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【イタすぎるセレブ達】ヘンリー王子、父チャールズ国王からの資金提供をめぐり激怒 罵りの言葉を吐いていた

2023年04月12日 | 国際社会



2018年以前にメーガン・マークルと結婚する意向を父チャールズ皇太子に伝えたヘンリー王子。しかし将来、メーガンのために資金を提供する余裕がないと父に言われ、ヘンリー王子は激怒していた(画像は『The Royal Family 2018年12月12日付Instagram「The Prince of Wales and The Duke of Sussex joined a @PrincesTrust roundtable event」』のスクリーンショット)


ヘンリー王子が父チャールズ国王からの資金提供をめぐって激怒し、父に対して悪態をついていたことが明らかになった。

新たな伝記本によると、王子は王室離脱後に米国から祖母エリザベス女王に電話をかけ、金銭問題について相談していたそうだ。

うんざりした女王が父親と直接話す提案をすると、ヘンリー王子は父に何度も電話をかけて資金を要求し、それが通らないと罵りの言葉を吐いたという。

英王室ジャーナリストのロバート・ジョブソン氏によるチャールズ国王の伝記本『Our King: Charles III — The Man And The Monarch Revealed(原題)』が、英時間4月13日に発売される。それに先立ち、その内容の一部が英ニュースメディア『Daily Mail Online』に掲載された。


同著では、キャサリン皇太子妃が昨年9月にヘンリー王子やメーガン妃と一緒にウィンザー城の門前を歩いたことは「最も困難なことのひとつだった」と明かしたことが綴られている。

他にもヘンリー王子が、父チャールズ国王からの資金提供をめぐって激怒していたことを暴露しているのだ。

同著によると、ヘンリー王子はメーガン・マークル(当時)と結婚する意向を父チャールズ皇太子(以下、当時)に伝えるため、兄ウィリアム王子(以下、当時)を含めた3人で家族会議を行ったそうだ。

ウィリアム王子が2人の結婚について「本気なのか、ハロルド(ヘンリー王子の愛称)?」と聞くと、ヘンリー王子は「その通りだ」と答えた。


するとチャールズ皇太子が、将来はメーガンのために資金を提供する余裕がないと言い、これは自身の妻カミラ夫人(当時)やウィリアム王子の妻キャサリン妃(当時)と子供達に対しても同様であると伝えた。

これを聞いたヘンリー王子は激怒したという。


ヘンリー王子はメーガン妃と2018年に結婚したが、2020年には王室離脱して米カリフォルニア州に移住した。

しかし王子はその後も英国に住む祖母エリザベス女王に定期的に電話をして、金銭的な問題について話し合っていたという。

さらに王子は女王に対し、自分が言った苦情を公にするように頼み込んだことから、女王は「困ったものだ」と感じていたそうだ。


ある情報筋は、ジョブソン氏の取材に応じ「女王陛下は、ヘンリー王子からの電話に対してかなり難色を示し、うんざりしていました。

彼女は父子関係に干渉したくなかったため、ヘンリーには父親と話すように促したのです」と語った。

そのためヘンリー王子は父親に直接電話したものの、金銭に対する意見の相違から怒りが爆発してしまった。

これによりチャールズ皇太子は王子からの電話に出なくなり、すべてが失敗に終わってしまったのだ。


ジョブソン氏は同著で「チャールズ皇太子は息子に悪態をつかれ、繰り返し資金を要求された後、彼からの電話に出るのを止めた」、

さらに「女王が『なぜ要求を受け入れないのですか?』と尋ねると、チャールズ皇太子は『私は銀行ではない』と答えた」とも明かしている。

画像1枚目は『The Royal Family 2018年12月12日付Instagram「The Prince of Wales and The Duke of Sussex joined a @PrincesTrust roundtable event」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)


















イタすぎるセレブ達 2023.04.09 05:00
writer : tinsight-ikumi



キャサリン皇太子妃が、ヘンリー王子やメーガン妃と一緒にウィンザー城の門前を歩いた際の裏話が新たな伝記本で綴られる(画像は『The Prince and Princess of Wales 2020年11月8日付Instagram「On #RemembranceSunday」』のスクリーンショット)
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キャサリン皇太子妃が、昨年9月にヘンリー王子やメーガン妃と一緒にウィンザー城の門前を歩いたことは「最も困難なことのひとつだった」と明かしていたという。

英王室記者による新たな伝記本では、エリザベス女王が崩御後、ウィリアム皇太子夫妻とヘンリー王子夫妻が揃って登場した時の裏話が綴られている。


昨年9月8日にエリザベス女王が崩御した後、英ウィンザー城のゲート前には多くの人が訪れ、大量の献花やカードなどが捧げられていた。

その2日後にはウィンザー城のロングウォーク前にあるゲートに黒い車両が到着し、ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃、ヘンリー王子とメーガン妃が揃って登場した。

黒い服を着た4人が並んで歩き出すと、沿道に集まった群衆からは大きな拍手と歓声があがった。そして4人は献花を眺めた後、女王を偲ぶために来た人々と握手や会話をして交流していた。

ヘンリー王子夫妻は王室メンバーとして公務をしていた頃、ウィリアム王子(当時)夫妻と4人で公の場に現れた際には「ファブ4(Fabulous Four/素敵な4人組)」と呼ばれていた。

しかしヘンリー王子夫妻は、2020年に王室離脱して米国に移住。その後は兄弟間の確執が報じられたこともあり、「ファブ4」の姿は見られなくなった。

ある王室関係者によると、そんな4人が再び並んで公の場に現れることを提案したのは、ウィリアム皇太子だったという。

皇太子は亡くなった祖母・エリザベス女王を天国で喜ばせるために、感動的な団結を演出したかったようだ。

英王室ジャーナリストのロバート・ジョブソン氏による新たな伝記本『Our King(原題)』では、ウィンザー城のゲート前で「ファブ4」が再結成した当時の裏話が綴られている。チャールズ国王の人生を描いた同著は、英時間4月13日に発売される予定だ。


英メディア『Daily Mail Online』が掲載した同著からの引用によると、「あの数分間は、対立していた夫妻が恨みや辛辣な言葉で関係が崩壊する以前にタイムスリップしたかのような光景だった」と綴られている。

