理想国家日本の条件 さんより転載です。
幸福実現党
2022/02/19
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2022年2月17日収録
米大統領選2024 トランプ復活の兆し
- 2022.02.26 https://youtu.be/K3fnikz6Vio
幸福実現党党首 釈量子
◆米国でトランプの存在感高まる
アメリカのバイデン政権が誕生してから1年経ちましたが、支持率が急落しています。
「世論調査のギャラップ」が米国の民主党と共和党の政党支持率の調査によると、1年前にバイデン政権が誕生した頃は、民主党の支持率49%、共和党の支持率40%でした。
しかし、昨年下半期に共和党が民主党の支持率を上回り、2021年末の段階で、共和党47%、民主党42%になりました。
バイデン政権就任からわずか1年余りで、共和党が民主党を5ポイントリードしています。
その共和党の中で、誰が2024年の大統領選に出てくるでしょうか。圧倒的に可能性が高いのが、トランプ前大統領です。
先月、米国の著名な政治サイト「The Hill」で紹介された共和党内の支持率調査によると、1位はトランプ57%で断トツです。2位はデサンティス12%、3位はペンス11%でした。
2位のデサンティス氏はフロリダ州知事で、トランプ氏の熱心な支持者でもあります。
昨年、サンティス知事は「個人の自由を制限する」という理由で、「ワクチンパスポート」の導入を禁止する行政命令を出し、トランプ氏と非常に近い政治思想を持っています。
3位のペンス氏はトランプ政権の副大統領です。
この調査では、もう一歩踏み込んで、「トランプがいなかったら、誰を支持するか」という共和党内の支持率調査をしています。
これを見ると、1位デサンティス30%、2位ペンス24%、3位クルーズです。
3位のテッド・クルーズ氏は、共和党上院議員で、対中強硬派の代表格です。トランプ氏とも考え方が近いとされます。
このような顔ぶれが出ているわけですが、やはり、何といっても圧倒的な存在感を持つのはトランプ氏です。
今年1月に入り、15日にアリゾナ州で、29日にテキサス州で支持者集会を開き、熱狂的な支持を集めました。
その中で、トランプ氏はバイデン政権の外交や内政について、実に率直に批判しています。
トランプ氏の政治的な考え方は、実に幸福実現党の見方、考え方に近いものです。
◆トランプのバイデン批判
(1)アフガニスタン撤退の大失敗
一点目は、バイデン政権のアフガニスタン撤退の大失敗です。
トランプは、アフガニスタンからの撤退をめぐる大混乱は米国のイメージを変えてしまうくらいの致命的な失敗だったと強調します。
https://youtu.be/K3fnikz6Vio
(※3:35~トランプ氏の演説)
「米国民は無能な大統領を持った。私が大統領なら、プーチンは決して軍隊を送るようなことはなかっただろう。私と習氏の間で、台湾占領なんて一度も話に上らなかった」
「アフガン撤退失敗は米国の歴史上最も恥ずかしい瞬間だった。米国人の人質を残したまま、軍隊が立ち去ってしまった。彼らは死の恐怖に直面した」
このように、トランプは、アフガンの失敗が強いアメリカというイメージを変えてしまい、弱いアメリカのイメージを与えてしまった。
アメリカは、世界から一目置かれる国ではなくなり、中国やロシア、それから北朝鮮の挑発を受けるようになってしまったと指摘しているわけです。
また、アフガン撤退について重要な点を、次のように指摘しています。
「アフガンには850億ドルに及ぶ装備品を残してきてしまった。7万台のトラック、70万丁のマシンガンやライフル、ナイトマスク、ヘリコプター。アフガニスタンが必要なのはこれらの20分の1程度で、後は売りさばく。中国が最新鋭の戦闘機や武器を入手し、再設計し、利用するだろう」
さらに、「米国は25年前に巨額のお金を使って、バグラム空軍基地を作ったのには理由があった。それは、アフガニスタンだからではなく、中国が核兵器を製造している工場から僅か1時間の距離にあったからだ。それが今や、中国がバグラム空軍基地を支配してしまった。これが、バイデン政権が無能な政権だと言うことだ」
