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シリア騒乱と修羅の世界情勢
英ヘンリー王子夫妻、軽い扱いに「激怒」してイベント参加を拒否していた
Why Prince Harry, Meghan Markle Attended Just 2 Events During Platinum Jubilee Celebration
2022年6月16日(木)18時17分
キャサリン・アルメシン
Dylan Martinez/File Photo-REUTERS
<王室内での扱いに不満を抱いた夫妻は、イベント参加をキャンセルしてゲストを落胆させる場面もあったが、帰国した最大の目的は果たせたという>
エリザベス女王の即位70周年を祝う記念行事である「プラチナ・ジュビリー」に出席したヘンリー王子とメーガン妃。王室離脱以降、初めて夫婦そろってイギリスで公の場に姿を見せたとあってメディアの注目を浴びたが、記念行事においては目立たず仕舞いのままでアメリカへと帰っていった。
6月2日から4日間にわたって行われたジュビリー期間中、イギリスに帰国した夫妻が出席した公式イベントは2つだけ。だが、それには理由があったようだ。
米ピープル誌が匿名の情報源が語った内容として掲載したところによると、そもそも彼らにとって今回の帰国の「唯一の動機」はエリザベス女王だった。
女王に祝意を伝え、夫妻の第2子である長女リリベットを曾祖母である女王に初めて会わせたことで、渡英の目的は達せられたということだ。
「2人はもう(公務に従事する)王室メンバーではないし、引退は彼ら自身が決めたことだ。(一般市民は)この事実を、完全には受け入れていないのかもしれないが」と、夫妻を知るこの人物は話している。
「実際、彼らは控えめだった。敬意を表し、家に帰っていった」
「彼らがイギリスに来たのは女王に会うためだ。その目的は果たした」
6月2日に女王の公式誕生日を祝うパレード、トゥルーピング・ザ・カラーが開催された際、ヘンリーとメーガンはバッキンガム宮殿内の一室でその様子を見守った。
公務に携わる高位の王室メンバーではないため、王族が勢揃いして儀礼飛行を見物する宮殿のバルコニーには招待されず、馬車でのパレードにも加わらなかった。
ロンドン市民からはブーイングと歓声の両方が
翌日、夫妻はロンドンのセントポール大聖堂で行われた記念礼拝に出席。大聖堂前に集まった市民からは、ブーイングと歓声の両方が上がった。
礼拝後には、ロンドンの中心街シティーのビンセント・キーブニー首長の主催の下、市庁舎ギルドホールでランチタイム・レセプションが開かれた。
アンドルー王子の長女ビアトリス王女や次女ユージニー王女、エドワード王子の長女ルイーズ・ウィンザー、ウィリアム王子のいとこであるザラ・ティンダルと夫のマイク・ティンダルを含め、高位の王室メンバー全員が出席したが、ヘンリーとメーガンの姿はなかった。
ジャーナリストのダン・ウートンは、英王室に詳しい著作家のレディー・コリン・キャンベルを迎えたニュース専門放送局GBニュースの番組で、レセプションでの夫妻の不在に言及した。
「夫妻は怒りを抑えられなかった」
ウートンによると、王族は複数の部屋に散らばるように席を割り当てられていたが、ある招待客は室内に王室メンバーがいなかったことに「非常に落胆」していたという。
ヘンリーとメーガンが姿を現さなかったため、そうした結果になったと、招待客らは告げられた。
ダイアナ元妃の伝記の著者でもあるキャンベルに言わせれば、その理由はこうだ。「夫妻は怒りを抑えられなかった。だから、顔を出すこともしなかった」
キャンベルが言うには、ヘンリーとメーガンは今回、イギリスで自分たちが受けた扱いに大きな不満を抱いているという。
王室内で自分たちの意向が無視されたり、立場が軽視されたりしたように感じ、プラチナ・ジュビリーによって自分たちの「ブランド」が取り返しのつかないほど傷付いた、というのだ。
ヘンリー王子の伝記も執筆した作家アンジェラ・レビンも同様に、プラチナ・ジュビリーでヘンリーは「無視された」ように感じ、「大いに気分を害した」と語っている。
ジュビリーのイベントではあまり姿を見かけなかった夫妻だが、それでも娘のリリベットを女王に会わせる機会には恵まれたようだ。
