「やまぼうし」の定休日が日~火曜日になったので、
念願かなって『鹿角座(ろっかくざ)』公演を鑑賞することができました。
能勢町立の文化施設「浄るりシアター」は今年で21年目だそうです。
500席余のこじんまりしたホールで、温かみのある素敵な館内でした。
能勢人形浄瑠璃もデビューして今年で16年だそうです。
地域に根ざし、劇団「鹿角座」として、幅広く活動されています。
今回の演目は「能勢三番叟(のせさんばそう)」 子ども浄瑠璃からのスタート。
太夫(語り)、三味線、囃子、人形遣いみんな子どもたちで演じていました。
一生懸命練習を重ねて、子どもとは思えない凛とした表情が素晴らしかったです。
2番目は、「鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)」五条橋の段
牛若丸と弁慶との掛け合いや立ち回りが、ダイナミックに表現されていました。
3番目は、「壺坂観音霊験記(つぼさかかんのんれいげんき)」お里・沢市のお話です。
最初の「土佐町松原の段」は子ども浄瑠璃で、小学校2年生男子の太夫さんに会場は大盛り上がり
三味線の先輩お姉さんがしっかりリードし、人形遣いも細やか&ユーモラスに展開し、おもしろかったです。
「沢市内より山の段」は、太夫、三味線、囃子、人形遣いすべて圧巻のうちに
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3人の人形遣いの方々の息がぴったり合い、繊細な表現が素晴らしかったです。
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お見送りしてくださった沢市さんとお里さん
能勢人形浄瑠璃は初めての観劇でしたが、地域をあげて伝統文化を守り、高めていこうという思いや
次世代に継承していこうという意気込みを強く感じました。
どこかの首長さんの、補助金カット…文化芸術がなんになる…といった施策にあらためて怒りが…。
人間国宝竹本住太夫氏が「芸術文化の向上があってこそ、国も町も潤う…」と述べられているそうです。
住民が1万人を切る小さな能勢町ですが、こんなに素晴らしい文化が根付いているのは誇りですね。
やまぼうしでお世話になっているIさんのお嬢さん2人も 三味線&太夫として
っていました。
暦の上では昨日が「夏至」 暑さもこれからですね。体調に気を付けて元気に過ごしましょう 