その結果、「バイデンの弱さと無能さによって、第三次世界大戦のリスクを増大させてしまった」と批判しました。
◆トランプのバイデン批判
(2)パリ協定に復帰し、インフレ招く
二点目は、バイデン政権がパリ協定に復帰し、インフレを招いたことです。
パリ協定というのは、地球の温暖化に関する取り決めですが、トランプ政権の時代に、大胆な規制緩和を行って、シェールオイルの大増産を可能にし、米国は原油の輸出国になりました。
しかし、バイデン政権になり、環境規制が強くなって、現在、シェールオイルの新規採掘ができない状況にあります。
原油が高いのだから、もっとシェールオイルを増産すればいいのにと思うのですが、自縄自縛になっているわけです。
これも、トランプがバイデンを無能だと評価する理由の一つとして次のように述べています。
「(バイデン大統領が)パリ協定に復帰したことで、1年間でガス料金が2倍以上になってしまった。そして、OPECに増産をお願いする羽目になった」
個別にみると、ガソリンが40%増、食料品が7%増。家賃が3.8%増となっており、発電、輸送など、あらゆる生活コストを上げ、コストプッシュ型のインフレが進んでいます。
インフレが進むと生活がどんどん苦しくなっていきます。これも、バイデン支持率が下がっている原因です。
(3)2024年にホワイトハウスを奪還する
他にも、トランプは、「女性の陸上競技に男性が参加することを禁止する」とハッキリ言いました。
米国では、いわゆる女性を自認する男性が女性用トイレを利用したり、女性用サウナに入ったりすることが認められている州があります。
最近では、女性の陸上競技に男性が参加して優勝し、女性のアスリートから訴えられる事件も起きています。
そして、「我々はコロナを解き放った中国に責任を取らせるつもりだ。中国が引き起こした数十兆ドルの損害賠償責任を負わせるつもりだ」とハッキリ主張しました。
我々、幸福実現党も1月の記者会見で訴えましたが、現在、世界の首脳でこれを言える人は一人もいません。
さらに、今年の秋には中間選挙を控えていますが、トランプ氏は、次のように訴え大歓声で会場は満たされました。
「今年は下院議会と上院議会を取り戻し、本来のアメリカを取り戻す年にしたい。2024年には、我らが愛する美しい、美しいホワイトハウスを取り戻したい」
◆トランプの宗教的価値観
トランプ大統領の主張は一見破天荒なように見えますが、そのバックボーンには、建国の父たちが大事にしていたユダヤ・キリスト教の宗教的価値観があります。
日本では殆ど報道はありませんでしたが、2月13日韓国ソウルで「世界サミット」が開催され、元首脳や現職の首脳が参加しました。トランプ氏もネットで参加し、演説を行いました。
トランプ氏はその演説の中で、トランプ自身の宗教的価値観を明確に述べています。
それは、「すべての人が政府ではなく、全能の神の手によって与えられる権利、自由、尊厳を享受している」とした上で、「信教の自由はすべての自由の基礎だ」というものです。
これは、米国の建国の父たちが起草した独立宣言「すべての人間は生まれながらにして平等であり、その創造主によって、生命、自由、および幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられている」と同じ価値観です。
自由というものは、政府から与えられるものではない。全能の神から与えられるものなのだ。これは大事な考え方です。
政府の役割は神から与えられた自由を制限しないように、規制緩和や減税をすることであり、「小さな政府」を目指すべきです。
また、トランプが中国と真っ向から戦うことができた最大の理由は、神の正義を実現せんとする宗教的価値観があります。
トランプ氏は公式には2024年大統領選出馬を表明していませんが、着実にその方向に向かって進んでいます。
今後も、トランプ氏の動きには注目していきたいと思います。
執筆者:釈 量子
幸福実現党党首
≪米大統領選2024≫トランプ復活の兆し。テキサス最新スピーチ。