風に吹かれてburabura日記

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読書「画文集・炭鉱(ヤマ)に生きる」です。

2011年12月26日 | 日記

今年五月、山本 作兵衛さんの画文集が、ユネスコの世界記憶遺産に登録されました。

七月、150点の図版とともに新装版「画文集・炭鉱(ヤマ)に生きる」と題して発売されました。 (講談社 1,700円)

明治、大正、昭和初期に日本経済を支えた過酷な炭鉱の仕事、

炭鉱で働く人々の生活を、ありのままとらえています。

男は刺青を入れ、半裸で石炭を掘ってます。

掘った石炭を箱に入れるのは、女の仕事でしょうか。

お風呂は男女共同で、頭を洗ってる人もいます。

五木寛之さんの小説「青春の門・第一部 筑豊編」を思い出します。

山本 作兵衛さんは七才から筑豊の炭鉱(ヤマ)に入り、五十余年働いて

六十過ぎから、まったくの独学で絵筆を取ります。

自分がこの記録を残さないと、すべてが忘れ去られてしまう、という思いでしょう。

この画文集が日本国内より、世界・ユネスコで評価された事に忸怩たる思いがあります。