そして「しかしそれは悲しいことに、すべて幻想だったのだ」と続いた後、キャサリン皇太子妃がある告白をしたと主張しているのだ。

ジョブソン氏は「キャサリンは王室上級メンバーに対し、2組のカップルには悪感情があったため、並んで歩かなければならないのはこれまでで最も困難なことのひとつだったと認めた」と記している。

同著ではこの他にも、高位王族からの引退を希望するヘンリー王子の今後を決定するサンドリンガム会談に、メーガン妃がビデオ通話で参加する場合には「安全ではない」という懸念が王室内であったことや、ヘンリー王子夫妻がオプラ・ウィンフリーへのインタビューで爆弾発言をした後、チャールズ皇太子とウィリアム王子(ともに当時)がヘンリー王子とは2人きりになれないと判断したことなどを暴露しているという。


画像は『The Prince and Princess of Wales 2020年11月8日付Instagram「On #RemembranceSunday」』『The Royal Family Channel 2022年9月10日付Twitter「Prince Harry and Meghan made an unexpected appearance today outside the gates of Windsor Castle.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)


















イタすぎるセレブ達 2023.04.06 16:20
writer : tinsight-ikumi



祖父チャールズ国王の戴冠式で“ページ・オブ・オナー”の役目を務めることになったジョージ王子。過去には叔父の結婚式で“ページボーイ”を務めた経験も(画像は『The Prince and Princess of Wales 2022年7月21日付Instagram「George is turning 9!」』のスクリーンショット)


英ジョージ王子(9)が、5月に行われるチャールズ国王の戴冠式で重要な役割を務めることになった。

王子が任命されたのは、国王の手伝いをするページ・オブ・オナーの役目だ。

国王には王子をはじめとする4人が付き添い、カミラ王妃には彼女の3人の孫達と大甥が付き添うという。


チャールズ国王の戴冠式が今年5月6日、ロンドンのウェストミンスター寺院で執り行われる。

歴史的な式典の開催に先立ちバッキンガム宮殿は現地時間4日、戴冠式で国王夫妻の手伝いをする“ページ・オブ・オナー”の役目に就く男の子達の名前を発表した。


戴冠式では、チャールズ国王とカミラ王妃にそれぞれ4人ずつのページ・オブ・オナーが付き添うことになる。

チャールズ国王には、孫で王位継承順位2位であるジョージ王子に加え、チョルモンドレー侯爵の息子オリバー・チョルモンドレー卿(13)、国王のゴッドサンであるエドワード・トレマッシュ氏の息子ラルフ・トレマッシュさん(12)、国王のまたいとこでカミラ王妃の友人サラ・トラウトンさんの孫ニコラス・バークレーさん(13)の3人が選ばれた。

カミラ王妃には、彼女の3人の孫であるガスさん&ルイス・ロープスさん(双子でともに13)と、フレディ・パーカー・ボウエルズさん(13)に加え、大甥のアーサー・エリオットさん(10)が選ばれている。

ページ・オブ・オナーとは貴族や紳士階級、王室上級メンバーの10代の息子達に与えられる栄誉ある任務だが、王子は9歳で選ばれたことになる。

任期は2~3年であり、英国議会開会式では君主が羽織る長くて重いマントの裾を運ぶため、4人の男の子達が出席して手伝うことが求められている。


王室の侍従長が発行する公式の衣装本によると、ページ・オブ・オナーは金のレースが付いた緋色の上着を纏い、金のレース付きの白いサテンのベストと白い半ズボンをはいている。

袖には青いベルベットのカフスを、襟元にはレースのネクタイとフリルを付け、白い手袋と黒いバックル付きの靴を合わせている。

戴冠式では、小型の儀式用の剣と緋色の羽根を飾った三角形の帽子なども着用するとみられている。


戴冠式ではジョージ王子を含むページ・オブ・オナーが、ウェストミンスター寺院の身廊を歩くことになる。

戴冠式後のパレードでは、ジョージ王子が妹シャーロット王女(7)、弟ルイ王子(3)、両親と一緒に馬車に乗り、国王とカミラ王妃を乗せた馬車「ゴールド・ステート・コーチ」の後ろに続いてバッキンガム宮殿に向かうことが3月に報じられたばかりだ。



国王の息子ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃の長男であるジョージ王子は、叔父にあたるヘンリー王子のロイヤル・ウェディングで、花嫁メーガン妃の付き添いをする“ページボーイ”の役目を務めた経験がある。

戴冠式を来月に控え、バッキンガム宮殿は4日にチャールズ国王とカミラ王妃の最新の公式ポートレートを公開。

続いて翌5日には、戴冠式に招待される2000人のゲストに送られる招待状を初披露した。この招待状では、カミラ王妃の称号がこれまでの「クイーン・コンソート」から「クイーン」へと変更されていた。


画像は『The Prince and Princess of Wales 2022年7月21日付Instagram「George is turning 9!」、2022年12月13日付Instagram「Sharing a new picture of the family for this year’s Christmas card!」』『The Royal Family 2023年3月3日付Instagram「The King and The Queen Consort will travel to France」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)



















たとえ採用が決まっても、とある“チェック”が完了するまで気は抜けないよう…。

BY MEHERA BONNER AND SAECO.Y2023/04/12Chris J RatcliffeGetty Images




一般人の私たちと比べれば、はるかにリッチな英王室。さらに彼らは、ロイヤルメンバーである自身たちを含め、大規模な人的ネットワークを雇用している(この仕組みは複雑なので、のちほど少し説明する)。


もしあなたが、(1)王室で働けるのか (2)給料はいくらもらえるのか (3)ロイヤルメンバーはいくらもらっているのか、という疑問を持ったことがあるなら、その答えは次の通り。(1)はい (2)それほどでもない (3)この記事をお読みください。


ここでは、王室での働き方、応募先、お給料事情、さらには、英王室という“ブランド”で働くことで得られるものについて、US版『コスモポリタン』がつぶさにレポート。


英王室での仕事、その実情は?

まず、ロイヤルたちが住む宮殿の巨大なベルベットのカーテンを毎朝開けてみたいなど、もし王室で働くことに興味があるなら、完全にチャンスはある。ほら、きちんとした求人サイトもある。


では、王室はお給料をいくらくれるの?

