まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.1530 環濠集落巡り・・・田原本町編

2021-03-16 10:01:30 | まち
よろしくお願いします。












今回は久しぶりに環濠集落巡り、訪れたのは田原本町です、走ったのは昨年の夏と言うことで結構前の記録となってしまったのですが、怪我が治って走りを再開させてすぐの頃、本格的に遠出をする前のいわばオープン戦と言う感じで走った時の記録です。まあ2か月相棒君から遠ざかっていただけにこの辺りの走りは夏の暑さの中でも楽しくて仕方なかったですね。久しぶりの馬見丘陵公園へと出向いて、その後もう少し走りたいなあ~と思ってまだ巡っていなかった田原本町の集落へと行ってみることとしました。
まずは田原本町の南部、飛鳥川と京奈和道に挟まれた所にある矢部集落、飛鳥川沿いの自転車道を走っていると田園風景が広く見渡せる中にいい感じの集落が見えてくる。ちょっと寄道と言うことで外周の道路から集落の中へとチョイとお邪魔~、と進んで行くと写真4枚目に木と木の間に藁の綱が掛けられた場所へとたどり着く。奈良県の景観資産のHPには↓↓↓

「ここは氏神様に続くメインの道路で、地元の祭り「矢部の綱掛け」でかけられた綱により、独特の道路景観が作られています。 この「矢部の綱掛け」は 農作物が豊作であるように、また村に邪霊が入らないようにと祈願するお祭りです。毎年5月に行われ、江戸時代から続いているといわれています。」

また手抜き作業で申し訳ありませんが、上記のように記載がありました。まあ自分(一人称)は神事や祭りには興味はないので町並を一通りぐるりと巡ってここを後にすることとします。





















飛鳥川を越えて東へと進んで行くと次にたどりつ言ったのが秦庄集落、向こう側には近鉄橿原線が通っていて近鉄笠縫駅もすぐの所にある。駅が近いとあって人の姿もチラホラとあり、グルグルと同じところばかり回っていると怪しい人と思われてしまいそう、ここは自転車で観光に訪れた旅人を装って・・・いや装う必要はない、まさにそうなのだから、と言うことで集落内を巡ってたどり着いたのが秦楽寺。またまた手抜き作業ですが↓↓↓

「大化3年(647年)、秦河勝の建立と伝えられています。本尊の千手観世音菩薩立像は百済国から聖徳太子に献じられたもので、河勝が太子より賜ったものとされていますが、現在のものは平安時代の作で、脇侍は秦河勝と聖徳太子であるといわれています。また、本堂前面にある「阿字池」は、弘法大師の築造と伝えられ、大師が、池の蛙がやかましく鳴くので叱ったところそれ以来鳴かなくなったとの伝説が残っています。」

とのことです、この町の名前もこの寺院から由来しているのでしょう。夏の暑さにひと時の涼しさを与えてくれそうな境内にある池は上記の文章にもあるように弘法大師の築造とのこと、案内板には梵字を模した池をここの他にあと2つ、田原本町にある寺院に手塹りしたとのことだが、その残りの2つについてももちろん巡りました、後々のお伝えとしておきましょう。



















秦庄の北側の集落を通り抜けて近鉄西田原本駅へ、そこから近鉄橿原線を越えて田原本町の中心部へ、更に国道24号線を渡って阪手の集落へとやって来ました。写真の中ほどのある水路はこの先で寺川へと合流するが、この川についてはまた別枠で取り上げてみようと思っています。さて、集落巡りの方はいつものように意味もなくぐるりと町並を走り回るだけ、位置的には下ツ道と中ツ道の中間点にあって最寄駅が近鉄田原本駅、町の中心部の近い所にこのような集落があったんだな~と思わされる、多分寺川が境目になったのだろう。集落を巡っているとその中にある神社で偶然に万葉歌碑を見つけた↓↓↓

「みてぐらを 奈良より出でて 水蓼 穂積に至り 鳥網張る 坂手を過ぎ 石走る 甘南備山に 朝宮に 仕へ奉りて 吉野へと 入ります見れば いにしへ思ほゆ」(作者不詳・巻13-3231)

