カナディアンロッキーで暮らす

カナディアンロッキーで暮らす茶道とカルトナージュ愛好家の日々

ロッキー、春めいてきました!

2025-03-14 19:10:00 | 出たっきり邦人・メールマガジン


   No.243


こんにちは。
3月に入り、ロッキーは零下の夜が少なくなり、お天気が良い日の日中は10℃になることも!
9日の深夜3:00からDay Light Savingが始まり、日本との時差が16時間から15時間に。
今まで夕方6時からスタートしていた日本の朝番組が7時からになったことくらいで、さほど
生活に変化があるわけではありませんが、夕食後の血糖値を下げるためのウォーキングタイム
2月までは真っ暗でしたが、最近はまだ薄明るいうちにスタートできます。これからだんだん
明るい時間が長くなり、夏至の頃は11時過ぎても薄明るいロッキーです。

2月初め11日間ハワイのオアフ島で過ごしました。
2023年2月から丸2年ぶりのハワイ、前回はホノルル5泊、Big Island(ハワイ島HiroとKona)
10日でしたが、今回はホノルルに滞在、レンタカーで海岸沿いをドライブ、市バスで島の最北
まで出かけたり。遠出は3日だけで、後は滞在先のバケーションコンドゥで周囲を散歩したり
まったりと過ごしました。
オアフ島にはバケーションレンタル、略して「バケレン」と呼ばれる宿泊施設がたくさんあり
私たちが利用した物件もバケレンですが、所有者がたまたまご近所に住むゴルフ仲間で、Web
サイトで予約するよりかなりお安いレートでお借りできるのは円安(カナダ$も)の昨今非常
に助かります。

ロッキーにいてもリタイアメントライフの我々ですが、ハワイでもほぼ同じローテーションで
過ごしていました。フルキッチン付きなのでいつもの朝と同じようにパンとヨーグルト、紅茶と
コーヒー、そして南国らしいフルーツ…たまに早起きして海岸沿いに歩いてワイキキにある老舗
パン屋さんでクロワッサンサンドなど購入、コーヒーは別のCafeで買ってインターナショナル
マーケットプレイスの屋上テラスで食べたり。お腹ごなしにまたコンドゥまでホロホロとお散歩
しながら戻る、という感じでした。

オアフだけのことですが、日本からの観光客はずいぶん増えていました。というか、ワイキキを
歩いていると日本語がたくさん聞こえてきました。有名なCafeやフードコートの行列も日本人が
すごく多く、皆さんSNSなどで情報を得ているのでしょう、辛抱強く待たれていました。我々は
それを横目に、混雑のないローカル好み?のお店でランチしたり、少し時間をずらして行くとか
工夫していました。唯一ワイキキで長い行列が出来るお店で日本人が超少ないのは◯亀××という
おうどん屋さん。さもあらん、日本では300円ほどで食べられる素うどん?がUS8ドル、円だと
1200円、15%チップ込みだと1500円近くなる!それでは誰も行きたくありませんよね。

ロッキーやカルガリーでは食べることができないハワイらしい食べ物については、私もついつい
財布の紐が緩みました。Youtubeで美味しい!と評判の良いガーリックシュリンプ、フルーツ
たっぷりのアサイーボウル、冷凍じゃない生の「マグロ」(赤身、中トロ、大トロ)、マラサダと
今回は気になるもの全て、数軒で食べ比べもしました。結果、自分がYoutuberになった気分で
ランク付けしてみたり(笑)あえて発表はしませんが、次回オアフへ行くことがあれば迷うこと
なく行きたいお店は見つけられたと思います。

ハワイに発つ日の朝は-25℃、現地に着くと26℃!気温差なんと51℃。朝7:50発のフライト
だったので前泊したホテルから送迎シャトルでカルガリー空港に向かうまで分厚いフリースの
ジャケットと夏用パンツの上にもう一枚冬用パンツを重ねて履き、エアラインでチェックイン
してから手荷物のキャリーケースに冬服帽子手袋を突っ込み、Tシャツにパーカーと綿パンと
身軽になって搭乗しました。ブーツは嵩張るのでシューズに履き替えて、ホテルの駐車場に置
いて来た車に残しました。帰りはまたホテルから迎えのシャトルがあるので便利です。

お陰でホノルルの空港に着いてから汗だくにならず、Uber利用で楽々ホテル移動できました。
Uber、10年くらい前からサンフランシスコで利用して便利だったので、ハワイでも空港送迎と
一度食料品を買って重かったのでワイキキのマーケットからコンドゥまで利用、偶然ですが
3回ともTeslaがやってきました。

今回はゆったりと過ごせる時間がたくさんあったのでホノルル美術館やオアフ島最北端まで
全てThe Busという市バスを利用しました。手続きに市庁舎に行く必要はありますが、シニア
パスは一日乗り放題で$3.75と素晴らしく節約もできますし、車窓の景色をお楽しみながら
の移動は一時間半かかっても、とっても楽しかったです。島の北部の海岸沿いはNorthshore
と呼ばれ波が高いのでサーフィンのメッカだそうで、黒光するほど日焼けしたサーファーたち
がボードを抱えて荒波に向かう姿は眺めていても飽きない光景でした。

帰国日、深夜フライトだったのですがオーナーのご配慮でレイトチェックアウトということで
夜9時ごろまでコンドゥのお部屋を使わせていただけたので最後の夕食もお部屋のラナイで
済ませてから空港へ。WEBチェックインしていたので2時間半前に空港着で行きましたが
なんとラゲージを預けるまでに長蛇の列、45分ほど並んでやっとタグを貰って預け、続いて
手荷物検査へ。これがまたまた長蛇の列で…通り抜けるのにまた45分ほどかかり、150分あれ
ば「余裕のヨッちゃん!」と思っていたのに、ゲート到着後まもなく搭乗アナウンス。
みなさん、Daniel K Inoue Airportはやっぱり3時間前に行くべきです!