1歳になったリリベットの名前は、女王の幼少期のニックネームにちなんで付けられたものだ。
結局、夫妻はプラチナ・ジュビリーの最終日である6月5日、フィナーレを飾る野外イベント「プラチナ・ジュビリー・ページェント」を待たずに、子供たちを連れてカリフォルニアの自宅へと帰っていったのだった。
2022年10月27日(木)11時54分
キャサリン・アルメシン
Danny Lawson/Pool via REUTERS
<ヘンリー王子夫妻の新たなオフショットが公開されたが、そこからは「自分たちは海の向こうのもう1つの王室」という意識が見えるとの指摘が>
イギリスのヘンリー王子とメーガン妃のオフショットが公開され、注目を集めている。
一見すると仲睦まじい夫婦の微笑ましいワンシーンなのだが、一方で写真公開のタイミングなどから、これはヘンリー王子とメーガン妃の英王室に対する「対抗心」が表れたもので、「海の向こうにもう1つの王室がある」と言わんばかりの行動だとする声も上がっている。
写真を撮影したのは、夫妻と親交のあるフォトグラファーのミサン・ハリマン。9月5日に英マンチェスターで行われた「ワン・ヤング・ワールド・サミット」に出席した際の夫妻の写真を、新たに投稿した。
インスタグラムに先週末に投稿されたこのスナップ写真は、イベントの舞台裏で手をつないで微笑むヘンリー王子とメーガン妃の姿を映している。
2人は屈託ない表情で、メーガン妃がスピーチのために登壇する直前に撮影されたと見られる。
ハリマンは「サセックス公爵夫妻との楽しいひととき」とキャプションに添えた。
ソーシャルメディアユーザーや王室ファンは、夫妻の甘いひとときに大いに盛り上がった。
「美しい」「この2人が大好き」「妻を見つめるヘンリー王子がいい!」などと、ユーザーはコメント。「すごく素敵」「美しさ、愛、敬愛を見事に捉えている!」といった声も上がった。
ハリマンは今月初めにも、同じイベントの舞台裏で撮影した夫妻の公式写真を2点公開している。1枚は、メーガン妃が、カメラ目線で微笑むヘンリー王子と指を触れ合わせながら、カメラを真っ直ぐ見据えている。もう1枚はモノクロで、登壇する直前の2人を横から撮影したものだ。2人は指を絡めて手をつないでいる。
英王室へのライバル心が見え見え?
ただ、これらの写真が公開されたタイミングに、眉をひそめた人は少なくなかった。
その2日前に英王室が、チャールズ国王、カミラ王妃、ウィリアム皇太子、キャサリン皇太子妃のいわゆる新「ファブ・フォー(素敵な4人)」のポートレートを公開したばかりだったからだ。
ちなみにヘンリー王子夫妻が王室を離脱して米カリフォルニアに移住する前は、ウィリアム王子夫妻とヘンリー王子夫妻が「ファブ・フォー」と呼ばれていた。
チャールズ国王ら4人の写真は、エリザベス女王の国葬前夜に世界のリーダーを招いて開催されたレセプションで撮影されたもの。ヘンリー王子とメーガン妃はこれに招待されなかったため、ライバル心から自分たちの写真を公開したのではないかとの憶測が飛び交った。
王室評論家のケイティ・ニコルは、「タイミングには意味がある。『あなた方にできることは、私たちにもできる』と言いたいようだ」と、エンターテインメント・トゥナイトに語った。
「意見の対立を招くものだ。わずか2日前に、国王と王妃、そして新皇太子と皇太子妃の素晴らしい写真が公開されたばかりだからだ」
ニコルはさらにこう指摘している。「(4人の写真の)メッセージは『これが王室の未来だ』というもの。
当然、ヘンリー王子とメーガン妃の姿がないことが目立っていた。だから、直後に2人の写真を見ても驚かなかったが、かなり大胆な行動だ。『大西洋の向こうには、もう1つの王室がある』と言わんばかりだ」
ヘンリー王子夫妻の写真は新しいものではなく、公開される数週間前、夫妻がまだマンチェスターにいた時に撮られたものだとニコルは説明した。それなのに、なぜこのタイミングでの公開だったのか。
「これは明らかにサセックス公爵夫妻の主張だ」とニコル。「私たちは姿を見せ、恐れを知らず、どこへも行かない。別のやり方の『ロイヤル』だ、と言っている」
Meghan Markle and Prince Harry Body Language Claims Go Viral on TikTok
