2人が逝った日は
それぞれが
寒々とはしていたけれど
冬晴れの青空が綺麗な日だった
29日目に
父に呼ばれたのか
旅立った母
そして
祭壇には
二つの遺骨と二つの遺影が並んだ
看取りは
それぞれの最期のドラマが存在する
祭壇に手を合わすと
そのワンシーン、ワンシーンが
浮かんできて
つむった瞼の内側に
涙がたくさん隠れ出て
目を開いた瞬間に次から次へ溢れ落ちていく
不思議なものね
思い描いた親の看取りは
後悔もなく
スッキリと
もうかなりの年だからと
合点して納得して
後は自分の楽しみを
考えることができるはずだった、、。
2人が居た部屋で
ふと目に止まった
うす紫のタオル
ベッドの縁に掛けてあったのを
手にしたとき
微かに残る匂いから
母のものだとわかったら
胸が潰れてしまうんじゃないかと
思うほどに
誰もいない部屋でひとり
大声を出して泣いていた
サッシの外を見ると
今日は
珍しく大雨で
シールドに覆われているかのよう
だから余計に
大声を出して
2人の名前を呼び続けても
これはここだけの
シールドに守られた部屋
泣いても泣いても
もう会えやしない
泣いても泣いても
もう話せやしない
それを
毎日毎日
性懲りもなく
確認しているはずなのに
この世に居なくなるということは
こういうこと
この世から消えてしまうということは
こんなことなんだって
探して探して
見つけようとして
けれど
見つかりっこなくて
だってね
心の声は聞こえてくるんだよ
居ないくせに
もう、いい加減に
泣き止んだらって
しょうがない子だねって
言ってるよね、きっと。
友達から聞いた話だと
数えて100日になる頃には
泣く事から卒業しないといけないらしい
じゃ、それまでは
泣いてもいいってことよね
旅立つほうも
そんなに泣かれちゃ
心配で旅立てないって?
100日、、、、。
頑張ってみるね。
それぞれが
寒々とはしていたけれど
冬晴れの青空が綺麗な日だった
29日目に
父に呼ばれたのか
旅立った母
そして
祭壇には
二つの遺骨と二つの遺影が並んだ
看取りは
それぞれの最期のドラマが存在する
祭壇に手を合わすと
そのワンシーン、ワンシーンが
浮かんできて
つむった瞼の内側に
涙がたくさん隠れ出て
目を開いた瞬間に次から次へ溢れ落ちていく
不思議なものね
思い描いた親の看取りは
後悔もなく
スッキリと
もうかなりの年だからと
合点して納得して
後は自分の楽しみを
考えることができるはずだった、、。
2人が居た部屋で
ふと目に止まった
うす紫のタオル
ベッドの縁に掛けてあったのを
手にしたとき
微かに残る匂いから
母のものだとわかったら
胸が潰れてしまうんじゃないかと
思うほどに
誰もいない部屋でひとり
大声を出して泣いていた
サッシの外を見ると
今日は
珍しく大雨で
シールドに覆われているかのよう
だから余計に
大声を出して
2人の名前を呼び続けても
これはここだけの
シールドに守られた部屋
泣いても泣いても
もう会えやしない
泣いても泣いても
もう話せやしない
それを
毎日毎日
性懲りもなく
確認しているはずなのに
この世に居なくなるということは
こういうこと
この世から消えてしまうということは
こんなことなんだって
探して探して
見つけようとして
けれど
見つかりっこなくて
だってね
心の声は聞こえてくるんだよ
居ないくせに
もう、いい加減に
泣き止んだらって
しょうがない子だねって
言ってるよね、きっと。
友達から聞いた話だと
数えて100日になる頃には
泣く事から卒業しないといけないらしい
じゃ、それまでは
泣いてもいいってことよね
旅立つほうも
そんなに泣かれちゃ
心配で旅立てないって?
100日、、、、。
頑張ってみるね。