五日市 剛さんの 『しあわせへの気づき』
小さな薄い冊子です。
でもとてもおもい心のこもった言葉が入っています。
中の一文を披露しますね。
『君から買いたいんだよ』
一月頃だったでしょうか。有る駅で新幹線を待ってました。
時計を見ると、もう夜7時を回ってました。
「寒いな~ なにか温かいもの食べたいな~」とブルブル震えながら
プラットホームにあるお弁当屋さんの前に行きました。
先にいた年配の男性客が店員さんに 「温かいお弁当ある?」とききました。
すると「すみません。あったかいお弁当は売り切れてしまいました。
このホームの向こう側の売店ならまだ有るかもしれません。
あるいはそちらの階段を下りて右手奥の方に温かいお弁当を
売っているお店が有ると思います」
その店員さんは 心のこもった丁寧な言葉で受け答えていました。
うわぁ~、良い子だな~、他のお店をすすめるなんて、ふつう、自分の店の
弁当を早く売りさばきたい、と思うのでしょうがね。
お客さんを大事に想う彼女の優しさにちょっと感動しちゃいました。
そのお客さんが 「じゃーそのお弁当ください」 と言ったので、彼女はあわてました。
「えっ、良いんですか?あったかくないですよ」
「君から買いたいんだよ。君からね」
そう言ってニコニコして彼女からお弁当を買って行きました。
うわぁ、あのおじさんなんか粋だな~、
そして僕の番
「僕もねあったかいお弁当ほしかったけど、あなたから買いたくなったんだ。それください」
彼女は何度も頭を下げてお弁当を手渡してくれました。。
その目はちょっとウルんでいて、とても嬉しかったみたいです。
凍えるような寒さにもかかわらず、そのお弁当をほおばると 心はぽかぽか温まりました。
見返りを求めない彼女の気配りや優しさは 心ある血の通った人間らしさを感じさせてくれます。
僕はほのかな幸せ気分にひたりながら お弁当を美味しくいただきました。
と言うんです。
読んでいる私までホッコリと心が温まってくるようです。
それで皆さんにも おすそわけ。
今日の有難う
五日市 剛さんのこぼれ話に出会えてよかったです。
ありがとう
外は今日も雪降りです。
でも心はとても温かいバジルです。