香蕉艾滋病全球蔓延 香蕉艾滋病是什么病?
(バナナAIDS世界的流行。バナナエイズとはどんな病気?)(筆者拙訳)
という中国語のニュースがありました。
長年HIV・エイズの研究に携わっていますが、そんな名前を耳にしたのは初めてでした。
よく読んでみると、人間ではなくフルーツの「バナナ」の病気のことでした。
banana xanthomonas wilt (BXW)による感染症で、日本語では「黄葉ウィルス」と呼ばれているようです。
感染すると、バナナの葉や木に水分がなくなり、バナナの実は黒く固くなり食べられなくなります。
人間のエイズの進行の外見上の特徴が似ているので
通称「バナナエイズ」と呼ばれているだけで、人間のHIV・エイズとは全く関係がありません。
バナナは日本では嗜好品、デザートの一つとして認識されている一方で
歴史上主食としていた民族、地域もあり、バナナは今でも重要な食糧の一つです。
感染が拡大すれば、人間のみならず動物にとっても食糧問題となりかねません。
ただ今現在、世界的規模でこのバナナの感染症が広がっているというソースの真偽は不明です。
(私が調べた限りでは、中国語ニュース以外、新しい報道はありません)
ところで、バナナに含まれるレクチンはHIV感染を抑制する作用があるようです。
その点では「バナナ」と人間のHIV・エイズの関連性がありました。