こんにちは。
タイトルにしたのは、日本から姉と彼女の親友がカナダにやって来て6週間近くロッキーで過ごしました。
ふたりとも数年前に夫を亡くしちょっぴり寂しい日々を送っていたので、姉にカナダへ遊びに来たら?と誘ったら、同じ境遇の友達と行きたい!と話が進みました。
2人が快適に過ごせるためにキャンモアのダウンタウンに手頃な2ベッドルームのバケーションコンドウを借りました。
以前は2000ドル程度でひと月借りることができる物件がありましたが、最近どんどん値上がりして、いま同じ条件の部屋を借りると10日で2000ドル!
これで円安が続くとカナダはあまり魅力的な旅先ではなくなりますね...。
かつてバンフのメインストリートは日本からの観光客で溢れ返っていて人気旅行先のTOP3に入るほどの人気だったのに、いまやその賑わいがすっかり消えてしまいました。
コロナ後のツーリズムの復興が遅れ気味なのも気になりますが、日本以外のアジアオセアニア、ヨーロッパ方面からの来訪者はかなり戻って来ていると感じます。
日本から到着したての頃、姉達は誰もマスクを着けていないことに衝撃を受けていました。
実際帰国してみたら、もう80%の人がノーマスクで、もう違和感はなかったようです。
した。まずは小さなキャンモアの町中を無料で巡っているROAM BUSの乗り方を学習しました。
何せどこまで行っても(循環バスなのでエンドレスに乗ることが出来る)、何度乗っても無料、なのでぐるぐる2周してバス停を覚えたり、好きそうなカフェを見つけるとそこ
で下車して「お茶」してダウンタウンに戻る、美味しいハムやソーセージを製造販売しているお店を教えると、バスに乗って買いに行く、など楽しく過ごしていました。
国立公園内の町Banffへ行くバスは有料ですがシニアは半額で片道3ドル。
ほぼ毎日、歩いて10分くらいのスーパーマーケットに出かけて食材を調達し、自分たちであれこれ料理も楽しんでいました。時々声をかけて我が家でランチやディナーをしま
したが、循環バスで15分で我が家へ来ることが出来るのです。
姉たちが外出した時の交信は主にLINEを使っていました。どちらもiphoneを持って来ていたのでカナダで電話とWi-Fiが使えるようにこちらのプロバイダーでSIMを購入。
ひと月35ドルの契約で電話番号も貰え、free wifiの使えないところでも検索や私との交信が可能なのはとても便利でした。
長いと思っていた2人のカナダ滞在ですが、あっという間に終りました。最後は東部へ飛び、ナイアガラの滝の見える部屋に泊まり、次はシャーロットタウンに移動して2泊。
『赤毛のアン』の世界を楽しみました。2人だけでの移動に不安があったようですがなんとか全てこなして大きなロブスターや生牡蠣を堪能して、無事キャンモアへ戻って
きました。
長らく姉とはゆっくり話す暇なく移住の為日本を離れましたが、今回は沢山おしゃべりする時間があり、昔話や子供達、孫たちのこと、お互い40年ほどのブランクを一気に
埋められた気がします。今秋は4年ぶりに長男と家族が暮らすマカオを訪ねることが出来ると話したら、姉も彼らの結婚式に夫妻で出席してくれて以来なので同行したい
との事で、早速プランが決まり10月に私が帰国する時に日程を調整し一緒に出かけることになりました。
まもなく6月。
ではまた!お元気でお過ごし下さい。
No.229
こんにちわ。
カナディアンロッキーも春めいてきました!