2月の後半2週間は-10-15℃の日々が続きましたが、だんだんと夜明けが早くなってくるのと
同時に日中の気温がゼロ~5℃になり、3月に入ると夜も冷え込まない日も出てきました。
夏時間になると気分も上向きです。
今のタウンハウスに引っ越ししてはや12年目、少し手狭なキッチンですが、私は料理やパン
作りが好きでキッチンに立っている時間が長いため調理器具の収納場所やシンクの位置など
出来ればちょっとリノベーションしたいなぁ、と常々思ってはいたものの、水回りは費用も
かかるので半ば諦めていたのですが、結婚〇〇記念日に夫が「キッチン少しリノベしようか」
と言ってくれて狂喜しました。

ということで、日本人の大工さんに希望のレイアウトを渡しして見積もりを取り、具体的に
カウンターの色とかキャビネットなどを選んでいる最中です。言い出しっぺの夫は私の10数年
を見ていてくれたのかキャビネット探しにも協力的で、先日はIKEAに行って物色中に素敵な
キャビネットを見つけ、でも少し予算オーバーだったので躊躇する私に、せっかくなら質の良
い物を選ぼう!ということで即決、購入してカウンターの下に置いてみたらこれがピッタリ!

リノベモードに火がついた私は、今までのダイニングテーブルとチェアが10年過ぎてかなり
古くなってきたので、この際ついでに換えちゃおう!と、ネット検索で見つけた丸テーブル
の脚を発注。実は丸いガラステーブルは以前住んでいたコンドゥで使っていて、引っ越す時
にメタル製の脚の部分とチェア4つは処分、でもガラステーブルトップはなぜか捨てきれず
倉庫で眠らせていたのです。チェアはCOSTCOで6脚揃えたのですが、人工皮革の座面が
もうボロボロで、ネットでカバーを買って誤魔化していますがもう限界を感じていました。

長方形のダイニングテーブルは時々夫の写真の作業に使うこともあって、丸テーブルになると
それができにくくなるのではという懸念もありますが、本音はダイニングテーブルで作業は
してほしくないのです。夕食時に端っこに雑然と作業中のものがテーブルに載っていると
せっかくの夕食のためのセッティングや雰囲気が壊れてしまう…
文句が多い「嫁」なのですが今回のリノベーションが我家にとっては大きなイノベーション
になって、新鮮な日々をもたらしてくれることを期待しています。
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2025New Year‘s resolution

2025-01-31 19:00:00 | 出たっきり邦人・メールマガジン
No.242

こんにちは。
2025年、早ひと月が過ぎましたね。
「New Year‘s resolution」=「今年の抱負」、皆さまは何を掲げられたのでしょうか。
私は今年もまずは健康を良好に保ちながら、夫と一緒に未知の国へ旅行に出かけるプラン
をして、できるだけ実行に移す!という事にしました。
未知の国!?なんだか大袈裟ですね。同じカナダ国内でも、まだ東部はトロントとナイア
ガラ以外訪ねたことがないので、そこも気になるところではありますが、最近は夫婦間で
話題に登る国が「ベトナム」です。時々Youtubeを見ながら「ダナン、それともニャチャン
がいいのかなぁ?」と、あれこれ話しながら過ごす寒い冬の時間を結構楽しんでいます。

話は少し戻ります。
12月、日本から帰って間も無く、Victoriaのカレッジに通っている孫のSorataがクリス
マス休暇で早々とロッキーにやってきて年始4日まで過ごしました。クリスマスまでは
何も支障なく元気に過ごせていたのですが、クリスマスの日の午後に突然寒気がすると
いいだし、熱を測るとなんと39度7分!もしや[コロナ]では!?と、検査キットが
あったので試してみましたが陰性でした。

その頃近辺でインフルエンザが大流行りだったので、夫と私はマスクして彼の部屋を出入
りして看病、結局熱が下がったのは大晦日で元旦の朝は3人揃ってお雑煮をいただくこと
が出来ました。そして、私か夫のどちらかが運が悪いと両方共、きっと風邪を移されると
覚悟はしていたのですが、どういう訳か二人共全く元気なまま!
昨秋はインフルエンザの予防接種も受けていないのに、こんなこともあるのですね。

せっかくバーチャンの手料理を食べて年末年始をゆっくり過ごそうと思っていたSorataは
本当に可哀想でしたが、すっかり元気になって帰って行ったので、それはそれでヨカッタ!
今春カレッジを卒業、いよいよ獣医学科の専門課程に入る準備が整うのですが、その前に
永住権を取得しなければいけないのです。留学生のままでは学費も高いし、医療系専門課程
に入るには永住権は必須です。英語学校1年+カレッジ2年の後の1年間はできれば動物病院
など進路に関係の深い職場で働き、職場の上司からの推薦レター、カレッジの成績も添付し
て永住権を申請をするという手順らしいです。