2022年11月2日(水)17時46分
ジャック・ロイストン
ヘンリー王子とメーガン妃(2022年6月3日) REUTERS/Henry Nicholls/Pool
<メーガン妃がヘンリー王子を「支配」しようとし、それが無礼な行いにつながっているように見える場面の動画がいくつもTikTokに投稿されている>
英ヘンリー王子の妻メーガン・マークル(サセックス公爵夫人)が、ヘンリー王子を「支配」しているとする複数のTikTok動画が次々に拡散され、彼女に対する非難が沸き起こっている。
メーガン妃は過去に、ソーシャルメディア上における自身への攻撃について、「ほぼ抵抗しようがない」と語っている。
そんなメーガン妃とヘンリー王子に関するTikTok動画のトラフィックは、Twitterの著名人たちを上回っているだけでなく、夫妻を激怒させて法的措置に至った新聞の読者数よりも多い。
「the.royal.watcher」というTikTokアカウントが投稿したエリザベス女王の葬儀の動画には、「ヘンリーが、メーガンを見るのを拒否」というキャプションがつけられ、再生回数は2490万回、「いいね」は約24万4700件を獲得している。
なおこの投稿の数日前には、女王の礼拝で夫妻が手をつないでいたことから、公の場にふさわしくないとの非難が上がっていた。
「メーガンのこれまでで最も無礼な瞬間」と書かれた同アカウントの別の動画は、女王の葬儀でメーガン妃がヘンリー王子を会話の相手から引き離すような様子が捉えられており、650万回再生されている。キャプションには「メーガンは、ヘンリーがチャリティーの後援者らと話している最中に割り込み、彼らにあいさつすることもなくヘンリーを引き離している」とある。
「ヘンリーはキレた?」と書かれた3つ目の動画は、ヘンリー王子がメーガン妃に「また邪魔された」と説明しており、1010万回再生されている。
ヘンリー王子を制する「マークル・クロウ」とは?
多くの動画は、メーガン妃がヘンリー王子を支配したり、出し抜いたりしていると指摘している。
いずれの場合もメーガン妃がヘンリー王子の体に手を添えており、同アカウントはこれを「マークル・クロウ(爪)」と呼んでいる。
また、メーガン妃がイベントの席で、ヘンリー王子の前に割り込んだり、押し除けたりしているとの指摘もある。
910万回再生された同アカウントのある動画は、こう問いかけている。「彼女の母親がしたように、メーガンの邪魔をする勇気がある?」
他のアカウントも同様の指摘をする投稿をしており、多くのトラフィックを獲得している。
「ヘンリー王子はメーガンの支配にうんざりしているようだ」と記された「Ossa TV」の動画は、830万回視聴され、約22万200件の「いいね」を獲得した。
ちなみに、メーガン妃への中傷発言でテレビ番組を降板した過去を持つ英人気司会者のピアーズ・モーガンが、ヘンリー王子の自叙伝について書いたTwitterの投稿は、「いいね」が6288件だった。
「自分の家族に対してこんなことをするなんて想像できるだろうか? 自分の家族と縁を切っている妻にせがまれて? それでいて『思いやり』を説き、『人道主義者』を自称する厚かましさが想像できるだろうか?」とモーガンは記している。
データ分析会社「ボット・センティネル」の創設者であるクリストファー・ブージィは、「彼ら(ヘンリー王子夫妻)は、TikTokで制作・公開されているコンテンツについて懸念すべきだ。それらの多くは何百万回も再生されている」とニューズウィークに語った。
「問題は、それが人々に影響を及ぼしているかどうかだ。それに関するデータはないが、一部の人に影響を与えていることは間違いない。何百万回も再生されていれば、その影響を受ける人が何人かいるはずだ」
ブージィはさらにこう指摘する。「Twitterの問題は、多くのジャーナリストがいることであり、Twitter上に影響力を持つ人が大勢いることだ。ジャーナリストがTwitter上で何かを見つけ、それを自然発生的なものと思うかもしれない。
メーガン・マークルに関するこんなハッシュタグがあると記事を書き、それについての記事がまた書かれるかもしれないが、それは自然発生的なものではない。そうした展開にするために作られ、意図的に誇張されたものだ」