一般の仕事と同じように給料はポジションによって異なる。

例えば、この記事を執筆中の時点で王室の求人サイトでいちばん給料が高いのは、バッキンガム宮殿勤務のシニア・プロジェクト・マネージャー。

その給与は5万5000ポンドから6万ポンド(約910万円から993万円)で、これは経験により異なる。


いちばん給料の低い仕事は倉庫作業員で、「時給10.90ポンド(約1800円)+ランチ+その他手当」となっている。

より直接的に王室と関わる仕事としては、住み込みで働くシニア・アテンダントで、「年収2万3750ポンド(約390万円)※経験により異なる」とのこと。

そういえば、ウィリアム皇太子夫妻はソーシャルメディア担当のトップを募集していたこともある(ただし給与については記載なし)。


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厳格なセキュリティプロセスがある

王室で働く人は例外なく、厳しいセキュリティ・クリアランス(機密情報を取り扱うことについての人物検査)を通過しなければならない。プリンス・オブ・ウェールズのウェブサイトでの案内は次の通り。

「王室で働く人は全員がセキュリティ・クリアランスを受けることになります。

応募段階では審査情報は必要ありませんが、採用が決まり次第、追加情報の提出やセキュリティに関するアンケートに応じていただくことになります」

「これについては何も心配することはありません。応募者の職場の推薦者、場合によっては個人的な推薦者に連絡を取ります。

また、応募者のセキュリティ・クリアランスの一環としてバックグラウンドチェック(身辺調査)を実施します」

セキュリティ・クリアランスのプロセス自体に4~6週間かかるため、これは普通の仕事に応募するのと“まったく同じ”とは言えないかもしれない。


そこまで気前が良いわけではない

2022年、ビジネス誌『インサイダー』が王室の求人ページを分析した結果、2015年から2021年の間に掲載された503件の求人のうち、「10件がLiving Wage Foundation(イギリスの生活賃金を広める運動の中心的役割を担う非営利団体)が推奨する生活賃金を下回る給与額で掲載されていた」ことがわかった。

さらに、「274件の給料はその推奨生活賃金のほんの数ペニーの範囲内」だったとも。

注:この報道に対し非常に気分を害した王室は、『インサイダー』誌に向けて「明らかに不正確で古い情報が、王室の運営に関する一連の誤った報道、根拠のない主張のよりどころにされていることに失望しています」と声明を発表した。


ロイヤルメンバー自身のお給料事情

まず、フルタイムで公務をこなす「ワーキング・ロイヤル」はそれほど多くはない。

ヘンリー王子とメーガン妃がカリフォルニアで自分たちのことに集中している今、ワーキング・ロイヤルにあたるのはチャールズ国王、カミラ王妃、ウィリアム皇太子、キャサリン皇太子妃、エドワード王子、ソフィー妃、アン王女だ。


王室の公務に出席し、チャリティイベントやパトロンを務めている団体のイベントに姿を見せ、王室の「顔」として公の場に姿を見せることが、その主な仕事内容だ。

基本的に、ワーキング・ロイヤルはインフルエンサーで、その費用は納税者が負担している。では、そのお給料はいくらなのだろう?


ロイヤルメンバーのお給料は「ソブリン・グラント」から

ロイヤルメンバーが税金からどのように収入を得ているかについては、「クラウン・エステート(国王の公の不動産)」の説明をする必要がある。

この資産は厳密には在位中の君主に属し、その土地や所有物から構成されている。

経済誌『フォーブス』によると、2020年3月31日締めの会計年度において、クラウン・エステートは4億7500万ドル(当時のレートで約513億円)の利益を上げたとのこと。この収益の大部分(75%)は英国財務省に支払われるが、25%は「ソブリン・グラント(王室助成金)」に投入される。


PoolGetty Images


具体的にはロイヤルメンバーの「経費」が支払われる

「ソブリン・グラント」は、スタッフの人件費、移動費、王室に関わるすべての行事など、王室の公式の経費に支払われる。

基本的に、このお金はワーキング・ロイヤルとしての日々の生活のためで、残りの個人的な支出はプライベートの信託基金と王族であることのおかげで得た莫大な富から支払っている。


『フォーブス』によると、チャールズ皇太子(当時)の2020年のソブリン・グラントの使い道は次の通り。

730万ドル(当時のレートで約7億8800万円)が自身のスタッフ132人に、674万ドル(当時のレートで約7億2800万円)が税金に、440万ドル(当時のレートで約4億7500万円)が慈善事業に、780万ドル(当時のレートで約8億4200万円)が息子たち(ヘンリー王子は当時ワーキング・ロイヤルだった!)に使用されたという。


王室のための納税者の負担はどれくらい?

2017年、アラン・リード国王手許金会計長官(当時)は「2016年から17年にかけてのソブリン・グラントに対する国民1人あたりの負担は65ペンス相当でした。

これはファーストクラス(速達郵便にあたる)の切手1枚分の金額です。

女王がこの国のためにおこなっていることや国を代表していることを考えると、コストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう」と述べている。

たしかにその通り。ただ、ソブリン・グラントのお金の使われ方には反発もあった。

例えば、ワーキング・ロイヤルだった頃のアンドルー王子は、とあるゴルフクラブのパトロンとしてプライベートジェットに1万6000ポンド(約264万円)を費やしたという報道がある。


とはいえ、王室は毎年英国経済に数十億ドルもの貢献を果たしていることは今更言うまでもないだろう。

『フォーブス』の推定によれば、具体的には年間27億ドル(約359億円)だとか!














王冠に使われている巨大なダイヤモンドが、植民地時代の痛ましい記憶を呼び起こすことになる…?

BY JENNIFER SAVIN2022/10/14



WPA PoolGetty Images


イギリス王室は先ごろ、国王チャールズ3世の戴冠式を2023年5月6日に行うことを発表。国内で続く「生活費の危機」に配慮し、故エリザベス女王のときよりも規模を縮小して行うことを明らかにした。


これを受け、すでに多くの人たちの関心がこの式典の詳細に向けられ始めている。なかでも注目を集めているのは、戴冠式で使用される予定の、「コ・イ・ヌール(Koh-i-Noor)」と呼ばれる巨大なダイヤモンドがあしらわれた「王冠」と、カミラ王妃がその王冠を着用することになるのかどうかということ。

『デイリー・メール』紙が関係筋の話として伝えたところによると、この王冠が披露されれば、「深刻な問題が起きる可能性がある」と懸念されているという。


Tim GrahamGetty Images


この約105カラット(現在)のダイヤモンドは1850年、インドのシク王国との戦争に勝利した東インド会社軍から、ヴィクトリア女王に献上されたもの。それ以来、イギリス王室が所有するものとなっている。(戦争の戦利品)