とはいえ、まだ側道のあちこちに解けきっていない雪(氷!)の塊が残っています。
今週に入りさすがに−10℃という日は無くなり、日中は5〜10℃になることもあり
来週には全て解けて、春告草クロッカスの新芽を見つけられそうです。
3月は何度もオーロラが現れ、そのうち2回は11時ごろから明け方の3−4時後ろまで
私の住むキャンモアでも夜空にゆらめく緑や青のオーロラカーテンを観ることが出来
ました。この辺りではほとんど赤い色は確認できませんが、カメラのレンズを通すと
なんと!赤い色も写り込んでいて、素晴らしいショットとなっていました。
今回のオーロラは広い範囲で観察できました。レイクルイーズからカルガリー方面で
写真を撮った人達が翌日のFacebookにきれいな画像をたくさんアップしていました。
自称フォトグラファーの夫も、毎日オーロラ指数を示すWEBサイトで確認を欠かさず
指数の高い日は人工の光が入らない場所に行き、カメラをセットしてその瞬間を待っ
ていました。もちろん空振りの日もありましたが、それでも先月は2度の大爆発があり
その夜(明け方)は興奮して帰宅、ベッドに入らず、すぐパソコンに向かって撮って
きた画像の編集に取り掛かっていたようです。
英語でオーロラは「ノーザンライツ(The Northern Lights)」。北部の光という意味
です。というのも北半球ではアラスカやカナダなどの北側で観測されることが多いため。
なので南半球では「サザンライツ(The Southern Lights)」といわれるそうです。
オーロラが観測できる南極やニュージーランドは南側だからで、日本語では北半球の
ものを「北極光」、南半球のものを「南極光」というのだそうです。
オーロラがなぜ現れるかというと、ちょっと調べて見たら…
太陽から吹きつける太陽風が地球とぶつかり上空の酸素や窒素などが刺激されて発光
する現象。大気中の原子や分子の種類によりオーロラの光の色は変わります。
また極地方の一部でしか観測できないのは、地球の磁力に太陽風のプラズマ粒子が引き
寄せられるため。
北極、南極はまるで磁石のN極、S極のようなもの。地球のまわりを、磁気圏という
磁場の流れが宇宙からくる宇宙線などから守っているが、太陽フレアなど太陽からの
影響が強いとプラズマ粒子が隙間から侵入してしまう。そして地球を守る最後の砦の
大気とぶつかるという仕組み。
なるほどね…と言いつつもイマイチよくわかっていない私ですが、この超自然現象を
目の当たりにする時にいつも感じることは…
「ちっぽけな自分が地球に産まれてこの瞬間に存在する不思議」です。
4月7日、カナディアンロッキーで暮らし始めた18回目の記念日でしたが、夫も私も
すっかりそのことを忘れていました。もう18年?なのか、まだ18年?なのか…
とりあえず、その間『もうここでは暮らせない!』と切実に感じたことはありません
でした。ただ一つ日本の「食」への憧れはいつも脳裏を離れず、カナダでも食生活は
日本そのものの我が家です。それも、最近はカルガリーまで出かければ結構いろいろ
日本の食材を手に入れることができるようになってきたことで、よりここでの暮らし
がしやすくなったと思います。
いよいよ5月8日から新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類に変更
され、ほぼ元通り海外へ自由に行けるようになりますね。私ごとで恐縮ですが、マカオ
で暮らす長男家族と今秋やっと4年ぶりに会えることになります。時々お嫁ちゃんが
孫の様子を画像と共に知らせてくれてはいましたが、小2だった彼がいまは小6!実際
に会ってこの手でハグしないとその成長ぶりを実感することはできません。今から会え
るその日を心待ちしています。
2月に2週間のハワイ旅行があり、その前後に自宅で「茶の湯」の集いを催す時間が
とれていなかったので、先日いつものメンバーに声を掛け、集まることが出来ました。