Meghan, Harry Would Have 'Raised Eyebrows' Over Charles' Coronation Date
2022年10月23日(日)08時01分
ジェームズ・クロフォード=スミス
バッキンガム宮殿でのガーデンパーティーで(2018年5月) Dominic Lipinski/Pool via Reuters-Reuters
<来年5月6日に行われる戴冠式だが、日程は重要なイベントとは重ならないように組まれたという。ヘンリーとメーガンはこれをどう受け取るか>
英王室は10月11日、国王チャールズ3世の戴冠式を2023年5月6日に執り行うと発表した。
これを受けて、ニューズウィークのポッドキャスト番組「ザ・ロイヤル・リポート」の中で、ヘンリー王子とメーガン妃はこの発表に「驚いたはずだ」という見解が示された。
同番組では、本誌王室担当記者のジャック・ロイストンと王室評論家のクリステン・マインザーが戴冠式の日程と、ヘンリー王子夫妻の反応について討論した。
戴冠式が行われる来年5月6日は、夫妻の息子アーチーの4歳の誕生日でもあるからだ。
「国王チャールズ3世の戴冠式が、アーチーの誕生日と同じ日に行われる。
アーチーは戴冠式の日に4歳になる」とマインザーは述べ、さらにこう続けた。「これが偶然なのかどうかは分からないが、偶然ではないような気がする。こういうことに偶然はないと思う」
これに対してロイストンが指摘したのは、王室と英政府が、ほかの重要な国民的行事と重ならないよう日程を組んだことが伺える点だ。
「興味深いのは、彼らはユーロビジョン・ソングコンテストなどその他の重要行事と重ならないようにしたということだ。だが国民目線からすれば、その結果として派手なダブルブッキングになった」と分析した。
ヘンリーとメーガンはバッティングをどう受け止める?
戴冠式に適した日程を探すのは難しい。国民的行事を避けなければならないだけでなく、イギリスの予測不能な天気も考慮に入れなければならないためだ。
チャールズは、70年前に母である故エリザベス女王が戴冠式に臨んだのと同じ、6月2日を希望していた可能性があるとも伝えられていたが、この時期は近衛連隊による恒例の式典であるトゥルーピング・ザ・カラーをはじめ、英王室が主催する競馬のロイヤルアスコットなど、王室関連のイベントが立て込んでいる。
また5月13日には、ユーロビジョン・ソングコンテストのグランドファイナル(決勝)が英リバプールで開催される予定だ。
ヘンリーとメーガンが、戴冠式が息子の誕生日と同じ日に行われることを不愉快と感じているかどうかは、2人が戴冠式に出席するかどうかで明らかになるだろうと、ロイストンは指摘した。
「ヘンリーとメーガンが戴冠式のためにイギリスに来るかどうかで、2人がこのことをどれだけ気にしていたかが分かるだろう」とロイストンは述べ、さらにこう続けた。
「アーチーは来年5月6日で4歳になる。もう自分の誕生日が分かって、それが意味を持つ年齢だ」
「戴冠式の日程を聞いて、ヘンリーとメーガンは眉をひそめたはずだ。ここは、そういう言い方にしておこう」と彼は述べた。
ヘンリーとメーガンは、戴冠式に出席するかどうかをまだ明らかにしておらず、バッキンガム宮殿からもまだ、戴冠式の招待客リストについての詳細は発表されていない。
英王室の重要イベントと夫妻の子どもの誕生日が重なったのは、今回が初めてではない。
夫妻の娘リリベットは今年、故エリザベス女王の即位70年を祝うプラチナ・ジュビリーの各種行事が行われていた中で、1歳の誕生日を迎えた。
この時は、リリベットの誕生日にウィリアム王子(当時)やキャサリン妃やその子供たちが参加せず、別のイベントに訪れたことに、ヘンリー王子夫妻が不満を持ったと報じられている。
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チャールズ国王が弟のアンドルー王子に告げていた〝王室追放宣告〟
東スポWEB / 2022年11月7日 12時54分
厳しい言葉を告げられたアンドルー王子(ロイター)
