
夏い暑が ・・・ イヤ、違いました。
暑い夏がやってまいります。
前回に続いてス~ス~について
ちぃ君&もっ君のサマーカット編です。
基本的には大きな変更箇所は、ありません。
しかし、暑さ対策と日頃のお手入れの手間を少しでも軽くするために
M・シュナウザーのスタンダードスタイルから離れる事無く
外観に影響が出ない様にしてみました。

ナチュラルイヤーの外観です。
もっ君お寝むなので大人しくモデルしてくれています。

蒸れ易い耳のお手入れはできるだけ丁寧にしてあげたいものです。
鉗子を使って外耳道の毛を抜きます。
外耳道に傷を付けないように注意して慎重に行います。
外耳の被毛はミニバリカンで短めに刈り込んでいます。

毛抜きは、外耳道を綺麗にスキンローションで汚れをふき取ってから行い
お手入れの最後もスキンローションで外耳道を清浄になる様にします。

四肢の先の被毛は、指の付け根よりも少し体寄りまで刈り込みます。
0.3㎜程度のミニクリッパー刈り込んでいます。
側望した状態です。

正面上方から見た状態です。
被毛の状態は、刈り込んでから2週間ほどたった状態です。
指の間・肉球の間まで刈り込んでいます。
指の間・肉球の間の皮膚は、柔らかく傷つきやすいので慎重に作業します。

開立した被毛を下げた状態です。 ( 正面上部から )
爪と指先の一部が見て取れる程度です。

前肢を斜め上方から側望したところです。
前肢の被毛をチッピングしていないので指先はほとんど隠れて見えません。
外観上は、爪だけで指先がほとんど見えていません。
この状態で前肢の被毛を5~10㎜ほどチッピングしても指が少し見える程度でプードルカットの四肢先のように
指が四肢の被毛から丸見えになる事はありません。
指周りの被毛をよほど上方まで( 人で言うと手首に当たる関節まで )刈り込まない限り
毛足の長い被毛の下に隠れます。
但し、これは、被毛が充分に伸びている状態( 6㎝~8㎝ )での場合です。
こうしておくと、お散歩での四肢先の汚れも最小限で済みます。
また、お散歩後のシャンプーまたは水洗い、その後の乾燥も短時間で済みます。
外観上、側望したときに僅かにパッド( 肉球 )が見える程度に四肢の被毛の長さを調整しています。
唾液等で被毛が濡れたり湿った状態が長く続くほど変色の原因となる雑菌が増殖します。
四肢先を舐めたりすることから口へ汚れの原因である雑菌が移ったり
また、口周りの汚れが四肢先に移る場合もありますので
被毛変色の原因と考えられるものはなるべく排除しておきたいものです。

さて、次のお手入れ、腹部について
夏場の体温発散と言う事から、できるだけ広めに腹部の被毛を刈りこんでいます。
諸書のカット例の説明には、ブレイド幅( クリッパー刃幅 )二枚分程度の幅で睾丸から陰部を過ぎ
おへそ辺りまでを刈りこむと解説されていますが
これはあくまでもスタンダードスタイルの教科書的書籍に解説されている目安です。
我が家においては、夏場の暑さ対策として
後肢内側まで刈りこみ幅を広げ睾丸から陰部・おへそを通り過ぎ胸の中央辺りまで
つまり、側望したとき前肢の肘の位置の辺りまで刈り込みます。
この時、タックアップ( 陰部の両サイド周辺 )の飾毛を落としてしまわないように注意しています。
また、内腿の被毛を必要以上に落とし過ぎて後ろから眺めた時
後肢の被毛のバランスが崩れないよう少しづつ注意して刈っています。
タックアップ周辺のお腹の被毛をギリギリまで落としますので
側望した時にやや薄く見えますが ・・・
そこは初心者・素人の御愛嬌と言う事でお許しください。 ( 魔法の手の持主様へ ・・・ )
おへそから胸にかけて被毛を刈り込みますが、ボディの飾毛の長さ調整は、最後に行います。
ボディーにクリッパーをかけ飾毛と最終的にお腹の被毛を刈り込んだ部分が
側望して刈り込んだ胸部が見えない様に見え掛部分の飾毛の長さに注意します。

少しづつ失敗を繰り返しながら自分なりのサマーカットを見つけたいと思います。
勿論、スタンダードスタイル・カットを逸脱しない様に ・・・ 。
これで今年の夏も二人は涼しく板の間でお昼寝が出来ます。
ハイ !!
秋になったらまた伸ばそうね。
by ちぃ君