先日、移民政策に寛容なカナダの首相トルドー氏が辞任の意向を表明、3月以降には新首相
が誕生する見込みなので、移民の条件が厳しくなったりしないかとちょっと気掛かりです。

さて、今季のカナディアンロッキーは「暖冬」です。12月一番気温が下がった夜は-20℃。
例年だと-30℃、それ以下になる夜もあるので、そのうち極寒の日がやって来るだろう…と
覚悟していたのに、1月も過ぎてみれば-20℃止まりでした。それも3日もすると-10℃~
日中は-5℃に戻りました。現在は0℃で、今朝最寄りのスキーゲレンデに行った夫は、雪
が降らないので表面がガリガリ、コンディションが悪くて危ないとすぐに帰ってきました。
実は私たち、例年なら極寒の当地なので、暖かいところへエスケープ!と言うことで明後日
から常夏の地ハワイへ12日間出かける予定なのですが、夜になっても0℃だなんて想像も
していませんでした。日本では氷点下というと本当に寒~~い!と感じますが、ロッキーの
冬の0℃は「今日は暖かくなりましたね~」って会話するくらいなのです。

ハワイはちょうど2年前の2月に訪れ、その年のロッキーは今よりもずっと気温の低い日が
続いていたのでTシャツ一枚で過ごせる日常がとても心地良く、また機会があったら行き
たいと思っていました。今年は結婚○○周年記念なので、カナダドルも円と同じくUSドル
に対してすごく弱いのですが、ハネムーンで訪れたFijiはカナダからは遠すぎるので再訪は
諦めて、ハワイに決定しました。前回はハワイ島のキラウエア火山が大爆発していたことも
ありオアフは5日間、ハワイ島のヒロとコナに合わせて10日滞在しました。レンタカーで
日中と夜の2回、火口近くに行き、グラグラ煮えたぎって50m以上も吹き上がる真っ赤な
溶岩を眺めながら、ロッキーの山々は厚い氷河に覆われているというのに、地球の真ん中は
まだこんなに煮えたぎっているなんて…地球の驚異を目の当たりにして、ただただ茫然と眺
めていました。今回はオアフ島内でホロホロ(ハワイ語でウロウロという意味だそう)して
のんびり過ごそうと思います。
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2ヶ月間の日本滞在を終えて 

2024-12-13 19:00:00 | 出たっきり邦人・メールマガジン

#241

皆様こんにちは。
12月12日、無事カナダに戻ってきました。
大阪(伊丹)ー成田ーバンクーバーを経由してカルガリー到着。京都の滞在先を出てから
キャンモアの自宅に戻るまでほぼ一日がかり。今回エアカナダを利用したので無料預け
荷物は23kg1個で、もちろんあれこれ持ち帰りたいものを入れ込むとどうしても2個に
なってしまい、追加料金が発生することになりました。


機内持ち込み手荷物の許容量は10kg x2個なので、ラゲージに入りきれない物を振り分け
て調整することになりました。ということで、夫と二人で帰国前夜は重量オーバーしない
ように計りながらパッキングする必要があり、かなり時間がかかってしまい、睡眠不足の
まま機上の人となりました。

今回は長年に渡って帰国のたびに借りていた一軒家が7月に予約していたにもかかわらず
出発前に急に使えないことになり、大慌てでマンスリーで借りることのできるマンションに
滞在しました。以前も一度同じようなことがあったのでその時利用した業者さんにお願い
したら立地の良い物件を紹介され、賃貸料もほぼ一緒だったので即決。最寄りバス停まで
3分、地下鉄最寄り駅まで6分と移動には非常に便利でした。また今回は年齢に達したとの
ことで住民登録をしたら市内全域市バスと地下鉄乗り放題のパス(名前は気に入りませんが)
「敬老乗車証」なるものがいただけたので、これを便利に使わせてもらいました。

滞在中は大きく動く旅行はせず、奈良、大阪、神戸へ何度か出向いて近場で秋を楽しみました。
関西ほぼ全域の紅葉の見頃が2週間ほど遅れたため帰国日まであちこちで銀杏並木の黄色や
紅葉を楽しむことができたのはラッキーでした。寒さも例年よりマシだったようで、厚手の
コートは必要ないくらいお天気にも恵まれ、日中傘が必要な雨の日は滞在中たった2日くらい
でした。

1年がかりのインプラント治療も終了、ヘルスチェック、昨年11月20日に受けた右人工股関節
置換オペから1年の検診でした。順調に回復、今ではすっかり馴染んで私の体の一部になって
います。しかしながら長らく右股関節をかばった歩き方をしていたため右膝に負担がかかって
いたようで6、7年前から膝軟骨の保護に効くというヒアルロン酸注射を週一回X5受けています。
国民健康保険適用なので20%負担で両膝注射でたったの1050円!もしこれをカナダで受ける
としたら一回200ドル以上になるので是非とも日本で受けたい治療です。

2ヶ月間の京都暮らしで感じたのは、やはり海外からの旅行者がものすごく増えたということ
です。ものすごくってどれくらい?というと、市バスに乗ると2/3が海外からの旅行者、という
感じです。彼らは携帯電話のマップの検索機能で目的地までどの番号のバスで行けるのかを
把握しているので余りバス停で行き先を探し回っている旅行者を見かけませんでした。

