今期のドラマですが、先週火曜日が最終回でした。ご存じ岡田惠和さんのオリジナル作品です。今期は原作ありのドラマが多く、特に漫画が原作のものが目立った感じですので、オリジナル脚本は大歓迎です。
主演は清原果耶さんですが、彼女はこれが民放連続ドラマでは初主演なんですね。ただし、ドラマデビューはNHKだったそうですし、やはりNHKの「透明なゆりかご」でドラマ初主演、BS時代劇の「螢草 菜々の剣」でも主演しており、昨年は朝ドラのヒロインも努めました。
今回やっと民放連続ドラマに進出ということですが、やはり民放はスポンサー受けするキャスティングが必要で、新人女優はNHKからということでしょうか。よくわかりませんが、もしそうなら民放は尻馬に乗ってる感じはあります。
それで、ドラマ自体は雰囲気は良かったです。ストーリーは特に…。私も含めて、見ていた人は大体結末は想像ついたのではないでしょうか。人は良いけどうまく立ち回れない不器用な生き方の人たちが、助け合いもつれ合って笑いあり涙ありの展開。その点、ひねくり回してどんでん返しを見せるというドラマではなく、登場人物のキャラクターを魅力的に立ち回らせるところが岡田脚本の神髄かもしれません。
そして、このドラマの舞台は児童養護施設「あさひ学園」なのですが、岡田さんの作品では家族ではない人たちの共同生活というのがよく出ますね。ちょっと思いついただけでも、「ビーチボーイズ」「ちゅらさん」「ひよっこ」「ホームドラマ」「あいのうた」「最後から二番目の恋」「さよなら私」などなど。「めぞん一刻」のドラマ版の脚本も担当したそうで、私は見ておりませんが、あれも最初から岡田さんのドラマに出てきそうな設定ですね。そういう世界に魅力を感じているのか、何かの拘りがあるのかはわかりません。
考えてみれば、この人の脚本には姑息な悪人とか残忍な人が出てこない印象があるので、そこは安心して見られますね。今回清原果耶さんは頑張ってましたが、大体いつも同じキャラを演じる傾向があるので、次回作では新しい展開を期待しましょう。あとは稲森いずみさんと、藤原さくらさんがすごくよかったので優秀助演女優賞をあげましょう。この二人がいたので見続けた部分が大きいです。栗山千明さんは無駄遣いと言ったら申し訳ないですが、折角の実力派なのでもっとドラマのキーになる役で頑張って欲しいと思うのは私だけでしょうか。
と、全話見たドラマに関しては毎回好き勝手に語っておりますが、世間一般の評価はどうだったのでしょうか。オリジナル脚本だし、普段あまり見かけない人も出てたし、これを評価する人が多いのなら嬉しいです。テレビにはもっとドラマ制作を頑張って欲しいので。