガン妃の称号も取り上げることもできるだろうが、それはかなり思い切った行動になる」「他に何ができるかわからない。
この状況で王室ができる最善のことは2人と縁を切ることだろう」。
王室離脱後、殿下の敬称は返上したもののサセックス公爵の称号は保持している王子。この回顧録が国王に大きな決断を迫るのか、イギリスマスコミが注目している。
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最終更新:11/1(火) 20:01ELLE DIGITAL ヘンリー王子は兄ウィリアム王子の「スペア」だった? 回顧録に挑発的なタイトルを選んだ理由
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By Victoria Murphy 2022/11/02Karwai TangGetty Images
ヘンリー王子の回顧録の表紙で、真っ先に目に留まるのが、彼の目だ。
読者をじっと見つめるまなざしが、待望の回顧録の基調を打ち出す表現として選ばれたのだ。冷酷であり、決意が固い感じもある。
真剣なのは確かだが、完全に不機嫌というわけではない。
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ここで多くの言葉を使って説明することは重要ではない。この本が2023年1月10日に発売されたら、ヘンリー王子が語る多くの言葉が世界を揺るがすからだ。
正確に言えば、ゴーストライターのJ・R・モーリンガーのフィルターを通したヘンリー王子の言葉だけれど、ヘンリー王子がこのチャンスを捉えて自身のストーリーを解き放とうとしたことに疑問の余地はない。
表紙は全面的にヘンリー王子の顔。タイトルは、まるで後から思い付いたかのように細字で王子の顎の下に位置している。だが、このタイトルが選ばれたということこそが、見逃せないのだ。まさに真のターニングポイントとなっている。
エリザベス女王の崩御を受け、回顧録は書き直しか、“トーンダウン”、あるいは出版中止になる(いっそのことそうすべきだ)とささやかれてきた。
ところが、ヘンリー王子が自身に「スペア」とレッテルを貼るという挑発的な決断をしたことは、実際はそれとは正反対のことをしたということだ。
出版社は「ありのままを断固、正直に語っている」と保証。それは本当なのだろうと、これまでになく容易に信じられる。
王室と君主制にとって破壊的な結果をもたらす可能性がある。
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エリザベス女王の国葬で、久しぶりに再会したヘンリー王子夫妻とウィリアム王子夫妻。WPA PoolGetty Images
「エア(heir=継承者)」と「スぺア(spare=予備)」という表現は、アメリカ人の富裕な女性相続人コンスエロ・ヴァンダービルトが、1895年に結婚したイギリス人貴族との間に生まれた2人の息子を指して使ったのが最初だと言われている。
それが過去100年にわたって、イギリスのロイヤルファミリーを指してよく使われてきた。
例えば、マーガレット王女はエリザベス女王の「スペア」、アンドルー王子は(時に表向きにはアン王女のことも)チャールズ現国王の「スペア」というふうに。
ヘンリー王子は、兄ウィリアム王子と一緒に育つなかで、自分にはその言葉がつきまとっているのを知っていた。
それをロイヤルファミリーが自ら公に使うとは、誰も思わないだろう。
だから、ヘンリー王子がこれほど堂々とこの言葉を受け入れたということは、彼がまた一線を越えて、決して王室は行かない範囲に足を踏み入れた象徴のように見える。かつての彼にはなかったやり方で語るというサインだ。
本のページをめくっていくと多くのことが暴かれるという前兆だ。
また、君主制の中心には、たまたま生まれた順番で「エア」と「スペア」が決まるという頑強なヒエラルキーがあるということを思い出させる。
世襲特権と優先順位という凝り固まったシステムは、廃止されないかぎり近代化しない。
そのシステムを中心に現代の王族は一生懸命働いているため、彼らの人生における地位は自分で獲得するよりずっと前から決まっているということを私たちは忘れてしまう。
本の表紙でヘンリー王子の顔の真下にデザインされた『SPARE』という文字は、この言葉をつけられた人はどんな気持ちなのかを考えるきっかけになるかもしれない。特に、「必需品」に対する「不要品」という定義を。
ヘンリー王子に同情するかどうかは、その人がサセックス公爵夫妻あるいは王室をどう思っているかに左右される可能性が高く、多くの人の考え方はすでに深く固まっている。
でも、「スペア」と表現されるのはどんな気持ちなのか、知りたいのではないだろうか。
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2020年3月、王室離脱前最後の公務にて。Gareth CattermoleGetty Images
ヘンリー王子が私たちに言いたいことや、彼が世の中をどう見ているのかを知るまで、あと数ヶ月。
ヘンリー王子とメーガン妃が王室を離脱して以来、後戻りできない極めて重要な瞬間がいくつかあったなかで、おそらくこれがもっとも大きな影響を与えるものになる。
かつて猛烈に私生活をガードしていた男が、今はそれをありのままに断固として、言い触らしたがっている。囲いの中で人生を送ってきた王子が今は、その反対側にいる。
いや、別の立場にいるというべきだろうか。内容によってだが、王子が暴露することは何日間も、いや何週間にもわたって楽しまれ、大見出しの記事になることだろう。ヘンリー王子がシェアする内容によって世論がどの程度シフトするのか、注目が集まるに違いない。
これは王子が自分の言葉で自分のライフストーリーを語るチャンスであり、大きな危険をはらんでいる。
彼が語る真実が、閉ざされたドアの向こう側の出来事については相変わらずほとんど公には語らないロイヤルファミリーのメンバーにいかに重大な影響を与えるかもわかる。
すべてが明かされた時、ヘンリー王子がこの本を手にとって人の目をちゃんと見られることを願うばかりだ。
Translation: Mitsuko Kanno From Town & Country US
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