年齢層もシニア~小さい子供連れカップル、3~4人の若者グループなどなど。ヨーロッパや
北欧?英語圏ではないところから、中国本土、韓国、台湾からも!一番驚いたのはイタリアや
ドイツなどからの添乗員(ガイド兼?)付き団体旅行をたくさん見かけたことでした。20名
くらいのグループでも専用車両を使わず市バスに乗ってくるのです。
四条通、河原町通、新京極や寺町といった京都の繁華街を旗を持った添乗員が先導しながら
歩いているのを見て、かつてバンフに押し寄せていた日本人団体ツアーを思い出しました。

こちらでは添乗員とは別に現地ガイドがお客様を誘導して観光が終わった後にショッピング
エリアなどへ案内していましたが、外人さんグループに日本人ガイドは付いておらず、日本語
が達者な案内人(おそらく同じ国の方)が旗を掲げて先導していました。

併せて驚いたのはホテルや民泊施設の数の多さでした。滞在していたマンション周辺は大中
規模のホテルが連なり、それが四条~五条、堀川~河原町のいわゆる碁盤の目のようになった
通りの両脇に乱立状態です。そして築50年以上経っているような古い町家の多くがリノベされ
民泊施設に変わっています。

滞在していたマンションはほとんどがワンルーム+キッチン、バス(洗濯乾燥機能付)トイレ
という間取りで、長期滞在の賃貸物件とウイークリー、マンスリーで借りられる家具付きが
あるようで、エントランス内に不要なダンボール箱を置いておくスペースがあったのですが
アマゾンや楽天といった通販で届いた商品が入っていたとみられる箱がドンドン積み重なり
週一回の収集日に全て無くなったと思ったらまたすぐ山積みに。

8階建てビルで各階6軒だったので1階は管理人室もあり4軒として合計46軒のうち果たして
どれくらいが短期利用者用かはわかりませんでしたが、2ヶ月間でエレベーターで他の住人と
一緒になることはほとんどなく一度だけ私たちの宅配ボックスに誤配されて荷物を隣の部屋
に届けたことがあり『たま~に誤配あるんですよね~』とおっしゃっていたその女性は長期
で住まれているようでした。

エントランスはカメラ付き解錠システムで管理人もセキュリティがしっかりしているし宅配
ボックスがあるので荷物の受け取りもしなくて良い、その上交通の便も良い、ということで
私達もワンルーム生活を余りストレスを感じることなく過ごすことができました。賃貸料は
光熱費含めて2名利用で1日6000円くらい、近隣の民泊やホテル比較してもかなりリシーズナ
ブルだったと思います。

日々、シニアパスのお陰で地下鉄&市バスの費用は全くかからず移動できたのでスーパーや
デパ地下に食材を買いに出かけたり、本屋でゆっくり雑誌をパラ読み、ついでにブックカフェ
でランチしたリ、パスタやホットサンドイッチにコーヒー付きで800円という、カナダでは
考えられないコスパの良さ!他にもお気に入りだったのは山科駅側にある千成食堂。私好み
の「カレーうどん」なんと650円。夫は日替わりの「千成定食」1000円に感激していました。
利用者はシニア世代が多く「豚汁とご飯」だと400円というのも人気でした。カナダで4ドル
ではお腹を満たすことなどできません。

唯一のプチ贅沢は近鉄の「あおによし」という特別仕様列車で奈良へ一泊旅行でした。ホテル
はJWマリオットでクラブラウンジアクセス付きを選んだので夜も朝もホテル内でゆっくりと
食事ができたのでワンルーム暮らしから解放されたラグジュアリーな時間を楽しみました(笑)
2日間の奈良観光、どこへ行ってもやはり海外からの旅行者でいっぱいでした。日本人といえば
修学旅行の生徒さんたち。やっとコロナの落ち着き、以前のように大型観光バスでの旅行が出来
るようになったんですね。奈良公園の鹿たちも相変わらず「鹿せんべい」を買った人達に寄って
ツンツンして「早くちょうだい」とおねだりしている風景は昔と変わりませんでした。

11月初めにの週末3泊4日でマカオにいる長男家族を訪ねました。昨秋は横浜にいる姉を誘い
ましたが、今回はひとりでマカオ航空を利用、関空午後12時半発マカオ着は5時ごろ、帰路は
朝8時半発なので利便性が良いフライトではありませんが、便利の良い香港便だと息子が車で
迎えに来てくれるもののマカオ入境の際に私だけ入国審査があり一旦車を降りて…が面倒なの
と香港ーマカオをつなぐ橋の料金も高いのでマカオ直行便を選びました。

一年ぶりに会う中1になった孫は私より背が高くなっていました!小さい頃は痩せていたのに
ずいぶん逞しくなって、空手は『黒帯をもらった』と嬉しそうに英語で私に話しかけてくれま
した。昨年もすでにママの通訳(広東語→英語)なしで直接私と英語で会話ができていたので
すが、今年はもっと積極的に話してくれるようになっていて嬉しいことでした。
みんなでホテルのディナーバフェに出かけ、私は北京ダック、みんなは寿司コーナーへ(笑)
海鮮国なのでエビカニといったシーフードが中心のバフェですが、長男は甲殻アレルギーがあり
ローストビーフやチキン、ポーク料理も豊富あったので満足できたようでした。

