まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.858 三重の旅春編(7)・旧東海道、四日市市へ

2017-11-19 19:28:08 | みち
おはようございます。












三重の旅春編、なかなか前に進みませんが走ったのはもう半年も前の話、ええ加減にしとけよと言われそうですが、何とか先へと進んで行きたいと思います、もうしばらくお付き合いください。
前回は旧東海道桑名宿、更に登録有形文化財巡りの目的で朝日町を通り抜けました、写真1枚目にある川を渡ると四日市市、その写真の奥にはJRの電車が鉄橋を渡っているのが見えている。鉄路ではJR関西本線、近鉄名古屋線、国道1号線に23号線と交通の大動脈が三重の中核都市を結んでいるが、往時は一番の幹線だった旧東海道は今は町中の忘れ去られた感じの道となってしまっている、それでも国道の渋滞を嫌ってこちらへ入ってくる車も多い。地元の人たちにとっては生活のための道となっている旧東海道だが、旧街道の雰囲気が漂う町並と緩やかなカーブ、由緒ありそうな常夜燈や道標や上の写真にある碑など、さすがに街道巡りには飽きない所である。旧街道は間もなく桑名と四日市の間にある、近鉄では急行停車駅にもなっている富田の町並へと差し掛かって行く。







富田は近鉄、JR、三岐鉄道の三線が絡み合うように通っていて鉄道が好きな人にとっては楽しい所。三岐鉄道はローカル列車に貨物列車、近鉄は富田駅付近に高架の急カーブがあって特急電車さえもスピードを落として通り過ぎる、JRはその近鉄線の高架の下をくぐり抜けて富田駅へと差し掛かる。旧東海道はその絡み合う三線にさらにまとわりつくような感じで曲がりを繰り返して富田の中心地へと入って行く、この辺りは前に三岐鉄道各駅巡りで走ったことがある所、その時相棒を立ち上げたのがJR富田駅前、と言うことで旧街道をちょっと逸れて駅へと行ってみることにする。三岐鉄道が分岐していて急行も停車する近鉄の駅に比べるとこちらは無人駅なのでひっそりとしていて寂しい雰囲気、それでも構内は広くホームは3本あり奥の方には貨物列車の姿も見える。JR線が使用しているホームは駅舎側と真ん中のホームで、一番奥のホームは元は三岐鉄道線用のホームで現在は使用されていない、三岐鉄道は旅客列車は近鉄へと入り、貨物列車はJR線へと引き継いで四日市の工業地帯へと運行される形となっている。さて、ここ富田の町での目的は旧街道巡りもあるが、もうひとつ登録有形文化財巡りも、写真1枚目の貨物列車の後ろに何か見覚えのある色のスーパーが見えている、目指す物件はそちらの方にあるとのことなのでここは旧街道をちょっと逸れてそちらの方へと・・・ってその模様については毎度のことながら別枠にて。














文化財巡りを終えて再び旧東海道へと戻って来る、国道1号線が通り大型スーパーがあって活気があるJR富田駅の東側だが町の中心はやはり近鉄の駅がある側、旧街道は古くからある商店街の中を縫うように貫いてこの先四日市へと続いている。その風景は上に並べた写真にある通り、特にこれと言った見所があるわけでもないが所々の風景が旧街道の雰囲気を思わせてくれている、往時はこの道が京へ伊勢へと向かうメインルートとしてたくさんの旅人で賑わっていたのだろう。先にも書いたがこの区間では国道1号線と23号線が町をつないでいる、国道23号線はこの間行われた全日本駅伝のルートとなっている所で伊勢神宮まで通じている、1号線は日本を代表するメインルート、車が主流の現代ではその役割を2本の国道が担っているわけだが、徒歩が当たり前の時代だった頃ではこの1本の道が旅人の目的の両方の役割を担っていたこととなる。
その分岐点となる所にあった宿場町が四日市宿、その入口となる所には下2枚の写真にある大きな道標が立っている。四日市は日本でも有数の工業地帯がある町、それ故にワーストなイメージを持たれてしまった所でもあるが、四日市市は三重県では県庁所在地である津市を差し置いて一番の人口数を誇っている。旧東海道は近鉄四日市駅近くで細かい曲がりを経て町の中心地を通り抜けて、その後は以前各駅巡りで走ったこともある四日市あすなろう鉄道
の線路に沿うように進んで京と伊勢との分岐点となる日永の追分へとたどり着く・・・となると四日市宿の写真は、追分の写真は?となるのですが、その辺りはもう以前にやっているので今回はもういいでしょう、サクッと通り過ぎていよいよ亀山を目指す道へ、しかしその前には今回の旅の最大の難関が待ちかまえています、その話についてはまた次回のこととしておきましょう、またお付き合い願えたらありがたいことです、今回はここまでとしておきましょう。        まちみち