ふじみ野市での医師人質立てこもり事件は最悪の結末を迎えてしまいました。
弔問に訪れた医師らがトラブルに舞いこまれて人質になった と聞いた時、私は在宅医療がらみだなと直感しました。そして、巻き込まれた先生は、とても良い先生のだろうとも感じました。と、同時に悪い予感もありました。
在宅医療がらみだろうと感じたのは、皆様も感じられているかもしれませんが、普通はの場合、たとえ主治医だったとしても、弔問になど行きません。病院の勤務医の場合、99.9% 行きません。患者さんとの距離が、そこまで近くないですから。
一般的な開業医の場合でも99%行かないでしょう。
それが在宅医師の場合は、結構行かれる方も多いと思います。私の様に基本行かない人もいますが、基本行く方もおられるので、全体では30%くらいでしょうか。行く時期はまちまちですけれでもね。
言い換えれば、病院の担当医と患者の距離が1㎞だとしたら、開業医と患者の距離は100m位、そして、在宅医と患者の距離は1m程度です。患者さんの生活の場、ご自宅に訪問していくのですから。精神科医も、心の中に入っていくので、先生にもよるとは思いますが、患者さんに寄り添われる先生と患者の距離は、通常よりも相当に近いと感じます。
それでも、普通は弔問には行かないのが多数派だと思います。ご家族が来院され残金を支払いに来られたり、風邪をひいて診察に来られたりして、その時に挨拶を交わすくらいの距離であることが普通だと思います。
私も25年以上在宅医療にかかわって来ていますが、先ほども言ったように弔問には基本的には行きません。診療体系上、弔問は設定されていないので、報酬がありません。報酬が無いという事は、「あんた、何をしに来たの?」と勘ぐられる可能性もあるという事です。
弔問に行くというのは、余程、患者さんとの距離が近い良医ではないのかなと、私は感じたのです。
私の直感は結構当たるのですが、どうもこれも当たっていた様です。そして、事件に対する悪い予感も当たってしまいました。
極めつけの良医が惨殺される事件が連発してしまいました。多分ですが、お二人とも高飛車につっけんどんに患者さんを見下すような態度でおられたら、絶対に惨殺されることは無かったと思われます。何という理不尽。
どうすれば、患者さんとの距離が近い極めつけの良医を殺人事件から遠ざける事が出来るのか、私は全く良案を見いだせないでいます。
私の身近にも、患者さんとの距離が近いであろう良医が何人もいます。彼らは根っから患者さんの為になることに喜びを感じておられますので、私が遊びに誘っても、なかなか乗って来ません。遊びよりも仕事の方が楽しいのでしょうねえ。でも、そんな先生がターゲットになるのですよ!!
K×4先生、M先生、F先生はじめ、まじめな在宅医の先生方、私とブリ釣りにでも行きましょうや!!
K×4先生、M先生、F先生はじめ、まじめな在宅医の先生方、私とブリ釣りにでも行きましょうや!!
訪問診療の必帯道具が、聴診器、血圧計、パルスオキシメーターと防弾チョッキんなんて、ほんと、冗談じゃないです!!
もっと遊びましょう。遊んで患者さんとの距離を少し保ちましょう。
やさぐれたジジイ在宅医からの提案でございました。
それにしてもです。思った通り、今回、無念にも殺されてしまった鈴木純一医師は、とても思いやりのある、良い先生だったようですね。
そして、昨年末に大阪で放火殺人にあった西澤医師も本当に思いやり厚い良医であったそうです。
どうして、良医ばかりが殺されるのか?
それは、良医と患者の距離が、一般的な医師と患者の距離よりも近いからです。
ヒトの心とは、、、、そういう事なのですね、、。
勉強になりました。
夢も希望も家族も財産も遊びも、なーんにも無いおっさんほど怖いものは無いのかもしれないですね。それに比べればシージン○○とか北○鮮のおっさんたちは、まだまだ抑制されているのかもしれないのかな等と思ってしまいます。
おっさん怖い!!!自分もそれに属するのですが・・・
私は遊ぶおっさん
遊ばないおっさんがヤバい!!!
こんな事件が続くと本当にやり切れないです。
勤務医はまず弔問に行かないので、弔問に行ったということはやましいことがあったのではないかと勘繰る人もいるようです。
在宅医が弔問に行くのは珍しくないですよね。しかし7人で行かれたということはそれなりに警戒されていたのだろうと思います。責任感が強い先生だから家族が怒っているのを分かっていても逃げずに説明に行かれたのだと思います。
良医であるがゆえに殺されるなんて、あってはならないことです。言葉がありません。