マカオの世界遺産観光地も中国本土や香港、台湾、南アジアからの旅行者とで賑わっていました。
また英語圏ではない国々からの旅行者が目立ったのは京都と全く同じでした。今回は新市街
のタイパへは一度行ったきりでほとんどを旧市街内で過ごし、週末はお嫁ちゃんと孫の3人で
カフェに朝食を食べに行き、日曜日の朝はお粥のお店へ。彼らは洋風の朝食でもクラブサンド
などの他にいつも細麺の「焼きそば」を注文するのが面白かったです。

お嫁ちゃんに聞くと余りおうちで食事は作らず外食が多いのだそう。材料をあれこれ買って作る
よりも外食の方が安上がりなのだそうですが、たまに蒸した魚料理や火鍋などは家で作るそうで
す。孫は朝はパン食やお粥など家でたべて出かけ、親はその後ゆっくり外で朝食。
朝飲茶、昼飲茶というのもあり、お嫁ちゃんのご両親に誘われてどちらも経験済みですが、朝も
昼も飲茶はほとんど同じメニューのようでした。

マカオの旧市街内の市場や商店街は全く英語が通じないのでお嫁ちゃんの案内無紙では買い物
はできません。その代わり、どんな交渉をしてくれているのかわかりませんが値札の値段よりも
かなり安く買えるので今回も衣類のショッピングを楽しみました。

カナダに戻ってみれば、2ヶ月の日本滞在はあっという間に感じられます。持ち帰った食材や
お菓子などパントリーに片づけながら、またこれらを消費しながら10ヶ月ほどのカナダ暮らし
があるのだなぁ…とちょっとセンチメンタルな気分にもなるのでした。
それでも、やっぱり今の私たち夫婦には「ロッキー暮らし」が似合っているのだと実感します。
予定表に何にも書かれてない日々、毎朝寝室の窓から見るロッキーの山々に未だ感動する私
です。

本格的な冬を迎えてゲレンデコンディションも上々、近隣のホテルやバケーションコンドウは
すでに週末は満室のようです。そして間も無くクリスマス、今年はビクトリアにいる孫のSorata
がお正月過ぎまで2週間余りを我が家で過ごすというので楽しみにしています。

皆さまの2024年はいかがだったでしょうか?来る年はどんなプランをされているのでしょう?
どうぞ佳き新年をお迎えください。また来年もこの紙面でお目にかかりましょう。
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日本のteenagerがやってきた

2024-09-13 19:00:00 | 出たっきり邦人・メールマガジン
No.240

カナディアンロッキーからこんにちは。

早速ですが、台風が2つ続けて日本列島に上陸接近で大変な雨量をもたらしましたね。
こちらにいると「あ~また日本は台風被害が出ている…」とまるで対岸の火事的に日本
のニュースを見ているのですが、今回はビクトリアの大学に通っている孫が夏休みの
間実家の京都に帰省中で、8月末に帰ってくるため1週間ほど朝~晩まで日本のお天気
ニュースに釘付けでした。

台風10号が予想よりノロノロと移動していったので、当初は「30日だと通り過ぎてから
のようで良かったね~!」などとと話していたのに、どんどん予想進路日程がずれまくり
関東地方に近づく頃に飛ぶことになるかも、というので慌てて国内線フライトを2日前に
早めてもらい2日間千葉の友人宅で待機して成田へ。
結果は何とかキャンセルにならずカルガリー行きのフライトが飛び立ったとFlight Status
で確認できた時はほっとしました。もしも予定の便が飛ばなければあと3日間は全て満席
で9月4日にしか乗れないと聞かされ、新学期の初日(9月3日)に出席できないと困る!
と言っていたのです。

孫の帰省騒動の前に、夫の姪がお盆休みの10日間、中1女子と中3男子の子供連れで
我が家にやってきました。
姪は大学3年の夏にひと月間カナダに英語研修経験があり、卒業後少し働いて資金を
貯めて1年間またBC州で留学経験もあるため、20年ぶりのカナダ来訪に胸躍らせて
やってきました。
彼女の子供たちも公立小学校ではなくインターナショナルスクールに通っていたので
すでに英検2級に合格、ある程度のリスニングと英会話はできるはずでしたが…日本人
あるあるの?シャイな中学生でほとんど自発的に英語で話そうとはしませんでした。

せっかくカナディアンロッキーに来たのだからと、夫と私とであちこち日本では味わ
えないスケールの大きな大自然を見せてあげようと、まずはアルバータ州北東部に
ある全米1と言われる規模の恐竜博物館に連れて行き、ロッキーではあちこち湖や
氷河観光キャンモア近隣を案内したのですが…
超感激!を露わにしてくれたのはママだけ、子供達はさほどの感激は表さず、淡々と
している様子に夫も私も!?「これが日本のティーンなんだろうか…」とちょっと
がっかり。家にいるときは兄妹共にスマホでゲームをして楽しそうでした。

夫も私も姪がお盆休みの航空運賃が最も高い時期に、それまで頑張ってカナダ行きの
費用を貯めてやってきたことを知っているので精一杯のおもてなしをと頑張りました
が、果たして子供たちの記憶の隅にこのカナダで過ごした日々が残るのか…
帰国してからジワジワとでも思い出してもらえたら嬉しいけれど。ひとつ嬉しかった
ことは、私が作るお弁当やご飯を、いつも美味しい!と言って食べてくれた事です。

さてと、この夏ちょっと私の生活の中で変化がありました。
2年前から友人夫妻がバケーションホテルのクリーニングをする会社を立ち上げている
のですが、ビジネスも軌道に乗ったこの繁忙期の夏に、奥さまの妊娠が発覚!ワーホリ
を数人雇い、自分も即戦力としてバリバリ動いていた彼女だったのですが、妊娠初期は
無理出来ないしツワリもあって動けない…そこで、ゴルフと茶道のお稽古(月2回)しか
やっていない、リタイアメントライフ満喫中の私に白羽の矢が!

