チャンピオン内藤は、苦労して王座についた。
見た目やボクシングスタイルもスマートとは思えない。
しかし、手数で亀田を上回り、自分のスタイルを貫いて、勝利を手にした。
試合後のコメントもファンへの感謝、勝利の喜びを率直に話しており、好感が持てた。
33歳にして、ようやくチャンピオンになった苦労人らしく、亀田とは正反対で大人の印象をあたえた。
対する亀田は、ラウンドが進むにつれ、ポイントで勝つことが難しくなり、一発で倒すしか試合を決める方法がなくなっていく。
老獪にパンチを外したり、クリンチしてくるチャンピオンの戦略にすっかりはまり、最後の12ラウンドの戦いぶりは、非常に後味が悪いものだ。ただ自分のパンチが当たらない腹いせに、内藤を突き飛ばしたり、投げ飛ばしたり。
減点3くらうなんて、どうしょもない。
不愉快な戦いぶりだった。
クリンチされた時、内藤の太ももを叩いたり、頭にパンチ入れたり、やり方の汚さを感じていたし、どちらを応援するかニュートラルな状態で放送を見た私も、亀田はチャンピオンの資格のない人間だと感じ、内藤の勝利を100パーセント祈った。
日ごろの言動のみならず、戦いぶりも未熟で幼稚な印象だった。
仮に、彼がチャンピオンになれても決して応援しない。
もう、彼だけは応援しない。