まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.864 登録有形文化財巡り・大和街道編

2017-11-26 20:11:39 | 文化財
おはようございます。










登録有形文化財巡り、今回はJR和歌山線沿線編をお送りしていきたいと思います。今回の旅ではJR和歌山線各駅巡りに所々旧大和街道巡りも兼ねて走って来ました、旧街道と文化財はリンクしない・・・と言うのが自分(一人称)の持論ですが、今回巡った登録有形文化財はほとんどが旧街道の行く先にあったので分かりやすかった。まず写真1枚目、2枚目にあるのが旧街道と言えば宿場町、宿場町と言えば本陣、と言うことで国の登録有形文化財よりも格上、重要文化財の旧名手宿本陣跡。名手の町は旧街道の雰囲気が漂う町並もあるが、どちらかと言うとローカル線が通る駅前にある普通の町並、そんな中に重要文化財があると言うだけで町の格がグ~ンと上がる感じ。その後の写真3枚目、4枚目にある建物も旧大和街道沿いにあるもの、酒造会社の建物だが表側になる国道24号線には店舗があってこちら側はいわば裏側、車の通りが激しい国道から脇道へと入った所にあるこの建物はまさに旧街道の雰囲気にピッタリと言う感じである。










橋本市に入って高野口駅界隈、この辺りには3つ文化財の物件がある、まず最初、写真1枚目~3枚目にあるのが重要文化財の旧高野口尋常高等小学校舎、前回は登録名にこだわったからここは正しく記しておかないと。国道24号線から駅方面へと続く脇道へと入ったすぐの所にある、道側から見ると横に長い校舎に見えるが、説明によるとアルファベットの「E」の文字の中の棒が1本増えて4本の棟がこの裏側に伸びていた。この学校は『こころ旅』で火野正平氏も訪れていました、小学生が取り囲んで騒いだため火野正平が「静かにしなさい!」と一喝していた回です、その他にもいろいろなドラマのロケにもこの学校が使われたとのこと、確かに歴史を感じる建物なので時代物にはいいロケーションになるかも知れない。登録有形文化財には学校の校舎も多くあって、目立つ建物だったら外からでも写真を撮ることはできるがなかなか全容は見ることができないんだよなあ、校内に入ったら不審者で通報されかねないし。自分(一人称)が通っていた小学校は古い校舎はあったものの潰されてコンクリートのきれいな校舎に生まれ変わっていた、1学年で3組まであり、同学年なのに違うクラスはいい校舎に、自分たちのクラスは古い校舎に振られたことがあってその時はよくからかわれた記憶がある、やっぱり勉強するならいい校舎で・・・とは当時はつまらないことだけど結構そんなこだわりにとらわれていた、今の学生さんはどうなんだろう?














橋本市の中心にもいくつかの登録有形文化財物件が狭い範囲に点在している。ここでも何度か書きましたが橋本駅周辺の廃れぷりはちょっとひどいなあ、と思っていたがこの時は町の再生に向けて進みだした感じ、写真1枚目~5枚目を見るとその様子が分かると思うのですが、そんな工事が行われている場所に2件の登録有形文化財の建物が向かい合って建っている。写真1枚目~3枚目にある医院は町中に埋もれた感じで年老いたおっちゃんが一人で地道にやっていそう・・・って昔自分(一人称)が住んでいた天理市内にはそんな医院が多かった、まだ総合病院などなかった頃で風邪ひいたと言えば、怪我をしたと言えばそこへ行けば治ると思って行っていた。思えば自分(一人称)が住んでいた町にあった一介の医院(確か産婦人科だったと思う)なんかいつの間にかビルになって総合病院になって、医療法人を名乗り、建物を増やし託児所までできて、手術数ランキングで雑誌にも載ったりして・・・って言うとどこか分かってしまいそうだが、町医者としては競争もあって他の力に頼らざるを得なくなったりで存続も大変なのだろう。写真にある医院は訪れたこの時は周辺が再開発の工事中ですっからかんな状態だった、町が生まれ変わった後、この文化財の箔をまとった医院がどのように町に溶け込んで行くのか・・・まあ別に気になるって話でもないですけどねえ、ただ前回の文化財巡りでも医院がありました、文化財に限らず歴史を感じさせる小さな医院はこれからも見つけていきたいと思います。また次回もお付き合い願えたらありがたいことです、今回はここまでとしておきましょう。          まちみち