週1日か2日の2~4時間、ワーホリスタッフでは回らない日だけ、キャンモアにある
バケーションコンド(&ハウス)のハウスキーピングを始めました。
今まで知らなかったのですが、キャンモアにはものすごい数のバケーションレンタル
物件があります。1ベッドルームにキチネットといった狭い物件から、日本でいう集合
住宅の一室(マンション)、キャンモアの特徴とも言える広いリビングにキッチンと
ベッドルーム2~5部屋ある豪邸物件が町内の至るところにい~ぱいあることです。

専業主婦ですから日頃から自宅内のお掃除やベッドメイクもしますので、特に技術的な
ことを習う必要もなく、レンタル会社のお部屋紹介WEBサイトを見ればキッチン用具
の位置やリビングやベッドルームの片付いた画像が載っているので、その通りに片付け
て、掃除機と床のモップがけで終了、ほとんどが我が家よりうんと広い物件なのですが
身体を動かすことで、何だかよくお腹も空くし、最近はゴルフ以外ではあまり体を動か
すことがなかったので、お仕事の依頼が来ると結構楽しんで出かけています。

時給は20ドルとそんなに高くはありませんが、ちゃんとビジネス登録している会社です
から月初めには前月の給与が所得税分(前払いで納税後調整して多ければ返ってきます)
をわずかですが引いた金額が振り込まれています。
お友達とちょっと贅沢なランチに行けば飛んでしまうような金額ではありますが、5年前
まで6年間お手伝いしたバンフのギフトショップでいただいて以来の収入です。

キャンモアの住宅事情ですが、新築物件はどんどん増えているのですが、雇用者用の住宅
が不足していて、空いている部屋を貸しだす家庭も増えています。キッチンはオーナーと
共有、バストイレが別なら家賃は1000ドル、バスルームも共有なら800ドルくらいです。
ベースメントスイート(キッチン、2ベッドルーム、専用バスルーム)で1800ドル~2000
ドルが相場だそうです。

一方豪邸、例えば3ベッドルーム2バスルーム、広いリビングとキッチンのレンタル料金
を見ると一泊1000ドルから1500ドル。それでも次々と1週間単位で借りる人がいるのは
驚きです。BookingドットコムやAir BnBといったサイトから物件の画像や条件など見て
クレジットカード支払いで予約ができるますし、キャンセルポリシーなどもちゃんと記載
されているのでよく調べておけば問題なく、チェックイン時は番号入力のキーでOK。
対面でキーを渡されるということもなくスムーズに入室できます。

AirB&Bのルールは簡単で、ゴミは持ち出すことと、汚れた食器類は食洗機に入れて作動
させて退出すること、くらいです。ホテルのように毎日ハウスキーピングが来てタオルや
シーツ類を交換してくれるというサービスはありませんが、ほとんどの物件に洗濯乾燥機
が設置されているので、自分の別荘にいるような気分で過ごす、といった感じです。

3ヶ月近くお手伝いして分かったことは、最近はキャンモアに別荘として豪邸やコンドを
持つオーナーさんたちは、何年も所有して短期間しか利用しないのに固定資産税やメンテ
ナンスフィーを支払ことになるので、自分たちが使わない間はバケーションレンタル業者
に管理を頼んで運用ができることで、所有者も業者もウインウイン状態になっています。
10月には日本行きを控えているし、友人も安定期に入ったというのでお手伝いは今月末で
終了となりますが、いろんな豪邸やコンドミニアムのインテリアなど見られる機会でも
あり、楽し体験でした。

キャンモアは今も建築中の家やタウンハウス、コンドミニアムが目白押し。この先どこ
まで開発が進むのだろうと、25年前メインストリートに信号がなかった頃のキャンモア
を思い出し、ちょっと感傷的になっています。
私が今住んでいる地区は、移住する前にコンドウを買うため見に来ていますが、ひと気が
ない静か過ぎる町はずれで、まさか今のような住宅建築ラッシュ時代が来るなど想像も
していませんでした。

10年前、手狭に感じた最初の物件を売却してThe Three Sistersへ引っ越してきた頃には
もう開発が始まっていて、どんどん住宅予定地が広がっていて、無料で利用できる循環バス
も開通、人も増えました。そして無限とも思えるほどに広げられる土地がいっぱいある
キャンモアは、これからも益々町が大きく広がっていくと予測しています。

トランツカナダハイウェイからThe Three Sistersへ入ってくる道路脇に数年前から工事が
始まり、2025年完成予定のショッピングエリアが出来上がります。新聞によると大型
スーパーとガソリンスタンドができて、その奥には住宅街が広がっていくそうです。
2000年は人口11000人、2024年18000人、常時住まないで家を持つ人の数を入れたら
一体どれくらいになるのか想像つきませんが、まだしばらくここで暮らしながらキャンモア
の将来を見守って行きたいと思います。
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我が家の夏の恒例行事

