元サラリーマンの植物ウォッチング第5弾。写真はクリックすると大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part5
オオカワヂシャ
大塚宮田公園付近の大栗川畔に生育する「オオカワヂシャ(大川萵苣)」。オオバコ科(←クワガタソウ科)クワガタソウ属の多年草でヨーロッパ~アジア北部原産。オオカワヂシャは2006年に特定外来生物に指定されたが、近似種のカワヂシャは準絶滅危惧種になっている。
APG体系になってゴマノハグサ科は大きく変動した。従来はゴマノハグサ属、シオガマギク属、クワガタソウ属、サギゴケ属など多種多様な植物群を含む合弁花類の大きな科だったが、DNA解析が進むと旧ゴマノハグサ科の中にいくつかのまとまった群が認識されるようになり、さらにこれらの群は互いに近縁ではなく、他の科の植物により近縁であることが明らかになった。その結果、旧ゴマノハグサ科は分解され、そのうちゴマノハグサ属は、従来のフジウツギ科フジウツギ属、ハマジンチョウ科ハマジンチョウ属とともにゴマノハグサ科に入れられた。そして旧ゴマノハグサ科のゴマクサ属、コゴメグサ属、ヤマウツボ属、ママコナ属、クチナシグサ属、シオガマギク属、コシオガマ属、センリゴマ属、ヒキヨモギ属は、旧ハマウツボ科ナンバンギセル属、ハマウツボ属などどともに、ハマウツボ科に編成された。
旧ハマウツボ科はすべて寄生植物からなる植物群だったが、旧ゴマノハグサ科から移籍してきたものも、大部分は葉緑素を持ち光合成能力があるが他の植物の根に寄生する半寄生性の植物だった。
その他、ウリクサ属、ツルウリクサ属はアゼナ科になり、サワトウガラシ属、ウンラン属、クワガタソウ属、クガイソウ属などは、オオバコ科オオバコ属、スギナモ科スギナモ属、ゴマ科ヒシモドキ属などとともにオオバコ科となった。旧オオバコ科は花弁を持たず主に風媒で受粉する地味な花を持つ植物群だったが、オオバコの花を詳しく見ると美しいクガイソウなどとの類似点があるようだ。またサギゴケ属、ミゾホオズキ属は、クマツヅラ科ハエドクソウ属とともに新設のハエドクソウ科に編成された。
(伊藤元己・井鷺裕司著『新しい植物分類体系 APGでみる日本の植物』より一部引用)
APG体系になってゴマノハグサ科は大きく変動した。従来はゴマノハグサ属、シオガマギク属、クワガタソウ属、サギゴケ属など多種多様な植物群を含む合弁花類の大きな科だったが、DNA解析が進むと旧ゴマノハグサ科の中にいくつかのまとまった群が認識されるようになり、さらにこれらの群は互いに近縁ではなく、他の科の植物により近縁であることが明らかになった。その結果、旧ゴマノハグサ科は分解され、そのうちゴマノハグサ属は、従来のフジウツギ科フジウツギ属、ハマジンチョウ科ハマジンチョウ属とともにゴマノハグサ科に入れられた。そして旧ゴマノハグサ科のゴマクサ属、コゴメグサ属、ヤマウツボ属、ママコナ属、クチナシグサ属、シオガマギク属、コシオガマ属、センリゴマ属、ヒキヨモギ属は、旧ハマウツボ科ナンバンギセル属、ハマウツボ属などどともに、ハマウツボ科に編成された。
旧ハマウツボ科はすべて寄生植物からなる植物群だったが、旧ゴマノハグサ科から移籍してきたものも、大部分は葉緑素を持ち光合成能力があるが他の植物の根に寄生する半寄生性の植物だった。
その他、ウリクサ属、ツルウリクサ属はアゼナ科になり、サワトウガラシ属、ウンラン属、クワガタソウ属、クガイソウ属などは、オオバコ科オオバコ属、スギナモ科スギナモ属、ゴマ科ヒシモドキ属などとともにオオバコ科となった。旧オオバコ科は花弁を持たず主に風媒で受粉する地味な花を持つ植物群だったが、オオバコの花を詳しく見ると美しいクガイソウなどとの類似点があるようだ。またサギゴケ属、ミゾホオズキ属は、クマツヅラ科ハエドクソウ属とともに新設のハエドクソウ科に編成された。
(伊藤元己・井鷺裕司著『新しい植物分類体系 APGでみる日本の植物』より一部引用)
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ツルハナナス
大塚団地公園付近の民家の生垣で満開になっていた「ツルハナナス(蔓花茄子)」。ナス科ナス属のつる性常緑木本で、学名は“ソラナム・ジャスミノイデス(Solanum jasminoides)”。園芸界で流通する濃紫色の花を咲かせるヤマホロシ(山保呂之)は日本原産の山野草で種類が異なる。ツルハナナスは白い花と薄紫色の花が混在し、ネット検索では咲き初めは薄紫色で次第に白色に変化するという記述と、咲き始めが白花でその後薄紫色に変化するという記述の2通りある。写真では蕾が薄紫色なので、咲き始めが薄紫色でその後白色に変わっていくのが正しいのだろう。もう何年も前になるが、同じナス科のニオイバンマツリを鉢で育てていたことがあったが、確かあの花も咲き始めが紫色で次第に白色に変化していた。
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