いつもの県立美術館お散歩コースでの事
まだ一歳にも満たない柴犬の女の子とそのパパさんとママさんに出会いました。
まだお散歩を始められて間もないとか ・・・
彼女は、少し緊張していたようです。
ちぃ君&もっ君のクンクン攻撃にちょっぴり腰が引けているようでした。
そうでしょうね、白くて眉毛と髭を生やした見慣れぬ男達が
クンクンハアハアしながら迫ってくるのですから ・・・
暫くするとお互いの匂いを嗅ぎ合うようになりました。
そのころにはお互いの緊張からくる興奮状態も落ち着きはじめ
落ち着いてゆっくりとお互いの匂いを良く嗅ぎ分けるようになっていました。
君は誰 ?
僕は、ちぃ君。
僕は、もっ君。
どうぞよろしく ・・・
柴犬の女の子は、一応の挨拶が終わると
何か嬉しそうにママさんに話しかけているようでした ・・・
このお兄さん達ともう少しお話していてもいい ?
もっと遊んでもいい ?
怖がることも無く穏やかに
初めて見るちぃ君達との挨拶を楽しんでいるようでした。
パピヨン君も ・・・
ジャックラッセル・テリア君も ・・・
初めて会うお友達が集まってきました。
アメリカン・アキタのお兄ちゃんもやってきました。
もっ君ちょっと及び腰 ・・・
でも、皆友達 !!
皆でクンクン
匂いの名刺交換会が始まりました。
どの飼い主さん達も皆さん
家の子うまくやってくれるかなぁ ~ ・・・ ?
そんな面持ちでした。
でも、大丈夫、それぞれの飼い主さんが上手にリードでコントロールしながら
彼らの名刺交換会を終始リードして下さっていたので
何事も無く無事終了いたしました。
・・・・・んっ?
何か違う ・・・
そう、思い出した ・・・ 私の心の奥底に、喉に掛かった魚の小骨のような想い。
何かの折にチクッと心が痛くなる想い。
可愛い子には旅をさせろ ・・・
少しじゃれ合いで吠えたり、甘咬を始めると抱き上げてしまう
これって、本当にその子の為になっているのだろうか?
向こうから見知らぬ犬がお散歩しながら近づいてくる ・・・
喧嘩になってしまうかもしれないから ・・・ 抱き上げてしまう
これって、本当にその子の為になっているのだろうか?
向こうから大きな犬がお散歩しながら近づいてくる ・・・
噛みつかれて怪我でもしたら大変だから ・・・ 抱き上げてしまう
これって、本当にその子の為になっているのだろうか?
何でもかんでも傍に他の犬が近づいたら抱き上げてしまう ・・・
これって、本当にその子の為になっているのだろうか?
高いところに抱き上げられた犬ほど独りよがりで傲慢になってしまうものはない
自分が一番、人間様と同じぐらい大きくて偉いのだ !
同じ目線で同じ大地に立って何の後ろ盾も無い立場で意思の疎通が出来ない
いつの間にか犬同士の意思の疎通をしようとしなくなってしまった犬が多い
人に媚びる事だけを覚え、犬社会のルールを理解できない ・・・
一日中決められた空間にしか居る事が出来ない ・・・
たまに出かけるお散歩もおっかなびっくり ・・・
見知らに犬に出会えば威嚇し吠えまくったり
さもなくば、ご主人様の陰に隠れて震えあがる ・・・
まともな犬同士の接触が出来ない
いわゆる接触障害 ・・・ 人間で言うところの対人恐怖症 ・・・
厳密にいえば病気かぁ ?
大変寂しい話である ・・・ 。
飼い主のちょっとした犬社会に対する理解と知識があれば
犬社会の一員となっていたはずなのだが ・・・
他の犬を完全に見下した犬 ・・・
他の犬と交流を深める事、いや、同じ場所にさえいる事の出来ない犬 ・・・
そんな彼らが果たして幸せと言えるのであろうか。
人間のエゴから犬社会から分離されてしまった犬
そのような犬を作り出してしまって動物愛護の精神を説く資格があるのだろうか
もっと犬同士の世界を理解し、触れ合いを持たせるようにしてあげて欲しいものです。
人は何のためにリードを手にしているのですか ?
犬の自由を単に束縛する為だけに持っているのでしょうか ?
そうではないと思います。
彼らを守るために握りしめていると私は思うのですが ・・・
危険から彼らを守り最大限の自由を与えるためにあると思うのですが ・・・
そして私達の体は、彼らの最後の砦となるためにあると思うのですが ・・・
ドッグランでもないところでのノーリードでの散歩
幼子が無邪気に走り回っている公園で ・・・
にわかに信じがたい光景を目にすることが散歩中度々あります。
人と犬、犬と犬との関係をもう一度初心に帰って見直してみたいと思っています。
要らぬお節介 かもしれませんが
彼らの本来あるべき姿はどんなものなのか ・・・
自らを人と錯覚しているような彼らは悲しい 。
それよりも、そんな彼らに気がつかないご主人様方が悲しい。
友達が出来ないなんてつまんないじゃん !!
by ちぃ君 & もっ君
彼等にはそんな子供達になって欲しくない
いや、彼らをそんな風にしてはいけないのだ
それが私の務めなのだ ・・・ 。
さあ、お家に帰ろう ・・・ 。
by ちぃ君 & もっ君 のパパ