silly ski squadronスキー雑記

バカなスキー集団。スキーならなんでもやります京都方面本部。
突撃我ニ続ケ!!

SGLT2阻害薬における体重増減のヒ・ミ・ツ♪

2015年06月04日 01時41分02秒 | スキー・自転車・糖尿・メタボリック
なんてステキなマニー・パッキャオの身体。計量時の写真なのでドライアウトした状態ですね。
写真はCCTV Africaからお借りしました。
メイ・ウェザーに負けたって、みんなパッキャオ大好きです♪
まだ引退しないでほしいです。

さて最近SGLT2阻害薬を使って体重減少したとかしないとか、やたら喧(かまびす)しいです。
でもですね、問題はその中身なわけですよ。
体重減少があっても筋肉量が落ちて脂肪量が変わらなければやっぱりHbA1cは下がらないし、逆に体重が増えてもそれが筋肉量の増加であればインスリン抵抗性が取れてHbA1cは下がるんですよ。
なのでSGLT2阻害薬を使って体重とHbA1cだけを見ていると判断を誤ります。

体重が増えてしまって今月は悪いでしょう?と言って診察室に入ってこられる方がいらっしゃいます(ウチでは先に体重を測定し、その時に採血して結果が出た後に診察となります)。
でもHbA1cは下がっている。

ワタシ「◯◯さん、HbA1c下がってますよ。」
◯◯氏『えっ!?そうなんですか。そんな事はないでしょう』
ワタシ「んんん、あ、もしかして運動してました?筋トレとか」
◯◯氏『いや~、特別してないですけど』
ワタシ「まあいいですからInBodyやりましょうってば。筋肉量増えてるんじゃないかなー」

・・・・・・測定中・・・・・・

ワタシ「ほらね!体重増えてるけど筋肉が増えて脂肪はちょっと減ってる」
◯◯氏『マジすか!?』
ワタシ「だってそうしか考えられないじゃないすか。筋肉増える、インスリン取り込み増える、GLUT4活性化する、血糖下がる!」
◯◯氏『なんですか?ぐ?ぐるっと、フォー!!』
ワタシ「フォー!って古いすねえ。いやすいません興奮してしまいました。要するにインスリン抵抗性が減って効きやすくなると」
◯◯氏『レイザーラモン、同志社なんですよね』
ワタシ「てか去年、同大ラグビー部、関学と京産に負けて3位だし!」
◯◯氏『先生、何の話してるんです?HbA1cは?』
ワタシ「へ?あ、そうでした。だからそういうことですよ」
◯◯氏『そういうこと?』
ワタシ「つまり筋肉量が増えた結果体重が増えたら血糖コントロールが良くなると」
◯◯氏『ふ~ん』
ワタシ「ふーんって。いやなんか運動してたでしょ」
◯◯氏『あああ、そういえば先月栄養士さんがせめてテレビ見てるときに腹筋しとけば、と言わはったのでそれだけ毎日してましたわ』
ワタシ「それだ!」
◯◯氏『それすか!』
ワタシ「それ、続けてくださいね」
◯◯氏『まぁそれくらいなら続けられますね』

そんな会話でした。
逆もそうですよね。
体重が減ってても筋肉量が減って脂肪量が変わらないなら血糖コントロールは改善しにくいようです。
通勤していない自営業の方や(あ、ワタシもそうだ。でも運動してるし)、主婦であまり動かない方に多いパターンです。

体重だけでその薬が効くとか効かないとかという判断は難しいということです。
要するに内容でございますね。
もし体重減ってるのにSGLT2阻害薬が効いていないという方がいらっしゃれば、一度運動量の評価をしてみてはいかがでしょうか?
コメント
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