宮内の遊郭 2007-02-16 19:06:14 | Weblog 熊次郎が市頭として活躍していた「宮内」は、文政時代、山陽道随一の歓楽街であったと、ここ吉備津では当時を懐かしむ事しきりですが、本当にそうであったか調べてみました。 寛文年間に出た「燕石十種」という本の中の、色道大鏡巻第12に、当時の日本遊郭総目として、25の遊郭の名が上げられていますが、その中には、この宮内は出ていません。 この近くでは、播磨の国室、備後の鞆、安芸の広島、宮島が上げられています。 遊郭地としてはそれほどではなかったにせよ、歓楽街としては相当有名であったと思われます。芝居小屋、ばくち場、女郎屋などの相当大きな「遊び地」であったらしいということは確かです。 なお、この鞆の遊郭については、雨月物語にある「吉備津の鳴る釜」にも登場します。