ただ、インドでは近年、活動家や著名人たちが、このダイヤモンドはインドに返還されるべきだと訴えており、さらに近隣のアフガニスタンやパキスタンでも、返還を求める声が高まっている。

インドの与党、ナレンドラ・モディ首相率いるインド人民党の広報担当者は『テレグラフ』紙に対し、「カミラ王妃が国王の戴冠式で『コ・イ・ヌール』を使った王冠をかぶれば、植民地時代の痛ましい記憶が呼び覚まされることになる」と述べている。



エリザベス女王の母、エリザベス皇太后の棺の上に置かれた“問題の”王冠Pool/Tim Graham Picture LibraryGetty Images


「コ・イ・ヌール」は、エリザベス女王の母エリザベス皇太后(エリザベス・ボーズ・ライアン、またはクイーン・マザーとしても知られる)のために1937年に作られた王冠の中心に据えられている。

それ以前には、エドワード7世の妻アレクサンドラ王妃や、ジョージ5世の妻メアリー妃の王冠にも使われていた。

関係筋の話では、この王冠を巡る問題は「政治的に非常に慎重な対応が求められるものであり、大幅に緊張感が高まっている」という。

バッキンガム宮殿は今のところ、この問題について何もコメントしていない。





チャールズ国王、退去通告に従わないアンドルー王子に疲れ果てる  ロイヤルロッジはウィリアム皇太子一家に?

2023年04月12日 | 国際社会

性的スキャンダルで公務を引退しているアンドルー王子。チャールズ国王を激怒させているもよう。

By Yoko Nagasaka2023/04/11



アンドルー王子(Prince Andrew)Samir HusseinGetty Images


性犯罪者のジェフリー・エプスタインとの関係や未成年に対する性的虐待疑惑が理由で公務を引退しているアンドルー王子。現在ウィンザー城の領地内にあるロイヤルロッジに住んでいるが、チャールズ国王から退去を求められている。

このロッジは推定価格3,700万ドル(約49億円)と言われる豪華な建物。

国王はロイヤルロッジから王子を退去させるため、代わりにかつてヘンリー王子とメーガン妃が暮らしていたフロッグモアコテージを提供すると申し出ている。

ヘンリー王子たちは戴冠式が終わるまでにフロッグモアコテージを退去する予定だが、アンドルー王子は引っ越しを拒否。国王はこれに激怒し、疲れ果てているという。

関係者は新聞「ニューヨークポスト」に「このロッジが高位のロイヤルのシンボル、つまり家族の財産の中で重要な位置を占めると見られていることからアンドルーは出たくないと考えている」。ロイヤルロッジに比べて格下のフロッグモアコテージには住みたくないという。


気になるのはなぜ王子をロイヤルロッジから退去させようとしているのか。王室関係者は「ウィリアム皇太子がこのロッジに住みたいと考えている」と語る。

皇太子一家は昨年、同じくウィンザー城の領地内にあるアデレードコテージに引っ越したばかり。しかしその後皇太子になり仕事が増えたため、これまで以上にオフィススペースが必要になっている。

「一家にとってコテージはすでに手狭になっている」と関係者は語る。このコテージは寝室が4部屋と小さめの物件。かつては王室スタッフの住居として使われていた。

マーガレット王女と恋に落ちたことで知られるピーター・W・タウンゼント大佐もここに住んでいたことがあるが、その狭さを「独房のようだ」と表現していた。



カミラ王妃(Queen Camilla)、チャールズ国王(King Charles)、アン王女(Princess Anne, Princes Royal)、アンドルー王子(Prince Andrew)Max Mumby/IndigoGetty Images


王室コメンテーターのジョシュア・ロム曰く「新しい役割を担っている皇太子がロイヤルロッジに住むことは理にかなっている。

アンドルー王子はもう公務についているロイヤルではない。だからオフィスを持つ必要もないし、要人を迎えることもない」。

王子は先週末開催されたイースターの礼拝にロイヤルファミリーと共に出席。

国王やアン王女と連れ立って歩いて物議を醸していた。ロイヤルロッジからの退去を拒み続ければさらなる批判の声が上がるのは間違いなさそう。

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チャールズ国王の新しい伝記本が間もなく出版される。上級スタッフや高位のロイヤルたちのヘンリー王子とメーガン妃に対する正直な反応についても触れられている。

By Yoko Nagasaka2023/04/10


ヘンリー王子(Prince Henry)、メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)Chris JacksonGetty Images


チャールズ国王の戴冠式を前に、王室の伝記作家ロバート・ジョブソンが間もなく新しい伝記本『Our King: Charles III: The Man and the Monarch Revealed』を出版する。この本ではチャールズ国王とヘンリー王子の関係についても触れられている。


一足早く本の一部を入手した新聞「デイリーメール」によると、チャールズ国王が即位した後、ヘンリー王子の爵位を剥奪するという案が「最高レベルで話し合われた」という。

最高レベルとは高位のロイヤルたち。ジョブソン曰く「王子からサセックス公爵という爵位を剥奪することが話し合われた。国王は賛成していないと言われているが、他の高位のロイヤルたちはそれほど甘くはない。

国王の息子に対する愛情は変わらないが、それでも王子が王室を批判し続ければ国王はプレッシャーにさらされることになる。そうなると国王には選択肢が2つ残される。

自分の治世に広がる汚点に耐えるか、その汚点を広げないために行動を起こすか」。

その行動が爵位の剥奪。「王子と妃はカリフォルニア州モンテシートのマウントバッテン=ウィンザー夫妻に降格するかもしれない」。


国王はヘンリー王子との距離が広がるのを「悲しんでいる」とも。ヘンリー王子の2人の子どもたち-アーチー王子とリリベット王女にもっと会いたいと考えているという。


チャールズ国王(King Charles)、ヘンリー王子(Prince Henry)John PhillipsGetty Images


ジョブソンは王室スタッフたちのヘンリー王子に対する反応についても紹介している。王子と妃が王室を離脱したとき上級のスタッフの間では「妃が王子を唆した」「悪いのは妃」と考える人も多かった。