今回は「桜の茶会」と題して、掛け物、茶碗、生菓子など「桜尽くし」のうえ、皆さん
着物を着て茶の湯を楽しむをテーマにしました。
私たちの年代だと母親の用意してくれた着物をカナダへ持って来ているという方が多い
のですが、暮らしの中で着る機会が全くないままタンスの奥で眠っているというので
それを引っ張り出して持って来てもらい、幸い茶友の中にかつて着付け教室の先生を
していたという貴重な人がいるので、彼女に教えてもらいながら「着物を着て茶の湯」
を実行しました。私自身は、30歳代から月2回の茶の湯のお稽古に必ず着物で伺って
いたので、いつの間にか自己流でちゃんと着ることが出来るようになっていました。
着物を着るだけで背筋がピンッと伸びると、みなさん喜んでいました。
散らし寿司と碗ものを点心として用意、みんなで頂きながら歓談。午後からは立礼卓
で点前をして薄茶を楽しみました。「立礼卓」は‘06、日本を離れるときに夫が「畳の
部屋を造ってあげられないからリビングに置いて茶湯が楽しめるように」とプレゼント
してくれたもので、台が3つに分かれるので移動しやすく、あちこちで茶道のイベント
を頼まれるたびに大活躍しています。
その後、いまのタウンハウスに引っ越して、小さな部屋を4畳半の小間に改造、畳も
わざわざ日本から送ってもらい素敵な茶室ができたのですが…昨今は正座ができない人
が増えているので、ほとんど一人稽古の時に使うのみで、あとは立礼卓が大活躍です。
次回、カナディアンロッキーからの配信は6月2日の予定です。
どうぞお元気でお過ごしください。
Junko@Canadian Rocky
No.228
☆★☆ 49年ぶりのHawaii ☆★☆
3月に入り、日本ではもう桜便り聞かれる頃ですね。
カナディアンロッキーはまだまだ−20℃になる夜もあります。
それでも太陽が山の上を移動するようになり、日照時間が長くなって確実
にここにも春は近づいています。
話は2月に戻りますが、2週間ハワイにバケーションに行って来ました。
タイトルにも書きましたが最後にハワイに行ってから49年経っています。
ほぼ半世紀ぶりに訪た常夏の国は空港に到着した途端、この風と熱気!と
古い記憶が甦りました。
同行の夫は初ハワイ。かつて一緒に旅行した南国はフィジーでした。
NZで二人きりのウエディングの後ハネムーンでフィジーに滞在。記憶では
ハワイよりもっと湿度が高く、調べたらあちらは熱帯<雨林>気候でした。
行きはバンクーバーから直行便で6時間。機内でウトウトしていたらすぐに
到着。ラゲージも案外早く出てきて、ネットで頼んでおいたダウンタウンの
ホテルへ固定料金で行ってくれるタクシー会社に連絡、片言日本語のドライ
バーさんで「アラモアナショッピングセンターに新しい日本のスーパーが
オープンしたから行ってみるといいよ」なんて案内してくれました。
ホノルルの宿泊はゴルフ仲間所有のバケーションコンドウを借りました。
フルキッチンと海側に大きなデッキ(ハワイ語でラナイ)付きのワンベッド
ルームで、ラナイからきれいなラグーンと海が真正面に見える素敵なところ
です。個人所有とホテルとして使われているお部屋が混在していて、24階
建ての16階からの眺望は素晴らしくすっかり気に入りました。毎週金曜日
の夜は花火が上がるのですが、なんと真正面のラグーンから打ち上げられた
のでゆっくりラナイから鑑賞しました。
案外老舗ホテルや大型商業地区などはそのままの雰囲気が残っていました。
今は円安でハワイ旅行には良い時期とは言えませんが、半世紀前は1ドルが
360〜260円時代でしたから、今の方がずっとマシ、と言うことです。
それと−20℃の世界から25〜26℃の世界は本当に服装と共に体が軽く心身
ともに開放されました。
コンドウのオーナー夫妻からワイキキとアラモアナ間を回る「ピンクバス」
はJCBのクレジットカードを持っていると無料で利用できる、ホテルの1Fに
あるアイスクリーム店は火曜日ワンスクープが半額の2ドルになる!などお得
