今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

おおかみこどもの雨と雪 細田守 2012年6月25日 角川書店

2015-08-23 08:48:27 | その他小説
大学生の花は、人間の姿で暮らす“おおかみおとこ”に恋をした。ふたりは愛しあい、新しい命を授かる。<雪>と<雨>と名付けられた姉弟にはある秘密があった。人間とおおかみの両方の顔を持つ<おおかみこども>として生を受けたのだ。都会の片隅でひっそりと暮らす4人だが、突然“おおかみおとこ”が死んでしまう。残された花は姉弟を連れて田舎町に移り住むことを決意する――。映画原作にして細田守監督初の小説登場!
裏表紙より。
・・・あれっ、これ3年も前だっけ?
ときのなーがれーいつーでもーかけぬーけてー(歌って誤魔化すスタイル)

映画はテレビ放映含めて未見。
CMがしつこい作品は絶対に見ないのが俺流。
今ならアベンジャーズ。
アイアンマンがやらかすのってディスク・ウォーズと同じじゃんね?
「パーティの時間」というより「マッチポンプの時間」なんつtt




「好きになった人が、おおかみおとこだった」
~件○人目
何処のスレッドだよ!


 すでに花は、恋におちていた。
うーわー爽やか過ぎるやろー。
これはリリーナ嬢の恋(?)を読んだばかりだからではあるまい・・・。


一緒に暮らし始める花とおおかみおとこ。
やがて長女<雪>、そして長男<雨>にも恵まれる。
家族4人は末永く幸せに暮らしましたとさ。

36ページかー。映画になったわりに短いお話だったんだネ!ネ!
 突然、彼の姿が見えなくなった。
ほ、ほら、ちょっとくらいその、遊びに出かけちゃったりとか、あるさ!
おおかみ「おとこ」なんだしさ!
だからあんまり深刻には・・・

 彼だった。
運命は時に厳しい・・・!
スピリッツが少ない時に攻撃するな!弾かれるぞ!


家族4人の暮らしは家族3人の暮らしに。
 育児の失敗は、こどもたちの命にかかわる。
 自分がしっかりしなければ。この子たちには自分しかいないのだから。
 そう思うと、休んでなどいられなかった。
花は1人育児に奮闘するも・・・


「毎晩毎晩うるせえんだよバカヤロウ」


「とにかく、勝手なことをするんだったら、うちとしてはどこか好きなところへ行ってもらうしかないの。いいわね?」


「このままじゃ虐待やネグレクトを疑われてもしょうがないんですよ!」
後の2つは「おおかみこども」という特殊な条件下故の問題なんだけど、
夜泣き(というか子どもの声)がうるせえってのは現実にあるよね。
・・・うるさくねえ子どもは子どもじゃねえだろと思うけどなぁ。

「この年金制度凄いよ!」
「現役世代の保険料は全て頂いている!」
「わかっているのかハリー・オード!」

新規のいないゲームは衰退するに決まっているだろうjk・・・



 今まで精一杯、がんばってきたつもりだった。
 だが、おおかみこどものこどもを育てるには、人がたくさんいる場所では目立ちすぎる。都市の中でこのまま過ごせば、すぐに限界が来るだろうと感じていた。
かくして3人はとある田舎町で暮らし始める。



「いつまでもつかね」
「そのうちコンビニがねえ、カラオケ屋がねえって騒ぎだすぞ」
「違いねえ」
「都会は冷たくて田舎は温かい」という幻想をぶち殺す
「よそ者」に対する風当たり・・・空気読め的な圧力は田舎の方が強かろうて。

現実に「親切な他人」なんてそんなたくさんいるもんでなし、創作の世界の「田舎の人が無条件に親切」という描写を鵜呑みにした人々が、定年後に田舎暮らしを始めて後悔するんだと思う。


「せっかく都会から来ても、すぐにくじけて帰っちゃう人が多くてね」
「若い人がほかにも?」
「いやいや、定年したいい歳のおっさんがだよ。笑っちゃうんだもの、メンタルが弱くて」
うわぁ・・・(ドン引き)

過疎だなんだと言った所で、その状態で「安定」している部分があるから、
新規を受け入れることができないんじゃないっすかね!
その「安定」が嫌われて過疎になってんだから、滅ぶべくしてというか。



「花ちゃん花ちゃんうるさくてさ。なあ」
「惚れてんのよ」
「バカ言え。もう90だっての」
「だって面倒見てやれってみんなをけしかけたのも・・・・・・」
「バカ、言うなって言われてるだろ」
おおかみおとこ(こども)より、韮崎のじーさんの方がよっぽどフィクションなのだよ!

・・・あれっ、オレこんなに田舎者嫌いだっけ?
同族嫌悪かと聞かれたら、NOとは答えられないね(浅野犬壱のノリで)



韮崎のじーさんのおかげで、どうにか田舎に馴染めた花たち。
雪も雨も健やかに成長していったのであります・・・

 それは決して、ワンピースの出来がいい、ということではない。女の子らしい価値観を共有しているかどうか、暗黙の確認作業であった。言い換えれば、仲間として雪を対等に扱うことを承認した儀式のようなものであった。
『女の子』(小学1年生)。
こえー・・・こえー!
女の子の社会こえー!!

俺が女だったら7歳でリタイアだったな。
あーよくぞ男に生まれけり。


「人間でしょ」
 押さえつけるように雪が言った。
「おおかみだろ」
 対抗して、断定するように雨が言った。
雪が4年生だから、10歳と9歳かな。
「人間」か「おおかみ」か・・・生き方をめぐり大ゲンカ。
「人間」の暮らしに適応しようと努力する雪と、「おおかみ」として成長しつつある雨。
おおかみこどもである姉弟の生き方の違いが鮮明になる。


それから2年後、大きな天気転機が訪れるのです・・・

 自分で言って、絶句した。
 この子は、おおかみなのだ。
これは愕然とせざるを得ない・・・!



「だから――もう泣くな」
「――!」
草平(12歳)イケメン過ぎで末永く爆発してくだされー。



「だって・・・私、まだあなたに何もしてあげてない」
「・・・・・・!」
雨・・・

からのー
 ウウウォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!
土砂崩れ注意(´;ω;`)ブワッ





読み返しながら田舎者の件への怒り爆発という残念な感想書いているけど、
本筋に関係無いその辺は読み飛ばしオススメ。

小さい子の育児中の人は特に共感できそうな気がする。
ただし都会暮らし時の花の「頼らなすぎ」は考える必要あり。
現実だと無理心中コースになりかねないもんなぁ・・・。
「その子を殺すな!」(俺が年金貰うまでは)


結末はさわやかーな気分。
NHKで毎週流そう(提案)