メグジットと呼ばれたのもその表れ。伝記によると「王子は妃の人質になっている」「ストックホルムシンドロームにかかっている」と冗談にするスタッフもいたという。

同時に一部の上級スタッフは「王子が自らそれまで自分が生きてきた世界に背を向けた」「王室離脱も王室批判もすべて王子が原動力となってやっていることだ」と考えているという。そういうスタッフたちは王子が爵位を剥奪されるのを見たがっているとジョブソンは書いている。


王子と妃にとって爵位は「元ロイヤル」をアピールする上で重要なもの。

チャリティ組織のアーチウェルも「サセックス公爵夫妻」という肩書きで運営している。

昨年11月まで配信されていた妃のポッドキャストもホストは「サセックス公爵夫人メーガン」だった。国王が剥奪に踏み切ることがあるのか、注目が集まっている。

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チャールズ国王の戴冠式まで1か月を切った。出席する他国のロイヤルが徐々に正式発表されている。

By Yoko Nagasaka2023/04/11



チャールズ国王(King Charles)、アルベール2世大公(Prince Albert II of Monaco)Pool/Tim Graham Picture LibraryGetty Images


現地時間5月6日(土)に開催されるチャールズ国王の戴冠式。各国王室や皇室から誰が出席するのかが徐々に発表されている。日本からは秋篠宮ご夫妻が出席することが報じられた。


各国王室・皇室とも戴冠式には国王や女王ではなく、王位継承者や妃がロイヤルファミリーの代表として参加する場合が多い。

デンマークのマルグレーテ2世女王はフレデリック皇太子とメアリー皇太子妃を代理として出席させると発表している。

一方、スウェーデンのカール・グスタフ6世国王は君主自らが、次期国王のヴィクトリア王太子と共に出席することを発表した。

またモナコ公国のアルベール2世大公もシャルレーヌ公妃と出席することを認めている。



ヴィクトリア王太子(Crown Princess Victoria of Sweden)、カール6世グスタフ国王(Carl XVI Gustaf of Sweden)PoolGetty Images


アルベール2世大公は雑誌『ピープル』に戴冠式についてコメント。「素晴らしい式典になるのは確実だろうし、とても感動的なものになるだろう。

チャールズ国王が君主になってから連絡を取り合っているがエリザベス女王の葬儀以来、個人的には話をしていない」と語った。

さらに「国王が式に個人的なタッチを式に加えるのは間違いないと思う。それがどのようなものかは私にはわからないけれど」とも。


今回の戴冠式はエリザベス女王のときよりも規模を縮小して行われる。ゲストは 8,251人から約2,000人に。

時間も女王のときは3時間近くかかったが今回は1時間だという。また戴冠式の後のパレードは約2キロになることが発表された。

ウェストミンスター寺院から国会議事堂広場、ホワイトホールを通ってトラファルガー広場、アドミラルティ・アーチを経てザ・マルを通りバッキンガム宮殿に戻る。

女王はピカデリーサーカスやオックスフォードストリート、リージェントストリートなどロンドンの中心地も周り、8キロの道のりをパレードした。


全体的にコンパクトな式を目指すところも、王室をスリム化しようとしている国王らしいといえそう。他にどんな独自の演出を加えるのか楽しみにしたい。

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イタすぎるセレブ達 2023.04.12 09:54 NEW!
writer : tinsight-ikumi



ウィリアム王子(当時)のアフガニスタン派遣を希望したエリザベス女王。しかし王位継承者のウィリアム王子には「リスクが高すぎる」と判断していた(画像は『The Royal Family 2017年6月16日付Instagram「The Queen and The Duke of Cambridge are visiting the Westway Sports Centre in London following the fire at Grenfell Tower.」』のスクリーンショット)


生前のエリザベス女王が、ウィリアム王子(当時)とヘンリー王子にアフガニスタンの戦場へ赴くことを希望していたことが明らかになった。

元英陸軍大将が女王との私的謁見を回想し、王位継承者のウィリアム王子を戦場に送るには危険すぎるが、“スペア”であるヘンリー王子へのリスクは許容範囲であると女王が判断したことを明かした。


英王室の新たなドキュメンタリー番組『The Real Crown: Inside the House of Windsor』が、英ITVによる動画配信サービスITVXで英時間4月20日に配信開始される。

これに先立ち、英ニュースメディア『The Sun』『Daily Mail Online』などが番組の一部内容を紹介した。その中で、元英陸軍大将のマイク・ジャクソン卿が王室の厳格なプロトコルを破り、生前のエリザベス女王との私的な謁見の詳細を公にしているという。

2001年にアフガニスタン紛争が発生した時、ジャクソン卿は生前のエリザベス女王と個人的な謁見を行い、ウィリアム王子(以下、当時)とヘンリー王子を戦場に派遣するかについて話し合った。
ジャクソン卿は女王との会合について「その場で起こったことや発言は、そこにいた2人だけの問題です。そして今、私はその時の詳細を暴露してはいけないという規則を破ります」と告白した後、女王が話した内容を暴露したのだ。


「女王はとても明確でした。彼女は『私の孫達は、英陸軍の兵士として従事することに同意しています。だから彼らは、その任務を果たさなければならないのです』と言いました。」

この時、女王は2人の孫を戦場に派遣してタリバンと戦うことを希望したものの、王位継承者のウィリアム王子と“スペア”であるヘンリー王子に対して、異なる決断を下したとジャクソン卿は述べている。

「しかし女王は、王位継承者であるウィリアムにはリスクが高すぎると判断しました。しかし彼の弟(ヘンリー王子)については、そのリスクは許容範囲だったのです。」

さらに当時、MI6(英国情報局秘密情報部)のトップであったジョン・スカーレット卿によると、女王は孫達を派遣するかの決断をするにあたって多くの考えを巡らせていたという。

スカーレット卿は「女王はアフガニスタン紛争に関する機密情報にアクセスできるため、長い間にわたって誰よりも並外れた量の情報を持っていた」と明かし、このように続けた。

「ウィリアムは(戦場に)とても行きたがっていました。女王はとても慎重であり、完全に信頼できる方でした。(戦争に関して)細部に至るまで、完全に把握していたのです。当時の私は『女王陛下は我々よりも詳しいんだ』と思ったことを覚えています。」

ウィリアム王子は2005年にセント・アンドリューズ大学を卒業した後、サンドハースト王立陸軍士官学校で44週間の訓練課程を修了し、2006年12月に陸軍士官に任命された。