情報を聞いていたのできっちり利用しました。
毎朝7〜8時ごろ、ワイキキの海岸を散歩してからラナイで朝食、これが憧れ
のバケーション!と、実感できる時間を過ごしたのでした。
夫の希望で第二次世界大戦勃発となった真珠湾攻撃で沈没した戦艦アリゾナ
の記念館を訪ねました。手荷物はたとえ小さなポシェットでも12ドルで貴重
品預けに置かないと入館できませんが入館自体は無料、スマホやカメラの持ち
込みはOKでした。
に出ていていまだに船体のどこからかオイルが漏れ出ています。記念館は船体
が沈んでいる上に建設され、戦没者の慰霊碑もあり、記念館へは30分おきに
海軍のボートが運行されています。
オアフは大都会なので後半は自然がいっぱい残っているハワイ島(Big Island)
へ移動しました。神戸から夫の親友夫妻も合流してあちこち島の自然を巡って
楽しもうとプランしていたのですが、あいにく予報が雨続きで、晴れのうちに
キラウエア火山の噴火を観たりゴルフを楽しみ…あとは予報が当たってかなり
の量の雨降りになり、4人で残りの3日間をどう過ごそうかと相談の結果、友人
夫妻はホノルルに行ったことがないというので急遽2泊ワイキキのホテルを取
り、コナーホノルル片道48ドルという格安チケットを見つけて即買い。翌朝
オアフ島へ出かけました。
コナは雨だったのにホノルルに着いたら晴れ!やっぱりハワイは晴れてなくっ
ちゃ〜!と4人で年甲斐もなくはしゃいで昼間っからビール三昧となりました。
コナでは標高500mに建つ山荘を借りたので雨降りだと家が広くて肌寒くても
暖房器具はなくシャワーで温まってすぐベッドに入る、でしたから。
ハワイ島の3日目に一日プライベートガイド付きで島内を観光、11月末から
噴火しはじめたキラウエア火山の火口を観に行きました。火山はコナの真反対
にあるヒロの町まで2時間半、そこからまた1時間のドライブでした。
ファーマーズマーケットや昔日本人移住者で繁栄、いまはさびれた町になって
しまい、最近になって復興されつつある処などに立ち寄り、夜暗くなると溶岩
の噴き出す様子がよく観えるというので、ヒロの町で夕食を済ませて、いざ
ハワイ火山国立公園内にあるキラウエア山火口付近の見学ポイントへ。
テレビの映像などで観た事はありましたが、生々しい濃いオレンジ色の溶岩が
蒸気を出しゴボゴボと音を立てて吹き出す様子は正に「地球は生きている!」
と実感できる光景でした。お天気は下り坂でしたがなんとか雨には降られず
かなり長い間、境界線が設けられたポイントから溶岩が噴き上がる様子を観て
いました。山荘に戻ったら午前1時!なんと15時間の日帰りツアーでした。
再び友人夫妻と戻ったオアフではせっかくのバケーション!とワイキキでは
一番高級と言われるハレクラニホテルでハワイアンミュージックを楽しみなが
ら夕食。そこでフラダンスの第一人者カノエ・ミラーさんのダンスを観ること
ができたのもラッキーでした。
49年前にすでに建っていたピンク色のホテルで有名なロイヤルハワイアン
では名物のピンクパンケーキとエッグベネディクトを注文、お味も見栄えも(笑)
評判通り良かったです。
私達が驚いたのはワイキキにできた有名な讃岐うどん店に長蛇の列ができて
いたこと。列は2〜3重になっていました!日本と同じで職人さんがうどん
生地を練っているところがガラス越しに見えていました。暑いところなので
熱いラーメンより冷めたいうどんの方が好まれるのかもしれませんね。
コナの話ですが、山荘の庭にはパパイヤ、バナナ、アボカド、レモンやみかん
の木などがあり、勝手にとって食べてくださいね、と隣に住むオーナーさんに
言われたので、毎朝みかん狩り、バナナとパパイヤは高い所なのでオーナー
さんがとって届けてくださり、散歩道では野生のイチジクがたくさんあって
実は小さいけれどなかなか美味しい物でした。朝は野生の鶏の鳴き声で目覚め
近所のゴルフコースに行けば野生?の孔雀がたくさんいてこれまたびっくり!
