今日はキャンカーの話題ではなく、趣味の一つのハム無線の話。
昨年の12月に、ハム仲間がブーベ島(3Y0Z)のDXペディションに参加するとブログに書いた。
DXペディションとは
珍しい地域から遠距離交信を行うことを言う。
米国のアマチュア無線連盟が、独自の基準で世界各国をおよそ340ほどの地域(エンティティ)に分けている。
そういった所から運用した局と交信してQSLカードを集めた数で競争するが、世界中多くのハムが熱中する。
政情不安な国もあれば、今回のブーベ島のように人を寄付けない島もある。
運用実績が少なく、過去の交信実績も少ないエンティティは交信の要求度も高くなる。
統治する国から合法的に免許を受けるのが必須条件となっている。
日本から参加したJR4OZR 久木田氏は今年の1月8日に日本を出発。
チリから仲間と一緒に船で1月31日にブーベ島に着いたが、悪天候で船から島に上陸するためのヘリが飛ばせない。
海上で上陸の機会を狙うこと72時間、強風、低雲、霧、荒い海で遂には船のエンジンの1基が故障したらしい。
船長判断により、この状況下でブーベ島へ上陸してプロジェクトを続行することは大変危険であるとのことで、DXpeditionを中止した。
チーム全員、深く失望しているようだが安全第一なので致し方ないだろう。
世界中のハム仲間が見守るDXpeditionだったが、次回に期待したい。
ブーベ島の場所は南アフリカと南極の中間くらいに位置する。
日本からの距離は16,000kmで島の97%は氷に覆われている。
ブーベ島を眼前にして上陸出来ないのは、さぞかし悔しかったろうと思うと帰国後は皆で癒してやろう。
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