その後、近衛騎兵隊「ブルーズ・アンド・ロイヤルズ」に少尉として所属し、1年後には中尉に昇格した。陸軍での任務終了後、2008年には英空軍と英海軍の所属となった。


ヘンリー王子は10年間英陸軍に従事し、大尉の階級まで昇進。2007年~2008年、2012年~2013年の二度にわたり、アフガニスタンの最前線に派遣された。

2人の父チャールズ国王は戦場に派遣されなかったが、ヘンリー王子と同様に“スペア”である国王の弟アンドルー王子は1982年のフォークランド紛争に赴き、ヘリコプターのパイロットとして任務に就いた経験がある。


画像は『The Royal Family 2017年6月16日付Instagram「The Queen and The Duke of Cambridge are visiting the Westway Sports Centre in London following the fire at Grenfell Tower.」、2016年11月13日付Instagram「The Duke of Cambridge, Prince Harry and @hrhthedukeofyork at today’s Remembrance Sunday service.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)



















AERA dot.4/12(水)10:30


3月29日、即位後初の外国公式訪問で独ブランデンブルク空港に降り立ったチャールズ国王とカミラ王妃。英国の君主がドイツを訪れるのは、2015年のエリザベス女王以来(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)


 国王チャールズ3世がまもなく戴冠式を迎える。70年ぶりの戴冠式を前に、英国民からさまざまな声があがっている。AERA 2023年4月17日号の記事を紹介する。

*  *  *

 5月6日の英国王戴冠(たいかん)式が近づいている。70年ぶりの戴冠式とあって、多くの国民には初めての経験である。新国王チャールズ3世(74)は、4歳の時に母エリザベス女王の戴冠を見守った。それから70年。新国王は、戴冠式を迎える最高年齢の国王である。

 女王が息を引き取ったのは、昨年9月8日。今回はほぼ8カ月後の戴冠式だが、女王の場合は、父ジョージ6世の死去から1年4カ月後に行われた。つまり、女王の時と比べておよそ半分の準備期間でその日を迎えることになる。圧倒的人気を誇った女王を継ぐ国王は、全幅の信頼を得るため責任感と安定感を示す必要があるだろう。しかし同時に、女王より20歳以上年下の国王は、現代的な王室改革を断行する。特に若い世代の王室離れが進む今、歴史と伝統を守るだけではアピール不足と考えたためだ。


 王室改革は戴冠式にも及ぶ。戴冠式は国費による式典のため、厳しい経済状況下にある国民に配慮し規模を縮小する。

女王の戴冠式は3時間を超えたが、今回は1時間を少し超す程度だ。ゲスト数も女王の時は8千人強だったが、2千人に絞った。

当日の午前、バッキンガム宮殿を出発してウェストミンスター寺院に向かう手段は慣例を変更して車を使用する。ただ、宮殿に戻る際には今まで通りゴールド・ステイト・コーチ(金の馬車)に乗る。

ゲストのドレスコードも「日中向けフォーマル」など簡略化を求め、国王の足元にひざまずいて忠誠を誓うしきたりもできるだけ省略する。

軽く短く小規模な式典は国王の目指す「スリム化」と一致する。ただ反対する声も少なくない。「イギリスを世界にアピールする貴重な機会なのに、なぜわざわざ簡素にするのか」などである。


 また、英国での報道によると、国民が驚いた改革に、カミラ王妃(75)の孫の戴冠式への参加がある。

王妃と前夫との間の1男1女に合計5人の孫がいる。王妃は戴冠式で孫たちに大きなチャンスを与えたい。

式の中で最も重要とされる塗油の儀式は神聖な秘儀としてテレビ中継も許されない。国王と王妃が天蓋に入り、エルサレムから運ばれた聖油を頭や手のひらなどに塗油される。

この間、孫たちが天蓋を支える。孫たちは10代で、これまで公式な場に出たことはない。王妃が慣例を破って「ティアラを新調しない」としたときには拍手が送られた。

しかし、国民には名前も顔もなじみがない孫を一気に晴れの舞台に押し出す決定とそれを支持した国王の姿勢に、王妃の発言力が急速に増していることが実感された。

今後、孫たちが公務の一部を担い、家族行事に加わるのではないかと言われる。これは、王室の多様化や包摂性を示す試みとの説明がされている。


 そうなると、王位継承順位2位のジョージ王子(9)に何もさせないわけにはいかない。

ジョージ王子とシャーロット王女(5月2日に8歳)、それにルイ王子(4月23日に5歳)も参列するが、特にジョージ王子には重要な役割を担わせる。

おそらくページボーイ(式典などで式服の裾を持つ男児)のような目立つ役と予想される。ただ、ウィリアム皇太子夫妻は荷が重すぎないかと心配している。

 カミラ王妃の孫たちに加え、皇太子夫妻の子ども3人が役割を持つと知ると、カリフォルニア州在住のヘンリー王子(38)とメーガンさん(41)が口を開いた。

アーチー王子(戴冠式当日に4歳)とリリベット王女(1)にも役目がほしい。しかしゲストの出欠の回答期限は4月3日だったが、王子夫妻は明確にしていない。

それなのに夫妻は、子どもたちにバッキンガム宮殿のバルコニーから手を振らせ、国王を含め王族との写真に加わらせたい。さらには、国王にアーチー王子の誕生日に触れ祝福のスピーチをしてほしい……。

(ジャーナリスト・多賀幹子)

※AERA 2023年4月17日号より抜粋


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英チャールズ国王、息子ヘンリー王子夫妻への経済的支援を拒否!? 「私は銀行ではない」 これに対しヘンリー王子も逆上か・・

2023年04月12日 | 国際社会

2023.04.11


チャールズ国王と、ヘンリー王子 Photo: Tim Rooke/Shutterstock


ヘンリー王子は、父親であるチャールズ国王から「メーガン妃のために金を払うことができない」と言われ、激怒したという。

これは、王室関連作家ロバート・ジョブソンによる最新著書「Our King」に記されているもので、2016年、ヘンリー王子がチャールズ国王に、メーガン妃と結婚する意志を伝えたときの発言だという。

このとき、兄のウィリアム皇太子も「本気なのか?ハロルド(王子の愛称のひとつ)」と弟ヘンリー王子に問いかけていたとされている。

これを受けチャールズ国王は、ヘンリー王子を祝福するよりも先に、メーガン妃に対して将来的に金を払う余裕がないことを告げた。なお、これはメーガン妃に限ったことではなく、カミラ王妃やウィリアム皇太子一家にも、経済的支援を行う余裕がないという意味だったという。