エリザベス女王が9月8日に亡くなる数日前、当時のチャールズ皇太子(73)は、少女買春疑惑のアンドルー王子(62)に対し、「今後、公務に就くことは二度とない」と告げ、王子は「絶望のあまり涙を流した」と英紙デーリー・メールの日曜版「メール・オン・サンデー」が6日報じた。
同紙によると、いつの日か再び公務に戻れることを希望していたアンドルー王子は、チャールズ国王が所有するスコットランドの王室用地「バークホール」に招かれ、そこで2人だけの話し合いの場を用意されたという。
内部関係者は同紙に、兄であるチャールズ国王から突然、事実上の〝王室追放宣告〟を言い渡されたアンドルー王子は「感情的になり、悲惨な状態」だったと明かした。
それまで王子は自身について、少女売春疑惑が発覚した後も、王族として「まだ何らかの価値がある」と確信し、将来的には謹慎が解け、再び現役王族として王室を支えていくことができると考えていたという。
アンドルー王子は、米富豪ジェフリー・エプスタイン被告(2019年8月収監中に自殺)の秘密組織をめぐる一連の未成年買春事件に絡み、自身の関与も発覚。
王子から2001年に複数回にわたり性的虐待を受けたとする当時17歳だった女性が、王子を相手取り、米ニューヨークの連邦裁判所に提訴したのだ。
裁判は今年2月、王子が原告女性に1200万ポンド(約20億円)とされる和解金を支払うことで合意した。
和解金の一部はエリザベス女王が用意したと報じられるほど、アンドルー王子は女王に近く、「女王と面会する度、王子は何度も公務復帰についての話を切り出した」と同関係者は証言。
だが、「女王は復帰を許すような話をすることもあったが、いつもはすぐに話題を変え、その話を避けていた」という。
11/2(水) 21:20配信
ヘンリー王子。
ヘンリー王子の回顧録の表紙で、真っ先に目に留まるのが、彼の目だ。
読者をじっと見つめるまなざしが、待望の回顧録の基調を打ち出す表現として選ばれたのだ。冷酷であり、決意が固い感じもある。真剣なのは確かだが、完全に不機嫌というわけではない。
ここで多くの言葉を使って説明することは重要ではない。この本が2023年1月10日に発売されたら、ヘンリー王子が語る多くの言葉が世界を揺るがすからだ。
正確に言えば、ゴーストライターのJ・R・モーリンガーのフィルターを通したヘンリー王子の言葉だけれど、ヘンリー王子がこのチャンスを捉えて自身のストーリーを解き放とうとしたことに疑問の余地はない。
表紙は全面的にヘンリー王子の顔。
タイトルは、まるで後から思い付いたかのように細字で王子の顎の下に位置している。だが、このタイトルが選ばれたということこそが、見逃せないのだ。
まさに真のターニングポイントとなっている。
エリザベス女王の崩御を受け、回顧録は書き直しか、“トーンダウン”、あるいは出版中止になる(いっそのことそうすべきだ)とささやかれてきた。
ところが、ヘンリー王子が自身に「スペア」とレッテルを貼るという挑発的な決断をしたことは、実際はそれとは正反対のことをしたということだ。
出版社は「ありのままを断固、正直に語っている」と保証。それは本当なのだろうと、これまでになく容易に信じられる。王室と君主制にとって破壊的な結果をもたらす可能性がある。
エリザベス女王の国葬で、久しぶりに再会したヘンリー王子夫妻とウィリアム王子夫妻。
「エア(heir=継承者)」と「スぺア(spare=予備)」という表現は、アメリカ人の富裕な女性相続人コンスエロ・ヴァンダービルトが、1895年に結婚したイギリス人貴族との間に生まれた2人の息子を指して使ったのが最初だと言われている。
それが過去100年にわたって、イギリスのロイヤルファミリーを指してよく使われてきた。
例えば、マーガレット王女はエリザベス女王の「スペア」、アンドルー王子は(時に表向きにはアン王女のことも)チャールズ現国王の「スペア」というふうに。
ヘンリー王子は、兄ウィリアム王子と一緒に育つなかで、自分にはその言葉がつきまとっているのを知っていた。それをロイヤルファミリーが自ら公に使うとは、誰も思わないだろう。
だから、ヘンリー王子がこれほど堂々とこの言葉を受け入れたということは、彼がまた一線を越えて、決して王室は行かない範囲に足を踏み入れた象徴のように見える。かつての彼にはなかったやり方で語るというサインだ。
