BS松竹東急というのが本日開局だそうです。これを書いている時点ではまだ放送開始してないのですが、先日行われた社長の会見によると「400年以上にわたって歌舞伎の伝統、また映画のパイオニアとして100年以上にわたって映画を作り続けてきた松竹と、渋谷で世界に向けてエンタテインメントを発信し続けてきた東急が、一緒になって本気で良質なエンタテインメントをお送りしよう。」というテレビ局だそうです。
これが、どれくれい本気で良質なエンタテイメントなのかというのを、来週月曜の日中の番組表でチェックしてみると以下の通り。
10:00 テレビショッピング
10:30 時代劇「大江戸捜査網」
11:30 テレビショッピング
12:00 海外ドラマ「太陽を抱く月」
13:00 テレビショッピング
14:00 ドラマ「愛の嵐」
14:30 テレビショッピング
15:00 時代劇「必殺仕事人」
16:00 テレビショッピング
16:30 テレビショッピング
17:00 海外ドラマ「マイ・ヒーリング・ラブ」
17:30 テレビショッピング
ちなみに「大江戸捜査網」は杉良太郎主演なので、第一シリーズでしょうか。必殺仕事人も最初の仕事人でまだおでん屋は出てこず、腰骨外しもありません。「ふすま、行灯張~り替え替え」の山田隆夫は出ます。座布団は運びません。
BSデジタルというと、テレビショッピングの合間に韓流ドラマと古い時代劇と競馬か競輪を放送してるというイメージですが、この新しい局でそれをどこまで変えられるかを本気でやって欲しいですね。
BSといえばちょっと前に象徴的なシーンを見ました。NHK BSPの火野正平さんが自転車旅をする番組で、九州に行った時の地元の人とのやりとり。
「これ、テレビなんですか?」
「そうだよ。」
「この辺、山奥なんであんまりテレビ映らないんです。」
「BSだから全国どこでも見られるよ~。」
と。BSこそ地上波が映らないようなところでも見られるのですが、それが知られてないのでしょうね。一軒家で自分でアンテナ買って立てなければならない人はハードル高いし、集合住宅で共同のアンテナあって映るのに見てない人が多いのは、見たい番組がないということでしょう。
そういう人にこそアピールできれば、BSそのものを見る人を増やすチャンスだとは思うのですが、私もこの開局をさっきまで知らなかったので、今回は宣伝足らないなあと思いました。このチャンネルがまた他局と同じようなものなら、もうBSデジタルに未来はないです。そこはそれこそ本気でやって貰わないと。まさに「死して屍拾うもの無し!」。