しかし、ヘンリー王子はこの発言に激怒。親子の関係悪化をまねく一因となったという。

その後、ヘンリー王子はチャールズ国王に何度か金を無心する電話をかけたが、国王はこれに嫌気がさし、応じるのをやめたという。

本の中には、故エリザベス女王から「なぜ電話にでないのか」とたずねられたチャールズ国王が「私は銀行ではない」と答えたというエピソードもつづられている。

著者ロバート・ジョブソンは、ヘンリー王子とメーガン妃による王室批判について、チャールズ国王の「金は払わない」という発言がきっかけになったのではないかと理論づけている。

ヘンリー王子とメーガン妃は2018年に結婚後、2020年にイギリス王室のシニアロイヤルを離脱。現在はアメリカで暮らしている。

2020年に応じた、アメリカの大物司会者オプラ・ウィンフリーとのインタビューで夫妻は、メーガン妃のお腹の中の子供(長男アーチーくん)に対し「人種差別的な発言があった」と告白。他にも王室への批判的な発言を繰り返した。

本の中では、故エリザベス女王もこのような夫妻の態度に「怒りを覚えていた」と記されている。



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Moment Meghan Markle "rejects" royal curtsy caught on camera
2023年4月11日(火)19時20分
ジェームズ・クロフォード=スミス


エリザベス女王とメーガン妃(2018年6月) Peter Byrne/Pool via Reuters


<2019年のイベントでカーテシーを受けるも、自身はハグをしようとして手を伸ばした結果、ぎこちない恰好での挨拶に>

メーガン妃と言えば、ネットフリックスのドキュメンタリー番組で、エリザベス女王との初対面の際に「カーテシー(伝統的なお辞儀の仕方)」をするよう言われて「冗談かと思った」と話して話題となったことが記憶に新しい。そんな彼女がかつて見せた、カーテシーを拒絶するような様子を捉えた動画が改めて注目を浴びている。


ドキュメンタリーシリーズの中で彼女は、ヘンリー王子から祖母であるエリザベス女王との対面の際にカーテシーをするよう言われたエピソードを披露し、おどけたようなカーテシーのしぐさを見せて顰蹙を買った。これ以降、メーガンとカーテシーにまつわる話題は人々の関心を引いてきた。


そして現在、新たに注目されている動画は、2019年にロンドンで開催されたワン・ヤングワールド・サミットの開会式で撮影されたものだ。世界中の各種コミュニティーで若いリーダーを育成・奨励することを目指す組織によるイベントで、メーガンは以前から同組織の支援を行ってきた。


さらにこのイベントは、別の意味でも特別なものだった。エリザベス女王から慈善団体「クイーンズ・コモンウェルス・トラスト」の副会長に任命されてから初めての参加だったためだ。同慈善団体は2019年にワン・ヤングワールドと提携した。


「カーテシーよりハグ」にさまざまな意見が

ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開かれた開会式でステージに呼ばれると、メーガンはワン・ヤングワールドの共同創設者ケイト・ロバートソンに近づき、ハグをしようとして両腕を広げた。だが一方のロバートソンは、王室メンバーに対する敬意を表してカーテシーでメーガンを迎えた。

その結果、カーテシーのためにかがんだロバートソンがメーガンの腰に手を当て、メーガンはロバートソンの首に腕を回すというぎこちない状態になってしまった。その後2人は笑い合い、改めてハグをし合った。

この動画を見たメーガンのファンたちからは、堅苦しいカーテシーを断ってより親密なハグを選んだのだと称賛の声があがった。

TikTokに動画を投稿したsussexfansは、「メーガンはお辞儀を断りハグを受け入れた」という説明を動画に添えた。動画に寄せられたコメントは、その多くがメーガンに好意的なものだった。


「彼女はすべての人を平等に扱う。英王室はそれを知るべきだ!」「真にエレガントなレディ。まさにロイヤルの気品だ」「彼女がどんな扱いを受けたのかが分かった時、彼女に必要だったのがあのハグだ。

彼ら(ヘンリーとメーガン)は王室を去って良かったのだと思う。幸せになって欲しい」といった具合だ。


ただ動画に肯定的なコメントが寄せられた一方で、メーガンはこの数カ月、王室のカーテシーについての発言が原因で批判を浴びてきた。


披露した「中世のようなお辞儀」が物議

そもそもカーテシーとは、英王室の女性メンバーが君主に対して挨拶を行う際に敬意を表する伝統的な形式だ。メーガンも義理の祖母であるエリザベス女王の存命中、2018年のヘンリーとの結婚式の日をはじめとして、女王に対して何度もカーテシーを行った。


英王室のメンバー同士でお辞儀やカーテシーを行うことはなく、イギリスの一般市民が王室メンバーに対してカーテシーを行う慣例や暗黙の決まりもないが、多くの市民が自らの意思でカーテシーを行うことを選ぶという。


メーガンはネットフリックスのドキュメンタリーシリーズの中で、女王に初めて紹介された時のことを説明する中で、中世のような大げさなお辞儀をして見せ、これに対してソーシャルメディアのユーザーや数多くの評論家から「伝統をバカにしている」と、批判の声が上がっていた。


メーガンが前回、公の場でカーテシーを行ったのは、2022年9月に行われたエリザベス女王の葬儀の時だった。この時はカミラ女王やキャサリン妃、シャーロット王女やエジンバラ公爵夫人(ソフィー妃)など、英王室のほかの女性メンバーも女王の棺にカーテシーをして別れを告げた。















    木村正人欧州インサイドReport

2023年04月11日(火)17時11分


チャールズ英国王(3月31日) ADRIAN DENNIS/Pool via REUTERS


<戴冠式行進を4分の1に短縮するなど生活苦の市民に配慮する一方、数々の問題を抱えるチャールズ国王が肖像画で打ち出した新たな英王室のイメージ>

[ロンドン]5月6日に迫ってきたチャールズ英国王の戴冠式の行進ルートが発表された。慈善活動家ら2000人以上の国内外ゲストが招待され、日本からは秋篠宮ご夫妻が参列する。

生活費の危機に市民が苦しむ中、「小さな王室」を目指す国王の意向で行進は故エリザベス女王の戴冠式(1953年)の8キロメートルから4分の1の2キロメートルに短縮された。


