延算寺
車から降りると空気はヒンヤリ。
寒いくらいでした。
でも、その分、紅葉はきれいです。
やさしい光が葉の鮮やかさを引き立てます。
花の名前は数えるほどしか知らない私ですが、これだけは見たら名前が言えます。
皇帝ダリア
知り合いの方から教えてもらったのです。
今の時期、天に向かって気高く咲いています。
「アッ、皇帝ダリアだ。」
近所の軒先で、川原の土手で、田んぼの一角で
家の瓦を見下ろすように、その皇帝ダリアは咲いています。
その幹は、根に近いほど竹みたいです。
ほんとに根元だけ見ていたら竹そのものでした。
雲一つない青空に、ピンク色が映えます。
昨夜NHKのニュースで、どうだん亭を映していました。
今年は、急激な寒さのおかげ?で、どこも紅葉がきれいですね。
TVに映し出されたどうだん亭も、その燃えるような赤が目を引きます。
それにすごい人出。
今日、さっそく行ってみました。
とにかく駐車場も順番待ち。行き交う人々が、ひっそりとした住宅街の細い道にあふれています。
駐車場のおじさんに「すごいですね!」と私。
「ホント!すごいね。びっくりしているよ。」とおじさん。
緑と赤のコントラスト。見てください。
散歩で会うご婦人が、両手いっぱいに木の実を持っています。
「どうしたの?」と私。
彼女の知り合いが木の実を拾っていたそうです。
それは、シイの実で、体に良いらしい。
それを知った彼女は、その人と一緒に木の実を拾ったんですって。
彼女は私をシイの実が落ちているところへ連れて行きました。
落ち葉に埋もれて、そのシイの実は落ちていました。
シイの実って、ちょうど書道に使う細筆みたいな形をしています。
色はこげ茶っぽく。
これがシイの実だとわかるまでニス濾す時間が必要でした。
秋の夕暮。あたりは薄暗く、いろいろ落ちているどんぐりと区別がつかないんですもの。
落ちている小枝で落ち葉をかき分けながら、手探りでシイの実を探す二人。
あたりの暗さと、シイの実の形に慣れてくると…いっぱい落ちているんですね。
でも、もう限界。
暗すぎる。
「フライパンで炒って、そうそう!銀杏みたいに炒って食べるらしいわよ。」と彼女。
「フーン」と私。
栗以外の木の実を食べたことがない私。
どんな味なのか?興味津々。