たそかれの散策

都会から田舎に移って4年経ち、周りの農地、寺、古代の雰囲気に興味を持つようになり、ランダムに書いてみようかと思う。

公取委の新たな潮流 <公取委員長 ITのデータ利用注視 専門家採用で強化>などを読みながら

2018-05-15 | 消費者問題

180515 公取委の新たな潮流 <公取委員長 ITのデータ利用注視 専門家採用で強化>などを読みながら

 

21世紀になり、株式市場や世界経済を動かす業界地図に大きな変化がいつの間にか起こっているのに、私たち?庶民はなんとなくその勢いに押されて、日々の日常の異変を意識しないまま送っているような気持ちをふと感じてしまいます。

 

考えなければ、考えなくてもいいのかもしれません。それでも生きていけるわけですからね。私も朝からいろいろ仕事をこなしたり外に出かけたりして、いつの間にか気づくと6時をとっくに回っていて帰り支度をしたくなる時間になっていました。さて今日のブログはといっても思いつかず、新聞を斜め読みして、ぴんとくるものがないと思いながら、ふと公取委員長が2つの記事で登場していて、珍しいなと、そういえば気になるなと、これを今日の話題に取って付けたように決めた次第です。

 

杉本和行・公取委員長金融庁との連携、慎重 地銀統合審査で>という記事で、金融庁が金融機関をどうコントロールしようとしているのか、大蔵省時代に問題とされてきたことが(財務省の昨今取りざたされている様な大丈夫と不安をあおるような)どうも指摘されているように思えるのです。

 

金融庁はどうやら地銀統合で金融機関のグローバルスタンダード化を目指そうと躍起になっているように見えるわけでして、それを阻むような公取委の対応に連携と言った怪しいことばで規制緩和させようとしているようにも見えるのです。

<地銀の統合を巡っては、ふくおかフィナンシャルグループ(FFG、福岡市)と十八銀行(長崎市)の統合について、公取委が統合後に貸出金利が引き上げられる恐れなどを指摘して審査が長期化している。そうした中、有識者会議は4月11日に出した報告書で、独占禁止法に基づく公取委の審査と銀行法に基づく同庁の審査が別々に行われている現状を改め、両者が連携する体制を整備するよう提言した。>

 

でも公取委は戦後、一貫として独占禁止と公正取引確保のため、独立行政委員会として、ま、唯一といっていいほどの活動を長年続けてきた自負があるのでしょう。実際は、必ずしも事項的な措置が執れてきた分けではないでしょうが、それでも規制権限を独自の立場で行ってきた数少ない、アメリカ法制が残した良以上の成果をあげているように思えるのです。

 

<杉本委員長は「金融庁の意見も取り入れられるところがあれば取り入れる」としながらも「我々の意識と食い違っていることを言われても、納得できなければどうしようもない」と述べた。金融庁は、統合後に貸出先へ不利益が及ばないよう同庁が監視する形を提案している。しかし杉本委員長は、企業結合の審査基準は全産業に共通であることや、金融庁が個別の融資先への貸出金利などを細かく把握することは現実的ではないとの立場から、課題は多いとの認識を示した。>

 

いま公取委が直面しているのは、金融機関の統合や金融サービスの急速な合理化の流れ以上に、IT大手独占の脅威ではないでしょうか。

 

公取委員長ITのデータ利用注視 専門家採用で強化>の記事では、まさに公取委が長い間、IT企業が急速に市場を独占していく中で、プラバシー侵害や系列企業や消費者への不公正取引の強制など、さまざまな弊害が生じていることについて、その実態を追求する専門家不在のまま、等閑視してきたと批判されても仕方がない状態を、大きくチェンジして、独禁法の唯一最高の番人としての役割をしっかり担おうとする姿勢を示しているように感じさせるものです。

 

委員長は2期目の優先課題について<経済の国際化とデジタル化への対応をさらに進めたい。特に(大手IT企業が商品やサービスを集めた「場」を提供する)プラットフォーム(基盤提供)ビジネスが市場で支配的になっている。多くの消費者がつながることで便利になる一方、顧客を不当に囲い込み新規参入を阻害したり、(優越的な地位を乱用し)取引先に不利益を与えたりするような行為には目を光らせる。>と明確な目標を掲げました。

 

公取委の対象範囲は広いわけですが、IT分野の専門家を養成してきたとはいえないでしょう。海外の最近の動向から見れば、スタートの遅れを感じさせますが、やる気をだせば大きな遅れにはならないでしょう。

 

<欧州当局がグーグルに巨額な制裁金を科した他、ドイツ当局がフェイスブックを調査中で、関心を持って見ている。デジタル分野はITなどの専門知識が不可欠で、調査手法も高度化している。ITや経済分析の専門家を外部から招くことも必要だろう。>

 

今後を期待して今日は終わりとします。30分未満でつくりあげた、ずさんなまとめで申し訳ないですが、そういえば別の話題、纏向遺跡での発見と日本書紀制作の目的といった話題を取り上げようと思っていたことを忘れていていました。明日思い出したら、取り上げます。

 

今日はこれでおしまい。また明日。

 

 


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