国王夫妻を乗せた御車はバッキンガム宮殿を出発、ザ・マルを通ってトラファルガー広場南側を曲がり、ホワイトホール(英国の官庁街)を下って移動、戴冠式が行われるウェストミンスター寺院に到着する。御車はギシギシと音を立てながら進むため「悩ましい揺れ」(ビクトリア女王)、「恐ろしい」(エリザベス女王)と評判が悪かったが、改良された。


英王室は内外に深刻な問題を抱えている。王室を離脱したヘンリー公爵(王位継承順位5位)、メーガン夫人との対立を和らげるため、国王は2人に戴冠式の招待状を送った。

奴隷貿易について「個人的な悲しみの深さ」を表明している国王は旧植民地国の批判を受け、17~18世紀における英王室と奴隷貿易の関係を調べる研究に協力すると表明した。


女王の戴冠式が行われた53年、英国は依然として砂糖と肉が配給制で、各都市の至る所に爆撃の跡が残されていた。

いま英国をインフレと生活費の危機が直撃する。国王は戴冠式のパレードを大幅に短縮し、公務を担う現役王族の数を絞り込むなど、すでに王室のスリム化に着手している。

君主に属する公有地を管理する法人「クラウン・エステート」の洋上風力発電所のリース契約による増益を公共の利益のために使う方針も打ち出している。


肖像画の貴金属・宝石類は権力、富、地位の象徴だが

英名門ケンブリッジ大学で学んだ国王は貧困問題や環境問題に取り組み、2021年には、環境に優しい取り組みに投資するよう企業を促す持続可能な市場構想「テラカルタ(地球憲章)」を発表している。国王の権限を制限し、人々の基本的な権利と自由の信念をうたった1215年の「マグナカルタ(大憲章)」がモデルだ。


ニュースをイラスト入りで伝える雑誌イラストレイテド・ロンドン・ニュース戴冠式号で発表された初のチャールズ国王の肖像画について、英紙タイムズは「王族の肖像画に描かれる貴金属・宝石類は通常、権力、富、地位を意味する。

しかし、チャールズ国王の治世で初めて描かれた肖像画には全く異なるメッセージを持つブレスレットが描かれている」と報じる。


作者の画家アラステア・バーフォード氏(36)はロンドンの外国人特派員協会(FPA)で取材に応じ、「2月にバッキンガム宮殿で開催された生物多様性のためのレセプションで国王に謁見し、2週間で完成させました。その際、国王はアマゾン先住民のドミンゴ・ピーズ氏から気候変動と持続可能性を象徴するブレスレットを贈られました」と打ち明けた。


チャールズ国王が即位してから初の肖像画を描いたアラステア・バーフォード氏(筆者撮影)


イングランド南西部ドーセット州出身のバーフォード氏はエリザベス女王の奨学金を受け、巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロ・ブオナローティを生んだフィレンツェに留学した。

15年には今回と同じイラストレイテド・ロンドン・ニュースの依頼で国王の母を描いている。


「戴冠式で変わるのは国家ではなく個人」

「国王に実際に謁見できるとは思ってもいませんでした。2月ごろに連絡があり、謁見できると言われました。バッキンガム宮殿で生物多様性を支援するレセプションがあり、私は1時間にわたって、国王の前にいて出席者と交流している様子を観察しました」とバーフォード氏は振り返る。

「カメラを持ち込むことを許されませんでした。スケッチブックと鉛筆を持っていくことは許され、携帯電話で何枚か写真を撮ることはできると言われました。

そこにいたフォトグラファーの1人にこれでは国王の肖像画は描けないとこぼすと、彼は王室の許可を取った方が良いとアドバイスしてくれました。国王はバッキンガム宮殿の3つの部屋を案内されました」


「最初の部屋で先住民のリーダーたちと会い、ブレスレットやネックレスを贈呈されました。

ネックレスの方はちょっと華美な感じがしました。ブレスレットの方が身近な感じがしました。

君主の肖像画の多くは国王や女王という個人が見失われてしまう傾向があると思います。

個人は肖像画に描かれたローブや内装、建物の豪華さに埋没してしまいがちです」


「戴冠式によって変わるのは国家ではなく、個人です」とバーフォード氏は言う。

「そこで私は国王が王室の伝統や文化の中にいるのではなく、もっとカジュアルな服装で、もっとカジュアルに描くことで国王という役割よりも個人を表現したいと思いました。

チャールズ国王は明らかに環境問題の王様です。このブレスレットもある種の幻想なのです」

気候変動と持続可能性への取り組みこそ、国王のライフワークなのだ。


国王が人々と接する時の繊細さと共感

肖像画にはバーフォード氏自身の国王に対する幻想が描かれている。

「レセプションで国王を観察していた時、印象的だったのは、彼が人々と接する時の繊細さと共感でした。私はそれを伝えたいと思いました。

バッキンガム宮殿に行き、レセプションを見学することで、自分が国王に共感できるようになるとは思ってもいませんでした」


「私が絵を描く時に求めているのは繊細さと共感です。できる限り繊細で共感的な肖像画を描こうと思っています。それは彼と出席者のやり取りを観察していると伝わってきました。

撮影した多くの写真やさまざまな報道写真を調べている時、特に母親の葬儀での彼の写真を見ていると涙が出そうになることがありました。それを絵の中で伝えたいと思ったのです」


バーフォード氏は600枚ぐらい写真を撮って家に帰り、心に残った印象と、写真をひっくり返して2週間で肖像画を描きあげた。

難しかったのは時間的な制約より、自分が描いている作品と一定の距離を置くことができなかったことだ。

作品から離れることで自分の作品について考える間ができる。その時間がいかに重要であるかに気づかされたという。


「その2週間は絵を描いていないと罪の意識を感じていました。技術的な問題もいくつかありました。

油絵には乾かす時間が必要ですが、最終的には何とかなりました。私が感じたのは国王の温かさ、思いやり、共感だったのです。

彼は、人々が自分に何を伝えようとしているのか、本当に耳を傾け、気にかけているように見えました」とバーフォード氏は話した。


チャールズ国王が即位してから初の肖像画を描いたアラステア・バーフォード氏(筆者撮影)


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プロフィール

   木村正人
在ロンドン国際ジャーナリスト

元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。
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