昨年も7月16日は会社を休んでいた。
今年も日のめぐりで振り替え休日を取得した。
あの時、私はソファーでコビーを抱っこしていた。
テレビが棚から落ちるほどの揺れ、タンスや棚が倒れていく。
身を動かすこともできず、揺れがおさまることを祈るしかできなかった。
恐ろしいことが起きたことは認識していた。
思い出すと本当に恐怖がよみがえってくる。
家族が無事でいてくれたことに感謝したい。
そんな中、今朝、ちょっとした事件があった。
リンリンが子供用の小さな椅子から飛び降りた。
その真下でコビーが寝そべっていた。
軽く飛び越えられるつもりだったのだろう。
でも、かろうじて飛び越えてはいたものの、僅かにわきの下というか、二の腕を少しふんでいた。
目の前で起きたこのことに、もしも「お腹の上に落ちていたら」ということを考えずにはいられず、リンリンにコビーの上に落ちていたらどうなっていたと思うと問いかけた。
リンリンは、ただただ涙を流すだけだった。
悪いことはわかってくれたと思う。
地震のとき、我胸に抱えられていた小さな命。
たった、3人しかいない血を分けた兄弟同士。
健康で、仲良く生きていって欲しいと感傷的になってしまった。