アレクサンダーテクニーク ヨガ講座:第237回目「首は固めない縮めない」1月18日
前回に引き続きしばらくアレクサンダーテクニークの首をアサナで考察していきましょう。
今回は鶴のポーズです。このアサナも首を縮ませてしまう人が結構見られます。それでもできなくはないのですが、浮上感がイマイチ出てきません。無駄な力が多い上に背骨の連続性を妨げてしまいます。
よくある間違いは首を縮めるのがダメなので、伸ばしてやってしまうことです。アレクサンダーテクニークでは、首を縮めるのはダメだと言っていますが、伸ばせとは一度も言っていません。
その他の間違いは首を脱力させてしまい、グニャングニャンに酔っぱらった人みたく頭を動かすことです。歯をかみしめてアゴを力ませている人を見れば、確かに力をゆるめるように指示しますが、脱力するという意味ではありません。
だいいち脱力していたら鶴のポーズのような浮上系アサナはできません。ちゃんと力を込めます。もっとも上級者になるとすっかり体が出来上がって、丹田のエネルギー玉があると「力なんかいらないんだもんね~なんにもしなければ体がかってに動くよ」なんてことを抜かしますが、初心者の人はそれを真に受けてはいけません。脱力の極意なんていうのは達人のものでシロートのやることではないんです。
まずは力をしっかり入れる。だけど首だけは固めないでね。これがアレクサンダーテクニークの出だしの部分です。そこから体の各部をコントロールしてプライマリーコントロールを引き出すんです。
それなのに「アレクサンダーテクニークは首だけだろ」みたいな意見が独り歩きしてしまい、実際にレッスンを受けてみて「首だけじゃないんですね」と理解するわけです。
とは言ってもやっぱり首。鶴のポーズをやりましょう。
<悪いやり方>
1)まずセットアップです。手をマットに置いてつま先を立てて、左右のひざを上腕につけます。この時点で誤り、つまり首を縮ませてしまうことが起こります。たいていは本人には自覚がありません。(私はわざとやって写真に写っていますが、後で首の調子が悪くなりました。自分で直しましたけどね)
2)片足を浮かせると腕と肩に力が入っていきます。すると首はますます固まってしまいます。
3)浮上することはそれでもできましたが、窮屈でエレガントさがないですね。こんなことを繰り返しやっていたら、体の調子は崩れます。せっかくのヨガもカタナシですね。
<アレクサンダーヨガ>
1)首を固めない縮めない、でも伸ばしたりもしないで、セットアップします。
2)常に自分の首を観察しながら、片足を上げていきます。
3)最後まで首が自由(ネック・フリー)になっていることを維持し続けます。首が自由でいると体の各部の細かいコントロールが可能になり、浮上感も高まります。
●スパイラル呼吸法™とパワーヨガ/クラニオセイクラル/アレクサンダーテクニーク/東京門前仲町レッスン
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吉田篤司
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