リチャード・ストルツマンの最新作、「ゴールドベルグ・ヴァリエーションズ~プレイズ・バッハ」(BMG:BVCC 31098)(クラリネット:リチャード・ストルツマン、ベース:エディ・ゴメス、ピアノ:ピーター・ジョン・ストルツマン、マリンバ:吉田ミカ、パーカッション:ビル・カーン、チェロ:フレッド・シェリー他)(録音:2007年6、9月、ニューヨーク)を聴いてみました(左のCD)。 このCDには、ゴールドベルグ変奏曲以外にも、半音階的幻想曲とフーガニ短調、パルティータ、G線上のアリアのアレンジも収録されています。どのアレンジも、ストルツマンのクラリネットのゆったりとした穏やかな音色が特徴で、曲のテンポもゆったりとして、落ち着いた雰囲気です。BGMとしてリラックスして聞くのには良いと思います。彼は、2000年のバッハ没後250年に、「ワールドビート・バッハ」(BMG:BVCF 31047)(右のCD)を発表しています。彼のアレンジは、全体的に際立った奇抜さはないものの、バッハだからといって力んでいなくて、非常に自然体で、まろやかで、柔らかい感じが特徴のように思います。写真で見ると、ストルツマン優しいそうな、人間味溢れる笑顔が印象的です。好々爺っといった感じです。彼の人間性がアレンジに現れているように思います。
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