2024-08-02 19:00:00 | 出たっきり邦人・メールマガジン
                 No.239

カナディアンロッキーからこんにちは。
日本はほぼ毎日「真夏日」のようですが、カナディアンロッキーも7月後半からやっと
真夏らしく日中は外気温が30℃越えになることも多く、外を歩くと汗ばむほど。
なのですが、日本と違うのは陽が沈む頃からどんどん気温が下がり、夜半になると
窓を開けていると涼風が入ってきて快適そのもの。うっかり寝る時に20℃くらい
だと窓を開けたまま眠ってしまうことがあるのですが、明け方冷たい風が入って来て
慌てて窓を閉める、という感じで寝苦しい夜がないのは、なんともありがたいと感じ
ます。
日中は暑い、とか来ましたが、木陰に入れば湿気もないので涼しく感じため、熱中症
にはなりにくいということで、冬の寒さが厳しい反面、夏は天国!と言えるロッキー
です。

さて、我が家の夏の恒例行事については、もう何度も書いている気がしますが、今夏
はレベルストーク(BC州)とモンタナ(USA)の2箇所へ「ハックリベリー摘み」に行って
まいりました。
レベルストークは隣州でキャンモアから5時間のドライブで行けるし国境越えもない
のでここ数年は友人夫妻と4人で車一台で出かけています。
今夏は7/11-12の一泊でお天気にも恵まれ「ハックルベリー」は大豊作!でしたので
2日間でなんと夫と2人で6kgも摘むことができました。
去年は少しベリーがドライだったため、今年は1週間早く出かけたのでタイミングも
良かったのかもしれません。
昨今の物価上昇で、昨年と同じホテルに泊まったのですが20%以上値上がりしてい
ました。夕食は昨年と同じくレベルストークで一軒しかない日本人経営の寿司店へ
出かけたのですが、そこでもメニューをみて全員びっくり!やっぱり全体的に15ー
20%くらい値上がっていました。それでも平日というのにエアコンの効いた店内は
満席、予約なしで出かけたのでお店の前の道路傍に造られたテラス席で我慢。

モンタナには30年現地で暮らす日本人の友人家族がいるので、ハックルベリー摘み
も楽しみですが、それよりも彼らに会うことを楽しみにして出かけています。昨夏の
宿泊は彼らの敷地にあるコテージを利用させてもらいましたが、今夏は小さなキャン
パーを引っ張って出かけました。キャンパーはカルガリーの友人所有なのですが今夏
は日本に行っていてひと月間使わないのでどうぞ~、ということでお借りして出かけ
ました。夫は今もテント泊が大好きなのですが、私はもうテントで寝るのは卒業させ
てもらい、キャンパーならRVキャンプサイト泊でもOK、ということで出かけました。

カルガリーからモンタナ(目的地はハングリーホース)へは休憩しながらですが国境越
えもあり7ー8時間かかります。やっぱり陸路でアメリカ行きは遠いですね。
カーナビ通りに行けば6ー7時間で行けるのですが、夫は交通量の少ない道路を選ぶ
ので1時間くらいは遠回りしていますが、代わりに雄大な牧場風景を楽しみながらの
ドライブはとても快適です。

今夏、1日目はRVキャンプサイトに2時ごろ到着したので、キャンパーを切り離して
早速ハックルベリーを摘みに出掛けました。6月下旬に友人からハック情報を聞いた
時はまだ実がついていないと言っていたのですが、いつも摘んでいる場所に出かけて
見ると、嬉しいことに昨年よりもたくさん実をつけていたのでやって来て良かった!
と2時間ほど夢中で摘みました。きちんと計っていませんが、2人で2kgほど摘んだ
と思います。

キャンプサイトに帰る前に近くのスーパーでステーキ用のリブアイとサラダパックや
果物など買いました。陸路でアメリカ入国時、食品の持ち込みのチェックが結構厳しく
気をつけないとどんどん没収されてしまうので、ランチ用のおにぎり以外の食材は持ち
込まないようにしています。
調味料も醤油やオイル、塩コショウくらいで、マヨネーズやバター、卵やハム、野菜
などは必要に応じて現地調達します。

キャンパーの中はほぼ寝るスペースと少しの収納棚だけなのですが、電源があれば
灯りやエアコンも使えますし、クイーンサイズのベッドくらいの横幅があり2人で足
を伸ばしてゆっくり寝ることができるのはテントよりダントツ快適です。
キャンパーの後部はラウンド型になっている扉を開けると調理器具が置けるようになっ
ていてこれもとても便利です。
RVキャンプサイト内には通常整備されたシャワー室が何箇所かあるので、いつでも
ほぼ待ち時間などなくシャワーを浴びることができます。カナダと比べると、料金は
多少高いようですが、キャンプサイトの設備に関してはアメリカがカナダよりダントツ
優っています。

2日目は友人家族が出かけているキャンプサイトで合流してカヤックで川下りを楽し
むために彼らがいる2時間ほど離れたキャンプサイトに出かけました。
言い忘れましたが、今回は車に2台のカヤックを積んで出かけました。夫が交通量の
多いハイウェイを通らなかったのも、カヤックを積んでおまけにキャンパーを牽引して
いるので、ゆっくりドライブしたかったようです。


