いちはつの花咲きいでて
我目には今年ばかりの春ゆかんとす
(正岡子規)
鳶尾 いちはつはこう書きます。
いちはつは、あやめ・菖蒲に似た花です。
正岡子規も、病床から庭のいちはつの花を見て、次の歌を詠んだ。
いちはつの花咲きいでて 我目には今年ばかりの春 行かんとす
病床にある子規は、来年またこの「いちはつ」の花を見ることはできないのかも
知れない、と思いつつこの歌を詠んだのであろう。
子規は翌明治35年、短い生涯を閉じる。
これは私の先生が、いちはつを見ると思いだす句だと言って、書いてくださったので、練習してみました。