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中国との戦争に備えてウクライナ紛争から教訓を得ている=米国防総省

2023年04月28日 | 国際社会

2023年4月26日, 18:24

© AP Photo / Andrew Harnik


ウクライナ紛争は中国との対決において米国に「多くのメリット」を与えている。米国防総省のキャスリーン・ヒックス副長官が、ブルームバーグのインタビューでこのように語っている。


貴重な教訓


ヒックス氏によれば、ウクライナの経験をもとに、米国は「少なくとも過去60年間、浮き沈みの激しい時期を経てきた」産業基盤の強化方法を学んでいる。また、同省は現在、武器メーカーとの長期契約を推し進めている。

さらにヒックス氏は、米国も宇宙技術への投資の必要性を認識したと述べている。同氏は、ウクライナ紛争によって米国の「信じられないほどの商業宇宙イノベーションのエコシステム」が浮き彫りになったと指摘した。

特に、米国の衛星はウクライナ軍が標的を明確に探知するのに役立ち、また「前線の映像を外の世界に届ける」のにも役立っているという。


同氏によると、ウクライナ情勢は「経済的圧力をかける上で、米国とその同盟国が高いレベルで協力している」ことを示しているという。


【視点】中国の艦隊を粉砕できる日本の潜水艦
4月17日, 21:00


焦点は中国


ヒックス氏は、ウクライナで紛争が続いているにもかかわらず、米政権の主な焦点は中国にあると指摘した。

「2つの舞台の間で重要性を付加しようとしているわけではない。我々には中国に焦点を当てた明確な戦略がある」

同氏は、中国政府がすぐに台湾への「攻撃」を計画しているわけではないという米国による過去の評価を繰り返した。同氏は、中国の指導部は「毎日目を覚まして、今日は米国の利益を脅かす攻撃的な行動を取る日ではないと言うべきだ」と述べた上で、これが「今日、2027年、2035年、2045年」の米国の目標であると明らかにした。

これよりも前、台湾の呉釗燮(ジョセフ・ウー)外交部長(外相に相当)は、中国と台湾との紛争が発生した場合の影響に関する見解を示した。

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4月 26, 2023 20:42 Asia/Tokyo


  • 米国防総省のヒックス副長官
米国防総省のヒックス副長官は、ブルームバーグのインタビューで、米国がウクライナ戦争から利益を得ていることを認めました。

ヒックス副長官はこの中で、「米国はウクライナの経験をもとに、産業基盤の強化方法を学んでいる」とし、国防総省として、武器製造企業との長期契約を推進していると明かしました。

さらに、米国の人工衛星がウクライナ軍を支援していることに触れ、宇宙技術へのさらなる投資の必要性を認識したと述べました。
 
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2023年4月27日, 07:15



© Fotolia / Vkilikov

中国における国際決済で人民元が使用される割合が、今年3月に初めて米ドルを上回った。中国政府当局のデータを引用し、米メディア「ブルームバーグ」が伝えた。

「ブルームバーグ」によると3月、国際貿易など中国の国境を超える決済において、人民元の使用割合は48パーセントになった。

ほぼゼロだった2010年からわずか13年で約半分を占めるようになった。一方、当時83パーセントを占めていた米ドルの割合は今年3月時点で47パーセントに。

中国貿易における米ドルと人民元の立場が初めて逆転した。


米DBS銀行のエコノミスト、クリス・リュン氏は、「各国がリスク分散のために代替の支払い手段を必要としているほか、米連邦準備制度(米中央銀行)の信頼がかつてほど高くないことを背景に、人民元の国際化が進んでいる」と指摘している。



金準備を増やす中国 米国による制裁への備え
4月22日, 17:56

国際貿易ではユーロ、ポンド、円など様々な通貨が使われているが、そのなかでも米ドルは圧倒的な位置を占めている。

日本の税関の統計によると、2022年下半期の日本からの輸出は、米ドルでの決済の割合が51.9パーセント、円が34.5パーセント。日本への輸入は米ドルが72.6パーセント、円が21.4パーセントとなっている。


これまでに米財務省のジャネット・イエレン長官は、米国が他国に対して経済制裁を利用していることが災いして、米ドルが世界市場における覇権的な地位を失うリスクを冒している事実を認めている。

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