本のページをめくっていくと多くのことが暴かれるという前兆だ。また、君主制の中心には、たまたま生まれた順番で「エア」と「スペア」が決まるという頑強なヒエラルキーがあるということを思い出させる。
世襲特権と優先順位という凝り固まったシステムは、廃止されないかぎり近代化しない。 だが、それは今も中心にあり、現代の王族たちは自分たちの人生における地位は自らの力で獲得する以前に決まっているということなど私たちに忘れさせようと一生懸命だ。
本の表紙でヘンリー王子の顔の真下にデザインされた『SPARE』という文字は、この言葉をつけられた人はどんな気持ちなのかを考えるきっかけになるかもしれない。特に、「必需品」に対する「不要品」という定義を。
ヘンリー王子に同情するかどうかは、その人がサセックス公爵夫妻あるいは王室をどう思っているかに左右される可能性が高く、多くの人の考え方はすでに深く固まっている。
でも、「スペア」と表現されるのはどんな気持ちなのか、知りたいのではないだろうか。
ヘンリー王子が私たちに言いたいことや、彼が世の中をどう見ているのかを知るまで、あと数ヶ月。ヘンリー王子とメーガン妃が王室を離脱して以来、後戻りできない極めて重要な瞬間がいくつかあったなかで、おそらくこれがもっとも大きな影響を与えるものになる。
かつて猛烈に私生活をガードしていた男が、今はそれをありのままに断固として、言い触らしたがっている。
囲いの中で人生を送ってきた王子が今は、その反対側にいる。いや、別の立場にいるというべきだろうか。
内容によってだが、王子が暴露することは何日間も、いや何週間にもわたって楽しまれ、大見出しの記事になることだろう。ヘンリー王子がシェアする内容によって世論がどの程度シフトするのか、注目が集まるに違いない。
これは王子が自分の言葉で自分のライフストーリーを語るチャンスであり、大きな危険をはらんでいる。
彼が語る真実が、閉ざされたドアの向こう側の出来事については相変わらずほとんど公には語らないロイヤルファミリーのメンバーにいかに重大な影響を与えるかもわかる。
すべてが明かされた時、ヘンリー王子がこの本を手にとって人の目をちゃんと見られることを願うばかりだ。
Translation: Mitsuko Kanno
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最終更新:11/7(月) 11:19Harper’s BAZAAR(ハーパーズ バザー) 11/7(月) 20:21配信
Photo:Getty Images
来年1月にいよいよ出版されるヘンリー王子の回顧録『SPARE(スペア/原題)』。
自分はウィリアム皇太子のスペア(予備)として育てられたという王子の思いを込めたタイトルが物議を醸している。
これについてヘンリー王子とメーガン妃と仲がいいことで知られる王室ジャーナリストのオミッド・スコービーがコメントしている。
「このパンチのあるタイトルは王子本人が執筆プロセスの早い段階で決めたこと」だと説明、出版社やメーガン妃が決めたものではないと仄めかしている。
スコービーはニュースサイト「Yahoo!ニュース」に連載しているコラムの中で「これまでずっと自分を呼ばれるのに使われてきたこの言葉をタイトルに選んだことは、王子がそれをようやく自分のものにしたことを表している」。
「スペア」と呼ばれる苦しみやそれに対する恨みを乗り越えられたということのよう。
王室はこの本がロイヤルファミリーや王室に対する批判に終始していると懸念、弁護士たちと王室の名誉を傷つけている場合に備えているという。
しかしスコービー曰く「この本は王子のトレードマークである生意気なお茶目さに満ちている。驚くほど共感できるものだ」「王子は家族を切り捨てていない。ロイヤルファミリーの在り方がほぼ不可能に近いという現実を同情的に見ている」。
Photo:Getty Images
またエリザベス女王が亡くなり、王子がすでに完成していた原稿を修正したがったという報道も浮上したが、スコービーは「女王の死後、書き直しや修正はしていない」「原稿は女王が亡くなる5か月前に完成していた」と明かす。
ただしこの本にゴーストライターとして参加したJ・R・モーリンガーが冒頭の部分で女王の死に触れているという。
