ちぃ君&もっ君のトリミングは ・・・
フルストリッピングを終えて既に一年を経過しています。
その間、時々オーバーコート・アンダーコートを長く伸びてしまわないうちに抜いておりました。
コートは、長めのものを抜いて適宜調整する程度ですが ・・・
一回にこの程度から、この三倍程度の範囲で抜いております。
首の周りや前肢肘上から肩下辺りはアンダーコートを中心に落としています。
肩の真上の部分は背線の調子を見ながら肩が下がり過ぎない様にコートの厚みを調節しております。
アンダーもオーバーも調整間隔が開いた時は少し多めに抜いております。
ミニチュアシュナウザーの場合半年に一度程度の間隔でストリッピングを施し美しいオーバーコートを
身に纏わす事がショードッグとしてのスタンダードなお手入れとなっています。
一般的には、クリッパー ( バリカン ) でのお手入れが標準的なお手入れとなっています。
最近では、ショードッグにされない方もストリッピングでのお手入れをされる方が増えてきたようですね。
白いミニチュア・シュナウザーの場合、ストリッピングすると
毛先が被毛の成長に従って茶褐色になる傾向があります。
実際ちぃ君&もっ君も後頭部から脊髄近辺に添ってこの傾向がみられます。
目立つと言えば目立つし、目立たないと言えばその様にも見えます ・・・
白いミニチュア・シュナウザーの場合、基本的にはこの問題が付きまといますので
クリッパーでのお手入れが最もベストなお手入れ方法ではないかと思われます。
これは、私の経験から純粋な白さを求める場合のお手入れの方法ではないかと思います。
( ショードックタイプのスタンダードなお手入れを目指す場合は別ですが ・・・ )
黄色い握り手のトリミングナイフが私の所有するオーバーコート用トリミングナイフです。
刃の辺を皮膚に対し垂直に近い角度になる様にして被毛の先端に近い部分を親指と刃先で挟むようにして
被毛の毛先を掴み被毛の流れに添って引き抜いて行きます。
被毛は、この時細かい刃の間に挟まり引く事によって毛根と共に皮膚から引き抜かれます。
このナイフの場合、刻まれている刃の掛かり具合、親指の当て具合で被毛が抜けるか切れるか
違いが出ます。
刃先に刻みが無いものを使用すれば親指の力をかける感覚のみで被毛の抜け具合が調節でき
抜ける前に切れてしまう事もありません。
刃が付けられているナイフで単調にあまり速く作業すると被毛を抜くよりも切ってしまう事の方が多く
ストリッピングの作業効果は期待できません。
注意が必要です。
毛根と共に被毛が抜けているか確認する事が大切になります。
このナイフは、アンダーコートを落とす時に使用しております。
皮膚と平行になるように刃を当て皮膚にテンションをかけながらゆっくりと被毛を撫でる様に梳いて行きます。
見てもお分かりの様に刃先がとがって鋭利な形状になっていますので皮膚を傷付けない様に
慎重に作業します。
また、刻みには鋭利な刃が付いていますのでアンダーコートを落とす目的で使用しても
オーバーコートを切ってしまったり傷つけてしまう事が度々ありますのでナイフのかけ方には注意が必要です。
ナイフを勧める速さは呼吸の速さかそれよりも少し遅い程度の速さを目安にされる事をお勧め致します。
サクサクと早くナイフをかける事は被毛の表面を傷めるばかりか、皮膚を傷付ける可能性が高くなります。
この画像は、アンダーコートを梳いた時の画像ですが若干のオーバーコートが混入します。
この事は、このナイフがある条件下でオーバーコートまで梳き取ってしまっているという事の証です。
梳き取るというよりも切ってしまっていると言った方が良いかもしれません。
ナイフをかける順序、かける速さ等々経験値を生かしながら行う事が大切であることを物語っています。
様々な角度からお手入れを研究し楽しみましょう。
失敗もいい経験になりますよ。
失敗する事が次のステップ絵のいい勉強材料になると思います。
ちぃ君
少し強めに抜いております。
もっ君
もう少し強めに抜いても良かったのですが背線の調子の関係上今回はこの辺りで様子を見る事に致しました。
二人とも尻尾が少しだけ下がり気味に出ている為
尻尾付け根周りの被毛は殆んど手を付けずにおいてあります。
次回クリッパーで仕上げの折には腰の頂部と尻尾の付け根の見え掛りの高さ調整をする予定です。
このあと少し期間を置いてクリッパーで仕上げてみたいと思っております。
この時、被毛の毛先の茶褐色の部分を薄く剥がすようにクリッパーをかけて行きます。
腿の周りは軽めに抜いております。
ここは、彼らが最も嫌がるところですからねぇ~
そぉ~っと、そぉ~っと加減しながら ・・・
皮膚が落ち着いて新しい被毛が生え換わって来るのを楽しみに待っていましょう。
家庭犬を丸裸にしないで綺麗なコートを手に入れる方法を試行錯誤中です。
ローリング ・・・ ?
こんな方法は、ローリングなんて言わないですよ。
だいいち、ローリングに耐えられるほどの毛量のミニチュア・シュナウザーは
日本でも片手の指の数ほどもいないそうですよ。
抜いても抜いても後から後から針金の様なオーバーコートが弾力に富んだアンダーコートが
短い期間で生えてくる仔こそがローリングに耐えられる資質を備えた個体だそうです。
何もしないでおくと直に体が鎧をまとった様にパンパンになるそうです。
この様な体質的特徴を持ち合わせた仔がローリングに適した個体なのです ・・・
ましてや、毛量の少ないと言われる白いミニチュア・シュナウザーでは不可能に限りなく近いでしょうね。
ですから私のお手入れ方法は、ローリングなんかじゃありません
ただの 『 間引き抜き 』 です。
トップコンディションのコートは、ローリングで一年以上維持する事が非常に難しい事です。
それより数段落ちたコンディションの維持は可能でしょうが ・・・
被毛の軟毛化を少しでも遅らせるという意味合いを持たせて調整の為の 『 抜き 』 は、あり かと思います。
これをローリングとは言わないそうですよ。
被毛調整の為の 『 間引き抜き 』 これが 私のお手入れ です。
ハイ !
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by ちぃ君 & もっ君 の パパ
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