作者は分からないが「朝宮に 仕へ奉りて」とあるので天皇に近い役の人だろう、奈良から吉野へと行幸されるときに読んだ歌とのことで、この地である阪手が「坂手」と記されています。「甘南備山」と言うのは明日香村にある山とのことだが、神奈備とも記されるよく見かける山の俗称で、特定された山の名ではなく神が降臨する信仰の対象となった所とされています。そんなわけで田原本の環濠集落巡りはここまで、次回は続編として上記で触れた寺川に注ぐ水路を巡って行くこととしましょう、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。          まちみち



No.1529 金魚すくいはエンターテイメントか?

2021-03-16 01:26:14 | 日記
よろしくお願いします。





一昨日(13日)は大和郡山へレイトショーを見に行ってきました、その作品は・・・とその前に最近のドラマの話をチョイとだけ。大河ドラマ『青天を衝け』いいですねえ~、主演の吉沢亮は天陽君や以前に見た映画で自殺してしまったお兄ちゃんなど、どこか弱っちいイメージがあったのですが、今回は結構弾けています。今はまだ始まったばかりで自分(一人称)が知っている前の更にその前の渋沢栄一、ここからどう変わって行くのかたのしみなところです。
その一方で朝ドラ『おちょやん』があんまり面白くないんやな~、始まる時期が遅れると言う不運があったのは気の毒だったが、もう折り返しに来ているはずなのだが一向に面白くなる気配がない、まあなのでそんなことないで、の声もあるとは思いますが。何でなんやろうな~?とまあ自分なりに考えて分かりました、原因はやはりこの人です↓↓↓



若手女優の中では抜群に上手いと言うイメージがあるのですが、その実力をこのドラマでも十分に発揮してくれています。ただ主役なだけに頑張り過ぎているんだよなあ、上手すぎて周りのレベルが追い付いてないと言うか杉咲さんだけが浮いていると言うか・・・まあそんな感じ。毎回キツい顔つきで怒鳴っててうるさいとも思うのですが、彼女の関西弁はほぼナチュラル、せりふの抑揚には気をつけていると言うのは番宣の番組でも言っていたので凄く努力されているようです。その努力が重いのに対して周りが軽いんですよね~、肩の力が抜けすぎている感じでそのアンバランスさが気になって仕方ない。杉咲花を主役に持ってくるならもっと重厚なテーマの方が良かったのではないかと・・・、ああ、話し始めたら長くなりそう、ここまでにしておきましょう。あともうひとつだけ、このドラマ↓↓↓



唐沢寿明、1日のうちに何人死なすねん、今回は人質に取った組長の娘まで殺されてしまった、もう序盤で殺された女性警官のことなど忘れてるやろ~。そもそも24時間のうちにこれだけいろんなことが起こるのが不自然すぎる、飛行機が落ちたらそれだけで大ニュースになるはずなのに、それさえももう忘れ去られている、NHKだとこれだけで1日全部番組飛ばして特別ニュースですよ。1時間ずつ24時間、24回もやると言うのが何かおかしいんだよなあ、回が進むにつれて唐沢寿明の行動がバカっぽくなってしまっている。更に輪をかけておかしくなっているのがその娘、監禁されて殺されかけて救出されて、そのあとまた捕まって、逮捕されて留置場に入れられて、釈放されたらまた捕まって殺されかけて・・・まさにこの親にしてこの子ありと言ったところです。