このスコービーのコメントに王室コメンテーターたちは反発している。
その1人、リチャード・フィッツウィリアムは「王子と妃の非公式スポークスマンが口を挟んだところで回顧録に対する英国王室の懸念は弱まらない」と新聞「デイリーメール」に皮肉っぽくコメントしている。
「問題は王子に回顧録を発表する権利があるかどうかではない。王子が属する王室にとって有益かどうか、”慈善活動に取り組んでいる”というイメージを求めている王子と妃にとって有益かという問題だ」。
また王子と妃の今の生活は「王室を離脱したロイヤル」という立場の上に成り立っていると指摘。
「王子と妃はロイヤルであることから仕事を得ている。だったら協力的であるべきだ」「女王が亡くなった後、修正するべきだった」とも。
最後には「金銭的な利益のためでなければ、父のチャールズ国王が即位したばかりのこの時期になぜ回顧録を出す?」。結局は金儲けのためだと批判している。
ちなみにスコービーは「スペアは王室と高位のロイヤルたちを守る、専属の生贄」と分析。それを回顧録がどう描くのかは「興味深いこと」と書いている。
とはいえスコービーが王子と妃に極めて好意的なのは有名。彼の証言がどこまで事実なのか、注目が集まっている。
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キャサリン・アルメシン
Peter Cziborra-Reuters
<自伝の「スペア(予備)」というタイトルからは王室へのあからさまな不満が伺えるが、それは本当に王子の本心なのかと疑う声が専門家たちから上がる>
ヘンリー王子の自伝『スペア(Spare)』が近く発売されるが、この本の「黒幕」はメーガン・マークルだとする声が、英王室の専門家から上がっている。
イギリスの作家で、元BBCジャーナリストでTVプロデューサーも務めたトム・バウアーは10月31日、英情報番組「グッド・モーニング・ブリテン(GMB)」に出演し、話題のヘンリーの自伝について語った。
王室の伝記作家であるバウアーが同番組で主張したところによれば、この「自伝」はメーガン妃によって「口述」されたものだという。
ヘンリー夫妻が王室の称号を維持すべきかどうかを問われたバウアーは、「彼(ヘンリー)は王子の称号を維持してもいいが、私が疑問視しているのはメーガンだ」と答えた。
「ヘンリーの自伝は、実際にはメーガンのものだ。メーガンこそが、この本を口述した人物だ」
司会者のエド・ボールズは、この本の著者はヘンリーであり、彼の妻ではないと述べた。だがバウアーは、「彼がその本を読んだと思うか?」という質問でそれに応じた。
ヘンリーは自伝執筆にあたり、評価の高いゴーストライターのJ・R・モーリンガーの協力を得た、とニューヨーク・タイムズは伝えている。
この週末に浮上した複数の報道によれば、ヘンリーは、イギリスの友人や元ガールフレンドたちと連絡をとり、モーリンガーに話を通してほしいと頼んだという。
「メーガンは実際、一語も漏らさず読んだ」とバウアーは同番組で主張した。
「メーガンはきわめて知的で、世慣れた人物だ」
「称号を利用して金を稼ごうとしている」
バウアーのメーガン叩きはさらに続き、エリザベス女王や現国王のチャールズ3世、ウィリアム皇太子、ダイアナ妃の弟チャールズ・スペンサーは、メーガンの「正体を見抜いていた」と述べた。
「(メーガンは)野心を持って王室へ入り、名声と富を築いてアメリカへ戻った。王室の称号を利用して金を稼ごうとしている」とバウアーは主張した。
ヘンリーの自伝については、版元のペンギン・ランダムハウスが10月27日、正式タイトルと2023年1月の発売日を発表した。
それ以来、バウアーのほかにも複数の王室エキスパートが、この自伝についてコメントを残している。
ヘンリーの伝記作家のひとりであるアンジェラ・レビンは、本のタイトルについて、「名誉を傷つけるもの」だと批判した。
「このタイトルにしたのは悲劇だと思う」とレビンはスカイ・ニュース・オーストラリアに対して語った。
望みをすべて叶えたはずなのに、何が不満?
「王室を離れ、夢中になる女性を見つけ、ふたりの子をもうけ、豪邸と自分の望んでいた自由をすべて手に入れてもなお、彼はそんなふうに感じているのだろうか?
