私がまだ子供の頃のことです。
表は吹雪でどこにも遊びに行けないつままんない日、
母が台所でごそごそやっていて、何をしてるのかと覗いてみると
ビスケットや、今でいう蒸しケーキのようなお菓子を
いとも簡単に作ってくれる人でした。
この飴作りもそんな母が作ってくれるものでした。
美味しくって甘くって大好きでした。
孫たちのために家に来た時作ってくれたことがあって
それからは子供たちが、「「おばあちゃんの飴作って」と せがむようになって
子供が小さい頃はよく作りました。
子育ての最中って、自分の時間なんてないのに、
なぜかお菓子作りをよくやった気がしています。
何かのレシピをみて参考にするというより
母が子供の頃よく作ってくれたクッキーやフライパンで焼くパンだったりと
目分量で、あまり手間をかけずに簡単に作ってしまうものばかりで
それでも子供たちは、喜んで食べてくれたものです(^_^;)。
今は子供たちも手を離れ、時間は一杯あるはずなのに
逆に最近はシュークリームなどお菓子や、プリンなど
お店で買うのが当たり前のようになっていて、
飴も作るよりは買う方が面倒ないって、作ったことなかったのですが
先日のザボンの砂糖煮やジャム作りの時に何となく味がいまいちだったので
煮詰めるときに水飴を使ったのです。
その水飴と、グラニュー糖が余っていて
子供が小さい頃作った想い出のバタースカッチを作ろうと思いました。
母のは、とても簡単で、そして目分量で作るのですが失敗がないのです。
水飴、バター、コンデンスミルク、グラニュー糖、
それをお鍋に入れて弱火でコトコト絶えずかき混ぜて煮詰めるだけです。
でも飴作りも楽になりました。
「バタースカッチを作るよ。」と言うと「わ~い」と娘がやってきて
絶えずかき混ぜていなければならない単純作業を、娘がやってくれます。(^_^;)
昔の美味しかった記憶があるんですね~。
色が変わって焦げ付く寸での所で火をとめて
バットにパラフィン紙を引いた所に流し入れます。
この作業は冬がいいですね。
夏と違いすぐ固まりますから。
半分だけ流し入れ、もう半分にはピーナッツバターを入れて
ピーナッツバター飴にします。
どちらも、1センチくらいの厚さに伸ばして
冷めるのを待って、切ります。
堅そうですが包丁の切れ目を入れるとパっキ―ンと言う感じで割れてきます。
左が、ピーナッツバター飴、 右が、昔ながらのバタースカッチです。
このまま完全に冷えるまで置いて置きます。
後はいろんな色つきのセロファン紙に包んだりして出来あがりです。
私は、家で食べるので、このままこんなガラス瓶やケースに保存しました。
懐かしい、甘さです。
久しぶりに食べて見て気付いたのですが
売ってるバタースカッチより味が軽くて雑味がなくて美味しいです。
ピーナッツバターを入れたほうは、ほうばると口の中でサクサクと崩れてきて、
飴も歯にくっつくような粘着力はなく、これも変わった食感で良いものです。
母が作ってくれたのはバタースカッチだけですが、
これにココアを入れてチョコレート風味にしたり 工夫次第で、
いろんなバリエーションが楽しめます。
ただしカロリーは高いですよ。
一日 1個か2個にしておいた方が・・・。
そういえば、ピーナッツバターテスト、夫でやってみましたが
残念なことにまだ匂いはどちらの鼻腔も健全でした。
家族全員パスでした。
まあ何事もない方がいいに決まってるんですけどね・・・。
こんなことで認知症のテストができるなら
またやってみようって思っています。
もしも 匂いを感知できない日が来たら・・・。
それも怖いけど・・・。