朝ドラ「カムカムエヴリバディ」で、映りが悪くなったテレビを叩いて直すシーンがありました。最近は電気製品を叩く場面はまずありませんが、私の子供の頃はちょくちょく。
特に記憶しているのは母方の祖父。私が物心ついた頃には既に70代半ばだったと思いますが、同じ町内に住んでたのでちょくちょく会いました。いつも浴衣を来てソファーに座ってムスッとテレビを見てるのですが、テレビの映りが悪くなった時にスクッと立ち上がって、チャンネルの辺りを掌底でドンっ!と一撃すると、確かに正常に戻ったという場面に遭遇しました。
ただ、昔の電気製品なのでそれで接触不良が直ったのか、あるいはチャンネルがちゃんと回りきってなかったりしたのかもしれません。考えてみれば、もう実際にテレビのチャンネルを回さなくなって30年以上は経ってますから、「チャンネルを回す」という言葉自体が通じない世の中かもしれませんね。
それで画像のレコーダーは、私の愛用のZOOOMのH2という機種。最初に買ったのは14年ほど前ですが、バンドの録音、ライブの録音、ラジオ番組の録音、レコードのデジタル音源化などで、今では使わない日が無いくらい大活躍です。
そのレコーダーが壊れたのが3年ほど前でしたでしょうか。電源を入れてもウンともスンとも言わなくなって。それがバンドの練習中のスタジオ。横で見ていたメンバーが「斜め上45度の角度から2回叩く!」と言ったので、素直に従ったのですがやはり反応せず。デジタル機器の時代には通用しない技だと。
その後どうしたかというと、新しい機械の使い方を覚えるのが面倒だったので、同じ機種を中古で買ったのでした。二代目はまだ叩かずにすんでます。結論として叩いても解決しないというか、そもそも叩いちゃいけませんわね。グレそうだし(?)。