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またまたイントロの話 > TVサイズでイントロを縮める場合

2022年03月06日 | 洋楽・邦楽やオーディオの話

 ちょっと前に「ノーイントロ、ほぼノーイントロ」の話を書いたので、70年代アイドル歌謡でのTVサイズを思い出しました。テレビ番組での生歌では、イントロの長い曲は短縮されるケースが多かったように思います。特に、歌番組では無くてバラエティ番組でコントの合間に曲が入る時はその傾向が強かったような。具体的には全員集合とかカックラキンとか。

 高見知佳ちゃんの「お嬢さんお手やわらかに」という曲は、レコードではイントロが12小節ありますが、テレビで全部演奏された記憶はありません。大体は後半4小節が短縮されたり、ひどい時は全部で4小節だったりしました。

 歌番組でも、石川ひとみさんの「右向け右」は「夜のヒットスタジオ」では前半切られて半分の長さになってたり。もしかしたら当時のアレンジャーは、生番組で歌う場合に短縮されても歌いだせるように考えていたのかもしれませんね。

 そして、TVサイズと聞いて思い出すのは、やはりアニメの主題歌。私のアニメの知識は70年代で止まっていますが、「デビルマン」の主題歌をフルで聞いた時は「あら、こんなにイントロ長かったんだ。」と思いました。

 地味に短くカットしてるのは「いなかっぺ大将」で、テレビでは最後の2小節だけ切ってます。

 それで当時からテレビで聞いても「長い」と感じていたのは、なんといっても「赤き血のイレブン」が極め付け。当時珍しかったサッカーアニメですが、これのイントロはカッコよくて、ファンファーレ風に始まって途中はコンバットマーチのようなメロディーが入ります。で、調べてみたら歌が入るまで30秒。男らしい!

 長ければいいという話ではないですが、割と短くても音数がやたらと多いのは「ゲッターロボ」。あれを吹いてるトランペットの人やトロンボーンの人は唇とか舌がつったりしないかと心配になるのですが、まあプロはその辺こなすのでしょうね。

 ということで、色々思い出しました。ちなみにテレビサイズというと、海援隊の武田鉄矢氏は「母に捧げるバラード」でテレビに出てた頃、大体どこの番組でも「できるだけ短めに。」と言われてたとか。

 それで「ヤングOh Oh!」に出た時も始まる前にディレクターに呼ばれたので、「わかっています。なるべく短くしますから。。」と言ったら実際はその逆。「違いまんがなぁ。あの歌はみんなスタッフも、司会の三枝さんも気に入ってますのや。ゆっくりやんなはれ。ただし、他の出演者には内緒でっせ。」ですって。さらに「他の歌手のイントロを今日は全部切ってますのや。新人歌手のAいう娘が歌い出す自信がないいうて、今楽屋で泣いてるわ。」とも。

 芸能界はかくも怖いところですが、そういう修羅場をくぐって若手の歌手は鍛えられていくのでしょうね。ちなみに海援隊の出演回は私は見た記憶がありますが、その新人歌手Aがが誰かは覚えてません。まあ、これは武田鉄矢さんの本で読んだ話なので、そもそも本当かどうかわかりませんけど。(意見には個人差があります。)