さて、今回のメインの話、見に行って来た映画がこちら↓↓↓



大和郡山の町を走っているとこの映画のポスターが至る所に貼ってある、金魚すくいがテーマの映画で、原作の漫画は大和郡山が舞台となっているらしい、そんなわけで公開2日目に行ってきました。物語は主人公が本店の銀行から左遷となって舞台となる町・・・映画の中では奈良とも大和郡山とも言っていない・・・へとやって来るところから始まる。冒頭、主人公が沈みながらカートを引いて山里の風景の中を歩いている、見覚えがあるその場所は天理市の川巡りで行ったことがある所、まさかそんな山里でロケが行われていたなんてねえ。主人公は挫折した気持ちでこの町へと赴いてきたわけだが、そこを百貨店もシネコンも何もない町だと言っていた。お膝元の大和郡山で見ていたわけだが、地元が舞台となっているとのこともあって結構たくさんの人が入っている、それがいきなり冒頭からあんな言われ方したらどう思うのか。とりあえず意気消沈した主人公が地方の銀行にやって来ていろいろな人と出会って、何やかんやあって金魚すくいをして最後はまた帰って行くと言うもの・・・、まあ正直物語については大した抑揚もなくあんまり面白くはなかった。
それでも見て損した気にならなかったのは奈良がロケ地だったとのことと、思いきりエンタメに振り切れていたこと、映画としてみたらダメでもミュージカルやショーとして見ればまあ良かったかな、と言ったところ。物語が突然ぶつ切りとなっていきなり出演者が歌い出す、踊り出す、演奏し始まる、あざとい演出とも思ってしまうが、それもまあ極端に振り切れていれば許せると言った感じ。でも地元が舞台と言うことで楽しみに来ている人にしたら、ちょっと裏切られた気持ちになってしまうかもな。

配役は次の通り↓↓↓

香芝誠・・・尾上松也  生駒吉乃・・・百田夏菜子
王寺昇・・・柿澤勇人  山添明日香・・・石田ニコル



奈良県に住んでいる人ならもちろん、ここを見てくれている人でも分かると思いますが、「香芝」「生駒」「王寺」「山添」と役名が奈良の地名となっています。「明日香」もそうだし「吉乃」も吉野にかかっているのでしょうか、ちなみに山添は今年の高校サッカーに初出場した、ちょっと悪いことで話題になった山辺高校がある村のことです。主演の尾上松也は歌舞伎の人ですが、自分(一人称)はBSでやってた古地図探求の番組くらいしか印象に残っていない、あ、『ウロボロス』に1回だけ出ていたか。百田夏菜子と言えばやっぱり「キアリス」ですか、そう言えば前回に見た映画はキアリスの「ス」の人の映画でしたね。先週の土曜日の深夜にやっていたさだまさしの番組ではももクロの中で一人だけ東京から出演でした、映画の舞台挨拶のためとのことで頑張ってくれていたんですね、奈良には来てくれないんでしょうか。
石田ニコルはバラエティー番組でよく見る人と違いますよ、『相棒』の前のシリーズでは前後編物で殺される役をやっていました。百田さん、石田さんはこの映画の中で楽器を演奏するシーンがあるのですが、この映画のために練習したとのことで見事な腕前を披露していました。王寺役の人は知らないな~、と思って調べてみると『四季』の人だったんですね、歌も踊りも金魚すくいも只者ではないところを見せていました。普段見る映画とは違って物語よりもエンタメに振り切れていると言うことで、役者さんもちょっと肌の色が違う・・・こんな言い方していいのかなあ・・・人たちを選んだと言う感じです。
ネタバレしてしまいますが、たった90分ほどの映画なのに、舞台を意識したかのように途中に2分半ほどの休憩タイムがあり・・・ちなみにこの休憩時間を担当するのは香芝の同僚行員の川西と言う人が歌います、これも奈良の地名ですね・・・、ラスト付近での曲ではもうすぐエンドロールと言う歌詞も出てきます。まあエンタメに振り切れた分、90分を退屈しないで見れたと言えば見れたのですが、大和郡山の風景はひとつも出てこないのはちょっと残念だったかな。ロケ地となったのは橿原市の今井町、この町については前にここでも取り上げたことがありました、大和郡山を思わせるシーンと言えば↓↓↓



これくらいだったかな、踏み絵を思わせるシーンもありましたからね。まあ地元民からするとちょっと微妙な評価になってしまう映画だと思いますが、お金を出して見る価値があるかないかはまあ人それぞれでしょう。今回の映画のように最初から最後まで突き抜けた感じで音楽や踊りを織り交ぜると、金魚すくいをこの演出に乗せて見せるのもまあありか、と納得させられてしまったかのようです。多少残念な気持ちは棚に上げておいて及第点を献上差し上げましょう、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。          まちみち