溶岩の島Big Islandはまだまだ大自然がいっぱい残っている興味深い島です。
友人夫妻は朝のフライト、私たちは夜遅いフライトだったので、見送ったあと
UCCコナコーヒー農園を訪ねたり海岸沿いをドライブして北上、マカダミア
ナッツの工場にも寄って試食もさせてくれたので醤油フレーバーを買いました。
ヒルトンや名だたるリゾートクラブが並ぶワイコロア・ビレッジにも潜入して
素敵なバケーションコンドウや別荘をドライブしながら見たり、ビレッジ内の
マーケットで気の利いた寿司パックを見つけて購入。空港へは8時に行けば間
に合うので海岸沿いで夕陽が沈むのを眺めながら食べました。
ハワイから帰って一週間後にタウンの文化施設artsPlaceで「Culture Learning
Circle」というイベントで茶の湯を紹介してほしいと頼まれていたので、帰国
早々準備を始めなければなりませんでした。
和菓子はいつもお稽古のお菓子を作って貰っているカルガリーの友人に前もっ
て40個注文しておいたのでピックアップして帰宅。冷凍にしてあり当日2ー3
時間前に室温に戻せば作り立ての練切りの生菓子に戻ります。
ボランティアの志願者が6名になっていて、着物を着てみたいという方が5名
もいるということで慌てて着物の用意をして…
会場の都合で定員は30名でしたが8名もウェイティングリストにいると聞き
小さな町でも日本のカルチャーに興味のある方が多い事を改めて知りました。
コロナ以後、茶の湯のあり方にも変化がありました。濃茶の回し飲みはしなく
なり、ひとり一椀で濃茶を飲むようになりました。薄茶でも前の客が飲んだ
茶碗を点前で洗って次の客に使うという事は避け、一人一碗ずつ用意するのが
望ましいとなったので、手持ちの抹茶茶碗をかき集め、母が愛用していた物と
か箱書きのある茶碗はのぞき何とか35個用意しました。
当日はボランティアの方々に着物を着せてあげることから始まりました。
artsPlaceはギャラリー併設でコンサートや映画を上映する100名ほど入る
小さなシアターがあり、立礼卓と背後の衝立などの設営は夫に任せ、私は
今まで茶道の経験がない方が殆どなので一通り手順を説明して実際に茶碗を
温めて拭き、茶杓で抹茶を入れ、お湯はうまく50CC入る玉杓子を見つけて
茶筅で薄茶を点てるところを練習して貰いました。
の丸テーブルを配し2−3人で座っていただくことで、空間があるので動き
易くお菓子やお抹茶も配りやすくなりました。
主催側の担当者の一人Juliaは昨秋スタッフのためにデモをしたときに着物
に興味を持ち、本番でMCをやってくれるというので、私が若い頃のお気に
入りだった着物を着てもらいました。
お茶を出し終えた後のトーク中に帯びの結び方を披露することになり、彼女
の帯を解いてまたお太鼓に結ぶというデモもやりました。
薄茶点前を披露する前に5分ほど茶の湯を始めるキッカケとか「茶道」は近年
「茶の湯」という呼び方に変わりつつあることや、日本は四季がはっきりと
していて、それに合わせて道具組やお菓子も変えていくこと、茶の湯の究極の
楽しみ方は茶事と呼ばれ、亭主は招いた客の前で炭を注ぎ、お湯が沸くまでの
間に懐石料理を出し、お湯が沸いたところで濃茶を練る、続いて薄茶を和やか
な雰囲気の中で頂きながらホストとゲストが一座建立を成し集いが終わる、茶
を嗜む人達にとって茶事は究極の贅沢なお遊びといえる、という短いスピーチ
をしました。
でも全く茶の湯のイメージを持たない人に言葉だけでどのようなものかを理解
して貰うのは難しいので、モニターに画像を示しながら説明できる機会があれ
ばよりお伝えしやすいのではと思っています。
無事にCulture Learning Circleが終わったあと、スタッフルームの一隅でボラ
ンティアの皆さん、artsPlaceのスタッフの方々と「虫やしない」として用意
しておいた「助六弁当」を食べて貰いました。私達日本人がお互いを労いなが
ら楽しそうにお寿司を食べている光景をartsPlaceのスタッフの方々が『とて
も微笑ましくて素敵な光景だわ』と言ってくださり、私もこんなお仲間と出会
えたことを心から感謝しました。
去年は念頭に茶の湯をもっと楽しめる環境作りをしたいと誓ったにも関わらず
結局はコロナの余波もあったりでお稽古クラスも実施できないまま終わってし
まいました。今年こそ!着物を着て薄茶をいただく、家庭で点前をしてご家族
一緒に薄茶を楽しめるように「盆点前」などのクラスを実施する、などなど頭
の中ではいろんなプランが浮かびますが、はてさてどれくらい実行できるか…
喜寿を迎え体と思考能力がどんどん衰えているという実感がある中、もう少し
元気でコミュニティとの関わりを持って過ごして行けたらと思っています。
ではまた自業でお目に掛かりましょう!
お元気でお過ごしください。