湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

ストーブの前で‥

2018-01-26 09:47:44 | 日記
この底冷えのする寒い季節になると
台所の隅に置いたストーブの前に
しゃがみこみながら
本を読んだり
メールしたり
両手でコーヒーを飲んだりしながら。

さながら陽だまりに集まる小動物の一匹のようで
温かなオアシスに一変する。

時々はストーブの上には
ホワイトオークと桜のチップで
手作りベーコンが燻されていたりして

スモークの香りが漂うのだけれど
それにもまして
サラダのトッピングだったり
ポトフだったり
野菜スープのベースになったり
何をしょうかと
思い巡るのがたのしくなるから
それはそれで楽しみの残り香となるもの。

苦手な季節だけれど
ストーブの前のオアシスだけは
誰にも邪魔されない私の聖域となるから
夜ともなれば
1人で泣いてようが
笑ってようが
構いはしない。
最近は、泣きすぎてたりするけれど。


今までだって
ペタンと体育座りをして
家族を思い
自分のことを考え
友達を心配し
幾たびもの涙をぬぐい
幾たびの夜を一緒に越えて来たもんね。


この小さな小さなストーブは、
足回りから少しづつ
傷みが目立つようになってきた。


まるで自分のことのようねと
覗き込むと中の反射板に
いくつもの自分の顔を見つけ出す。


ふふって笑った顔さえも
それは、本当の自分なのかと
尋ねられているようだ。


今日の私は穏やかだろうか。
前を向いているだろうか。
心の引っかき傷は癒えているだろうか。


とにかく今日も
温かいものを作ろう。