友人家族はワイルド一家、夫婦でユーコン川を3週間かけて下ったり、アラスカへ
鮭釣りに出かけたり。旦那さまは夫が憧れるネイチャーフォトグラファーで、若い頃
マウンテンゴート(和名シロイワヤギ)を追って撮った写真がナショナルジオグラフィ
ックで特集されて一躍彼の名前を世界中に知らしめました。有名写真家と夫との出会
いを話すと長くなるので、また機会があるときにお話ししましょう。

ハングリーホースダムから2時間ほど走った奥にあるスポッテドベアーキャンプサイト
までカヤックを積んで行き休暇で両親と合流してキャンプを楽しんでいたシアトル在住
のひとり娘のMちゃんと共に5人で2時間ほど川下りを楽しみました。
フラットヘッド川は緩やかな流れが多かったのですが、5ー6箇所カーブは結構流れ
が早くパドルさばきが必要でしたが、なんとか転覆もなく無事に予定の場所へ到達!
と言いたいところですが、私よりカヤック経験豊富な夫がカーブの急流でなぜか転覆
してしまいました。幸い浅瀬だったので友人たちに助けてもらいながらカヤックに
戻れましたが、浅瀬といえども強い流れに足を取られていたのでもしも私が転覆したら
怪我したかもしれません。夫の転倒の理由は私が乗ったカヤックより夫のは少し短い
タイプでその分不安定なのだそうです。夫の愛で!?私に安定の良い方の艇を使わせ
てくれたのでした。

余談ですが、Mちゃんはサップで川下り、それも体重が35Kgのわんこを乗せて!
わんこも慣れているのでしょう、うまくサップの前に座っていて急流もなんのその
上手に揺れに合わせているっているという感じでした。
川下りの途中で河岸に上がりランチタイム。バンズにハムを挟んだだけですが作って
行きました。川の水は透明度がすごくて、川底の石が長年の流れですべて丸く削られ
色は淡いのですがカラフルなことに驚きました。


2日目も無事終了、3日目は朝から夕方までハックルベリー摘みを頑張ろう!という
ことで、二人とも10時前に就寝。川下りでいっぱい日差しを浴びてショートパンツ
から出ていた太ももがかなりの日焼けしたようでシャワーのお湯が当たるとヒリヒリ
でした。

3日目、キャンプサイトから1時間かけていつもハックを摘む山に出かけました。
お天気も良く、日中は気温が上がりそうだったので、アイスボックスにスイカを
入れ、たまごサンドも作って持って行きました。
今更なのですが、ハックルベリー(hucklberry)は北米に生えているツツジ科のスノキ
属の植物で数種類あるものの総称ということです。細かくいうと3種類くらいある
らしいですが、農園などでも育生できるブルーベリーに比べ、野生でしか育たないと
いうことで、たまにお土産店などでハックルベリージャムとして売られていますが
本物は手摘みでしか採れないので他のベリーも大量に混ぜてあると思われます。

100%ハックの手作りジャムと味比べしてみましたが、市販品は色もブルーベリー
ジャムと似て独特の鮮やかなワインレッドではなかったです。
ちなみに、摘んできたハックルべリーのジャムは砂糖をベリー全体量の15%しか
入れません。元々ベリーの持つ甘味と酸味のバランスがよくて美味しいといえます。

3日目の夕食は友人が自宅に招いてくれました。国有林に隣接するログハウスで
広い庭を眺めながらBBQをご馳走になりました。食後は摘みたてのハックルベリー
がたっぷり入った奥さま特製のマフィン。レシピをいただいたので、私も今夜焼いて
みたら、とっても美味しく焼けました。
夫も自称ネイチャーフォトグラファーなので、外が薄暗くなるまでカメラ談義を
とっても楽しそうにしていました。

4日目はキャンプサイト近くのカフェで朝食をとり、早めにチェックアウトして
帰路に着きました。夜中に雨が降りだし、キャンパーだと安心して眠れて本当に
良かったです!10時にハングリーホースの町を後にして一路キャンモアへ。
ウォータートン国立公園の側を通り、途中セントマリーという休憩地でランチを
取って国境へ。ハックルベリー以外は何も買ったり持ち込んだりしなかったので
その旨カナダのボーダーで伝えると車内の検閲なしで入国できました。
後はひたすら往路と同じ道をドライブして…キャンモア到着は18時でした。

翌日からの私の仕事はベリーを何回か洗ってザルにあげてしっかり水気を切って
からどんどんジャムにしていくこと。楽しい時間のあとは、ちょっと重労働?
が待っています。ベリーは2kgづつにして半量になるまで煮ます。次に重量の
15%の砂糖を加え、砂糖が溶けたら半分のレモン(ペクチンの代わり)果汁を
加えます。熱湯消毒したガラス容器にジャムを移して蓋をして自然冷却。
こうしておくと2年経っても風味も色も変わりません。

お決まりの夏の行事がふたつ終わったところですが、今夏はまだこれから日本
から来る夫の姪親子3名を迎えます。去年からロッキーの主要な観光地は全て
個人の車では行けなくなり、パブリックのシャトルバス(有料)を利用するよう
になり、不便を感じています。でも、自然環境を保つためには仕方のないこと
なのかもしれませんね。

今回はハックルベリー摘みの話題で終わってしまいました。
次回の配信は9月13日の予定で、そろそろカナダも初秋かもしれませんね。
日本はまだまだ猛暑日が続くようですが、皆さまどうぞお元気で。
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