アレクサンダーテクニーク ヨガ講座:第238回目「首と骨盤の関係」1月19日
今回もアレクサンダーテクニークの首の考察です。ヨガの座法パドマアサナ。これが楽に長時間組めるのなら、他のアサナはやる必要がないと言うヨガ行者もいます。ヨガにもいろんな種類があって、ハタヨガの異次元アクロバットみたいのを批判的にみる行者もいます。
ハタヨガではなぜ極端で奇妙なポーズをするのかというと、それは10世紀頃から始まったタントリズムにあります。お釈迦様のいた時代の古典ヨガでは瞑想を通して自己の魂(アートマン)を見つけることが目的でしたが、タントリズムはクンダリニー&チャクラの覚醒をさせるために背骨のコントロールが必要になったのです。
もちろんハタヨガもその延長線上にラージャヨガの瞑想があって、ヨガの基本はちゃんと踏襲しているのですが、曲芸師みたいな人がいっぱい現れたので、問題視されたのです。世間一般の人も自分の足を枕代わりにして寝ている行者を見て気持ち悪がったりもして、ヨガは頭のおかしい人がやるものだと思われていました。
今日はハリウッドで映画スターや有名モデルがやり始めたので、すっかり好イメージになりました。でもヨガのアサナは体の構造を知らないでやると、返って調子を崩すことにもなります。アレクサンダーヨガではそうした部分にスポットを当てて体を傷めず、そしてプライマリーコントロールを引き出すことを目的におこないます。
パドマアサナ
骨盤を股関節から持ち上がるようにします。すると首もフリーになります。
これはお釈迦様がやってる座法です。タイやスリランカの南方仏教の仏像は背中が直立して胸が開いています。ところが日本の仏像、特に鎌倉の大仏は首が縮んで背中も丸まっています。ヨガではやっぱりちゃんと背中を直立させます。
悪い座り方
せっかくパドマアサナを組んだのに首を縮めると台無しです。骨盤を下に落としたのが原因です。
座布団を使う
骨盤まわりが固くて背中が丸まってしまう人は座布団を使います。すると腰が伸びてくれます。それでもダメという人はイスに座ってやることになりますが、そうなると結局「何でもいいじゃあないか」ということになってしまいますね。何でもよいというなら、お釈迦様もきっとパドマアサナなんかやらないで寝転がって瞑想していたはずです。
これと同様なことが前屈ストレッチにもよく見られます。
悪いやり方
体が固いのに無理してやると、こういうことになります。するとどこの筋肉をどっちの方向に伸ばしているのやら。返って体の調子を崩すことになります。
パッドを使う
前屈ストレッチを正しくやるには、背中を直立させる長座が条件です。柔軟性がそこそこなければできるものではありません。(私もできません)そういう人はお尻の下に座布団やパッドを置きます。そして胴体を直立させて座ることから始めます。首が縮んだ時点がその人の限界です。
●スパイラル呼吸法™とパワーヨガ/クラニオセイクラル/アレクサンダーテクニーク/東京門前仲町レッスン
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吉田篤司
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