彼のとっている行動は、過去にこだわり、それに執着するものだ」
レビンはさらに、ヘンリーが「いらない子」のように扱われていたとする考え方は「ナンセンス」だと主張した。
「ヘンリーは、女王に次ぐ人気を誇っていた。ふざけるのが好きで、少しばかりやんちゃなところがあった。エネルギーに満ちていた。2017年から2018年にかけて、私が彼の伝記を書いたときには、彼はとても精力的で、あらゆる年齢、あらゆるタイプの人とうまくやっていた。
だから、誰からも望まれていなかったとばかりに自分を『スペア』と呼ぶのは、名誉を傷つけているように思える」とレビンは話した。
マジェスティ誌の編集長イングリッド・シュワードも同様の感想を述べ、これだけの年月を経てもなお、「スペアである」ということが真っ先にヘンリーの頭に浮かぶ状態は「痛ましいことだ」と話した。
「彼が先へ進めていないのは、ちょっと痛ましい話だ。
ダイアナはよくヘンリーをスペアと呼んでいた。
ヘンリー自身も、『ぼくはスペアだ、行儀よくする必要なんかない、好きなことができる』と言っていた」とシュワードは話した。
『スペア』は2023年1月10日に発売される。
(翻訳:ガリレオ)
(翻訳:ガリレオ)
Meghan Markle and Prince Harry Body Language Claims Go Viral on TikTok
2022年11月2日(水)17時46分
ジャック・ロイストン
ヘンリー王子とメーガン妃(2022年6月3日) REUTERS/Henry Nicholls/Pool
<メーガン妃がヘンリー王子を「支配」しようとし、それが無礼な行いにつながっているように見える場面の動画がいくつもTikTokに投稿されている>
英ヘンリー王子の妻メーガン・マークル(サセックス公爵夫人)が、ヘンリー王子を「支配」しているとする複数のTikTok動画が次々に拡散され、彼女に対する非難が沸き起こっている。
メーガン妃は過去に、ソーシャルメディア上における自身への攻撃について、「ほぼ抵抗しようがない」と語っている。
そんなメーガン妃とヘンリー王子に関するTikTok動画のトラフィックは、Twitterの著名人たちを上回っているだけでなく、夫妻を激怒させて法的措置に至った新聞の読者数よりも多い。
「the.royal.watcher」というTikTokアカウントが投稿したエリザベス女王の葬儀の動画には、「ヘンリーが、メーガンを見るのを拒否」というキャプションがつけられ、再生回数は2490万回、「いいね」は約24万4700件を獲得している。
なおこの投稿の数日前には、女王の礼拝で夫妻が手をつないでいたことから、公の場にふさわしくないとの非難が上がっていた。
「メーガンのこれまでで最も無礼な瞬間」と書かれた同アカウントの別の動画は、女王の葬儀でメーガン妃がヘンリー王子を会話の相手から引き離すような様子が捉えられており、650万回再生されている。
キャプションには「メーガンは、ヘンリーがチャリティーの後援者らと話している最中に割り込み、彼らにあいさつすることもなくヘンリーを引き離している」とある。
「ヘンリーはキレた?」と書かれた3つ目の動画は、ヘンリー王子がメーガン妃に「また邪魔された」と説明しており、1010万回再生されている。
ヘンリー王子を制する「マークル・クロウ」とは?
多くの動画は、メーガン妃がヘンリー王子を支配したり、出し抜いたりしていると指摘している。
いずれの場合もメーガン妃がヘンリー王子の体に手を添えており、同アカウントはこれを「マークル・クロウ(爪)」と呼んでいる。
また、メーガン妃がイベントの席で、ヘンリー王子の前に割り込んだり、押し除けたりしているとの指摘もある。
910万回再生された同アカウントのある動画は、こう問いかけている。「彼女の母親がしたように、メーガンの邪魔をする勇気がある?」
他のアカウントも同様の指摘をする投稿をしており、多くのトラフィックを獲得している。
「ヘンリー王子はメーガンの支配にうんざりしているようだ」と記された「Ossa TV」の動画は、830万回視聴され、約22万200件の「いいね」を獲得した。
ちなみに、メーガン妃への中傷発言でテレビ番組を降板した過去を持つ英人気司会者のピアーズ・モーガンが、ヘンリー王子の自叙伝について書いたTwitterの投稿は、「いいね」が6288件だった。
「自分の家族に対してこんなことをするなんて想像できるだろうか? 自分の家族と縁を切っている妻にせがまれて?
それでいて『思いやり』を説き、『人道主義者』を自称する厚かましさが想像できるだろうか?」とモーガンは記している。
データ分析会社「ボット・センティネル」の創設者であるクリストファー・ブージィは、「彼ら(ヘンリー王子夫妻)は、TikTokで制作・公開されているコンテンツについて懸念すべきだ。それらの多くは何百万回も再生されている」とニューズウィークに語った。
「問題は、それが人々に影響を及ぼしているかどうかだ。
それに関するデータはないが、一部の人に影響を与えていることは間違いない。何百万回も再生されていれば、その影響を受ける人が何人かいるはずだ」
ブージィはさらにこう指摘する。「Twitterの問題は、多くのジャーナリストがいることであり、Twitter上に影響力を持つ人が大勢いることだ。
ジャーナリストがTwitter上で何かを見つけ、それを自然発生的なものと思うかもしれない。
メーガン・マークルに関するこんなハッシュタグがあると記事を書き、それについての記事がまた書かれるかもしれないが、それは自然発生的なものではない。
そうした展開にするために作られ、意図的に誇張されたものだ」
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