夕べの夜遅くから
雨は雪に変わったらしい
急に音がしなくなったし
なんだか
雪の匂いもしたようで
いつも不意に天気が気になったら
そうするように
台所のお勝手口から
ドアを開けて
見上げたときのこと
空から黒いものが落ちる途中
家の窓からもれる明かりで
一瞬のうちに
白色に変身していく
まるで黒い紙くずが
白い綿菓子になる魔法のように
ふわりとしながら
次から次へ
手を繋ぐ用意をして
次の手を探してる
ほら
きたきた、ここよって
繋ぎ合わさったときに『シンっ』って
だから『シン シン シン』って
音もないのに
音がするように
あたりが白く繋ぎ合わさっていく
明日の朝の車は大丈夫かしらと
思いながら
寒さから
お勝手口のドアを引き戻した
そして
いつものように
朝、スマホの目覚ましで目をあける
あっそうだ、雪はどうなった?
あたり一面雪景色かと
二階の窓を開けてみた
私の目線は
地面には行かず
窓を開けた時見えた光に
釘付けになってしまった
夜明け前の
遠いオレンジ色が始まる空の上
まだ明けきらない紺色の銀河色に
細い有明の月
その横に金星が輝き
またその横に木星が寄り添っていた
うっすらと
蠍座のアンタレスの赤い星までもが見える
この寒空に
こんな美しい光景があるなんてこと
この寒空を
どれだけの人が眺めているだろうと
しばらく見て
あ、そうだと
慌ててスマホで写真を撮ってみたが
うまくとらえられないのが
すごくすごく
残念に思えて仕方がなかった
雪は
3センチほど
手を繋ぎあったまま
終わってしまっていたようだ
空の中の余計なものも
雪が全て吸い込んでしまったから
キーンと言う空気の音が
月と星達にむけての喝采のようだったよ
そのワンシーンを見れた私は
今日一番の幸せ者のような気がしていた
雨は雪に変わったらしい
急に音がしなくなったし
なんだか
雪の匂いもしたようで
いつも不意に天気が気になったら
そうするように
台所のお勝手口から
ドアを開けて
見上げたときのこと
空から黒いものが落ちる途中
家の窓からもれる明かりで
一瞬のうちに
白色に変身していく
まるで黒い紙くずが
白い綿菓子になる魔法のように
ふわりとしながら
次から次へ
手を繋ぐ用意をして
次の手を探してる
ほら
きたきた、ここよって
繋ぎ合わさったときに『シンっ』って
だから『シン シン シン』って
音もないのに
音がするように
あたりが白く繋ぎ合わさっていく
明日の朝の車は大丈夫かしらと
思いながら
寒さから
お勝手口のドアを引き戻した
そして
いつものように
朝、スマホの目覚ましで目をあける
あっそうだ、雪はどうなった?
あたり一面雪景色かと
二階の窓を開けてみた
私の目線は
地面には行かず
窓を開けた時見えた光に
釘付けになってしまった
夜明け前の
遠いオレンジ色が始まる空の上
まだ明けきらない紺色の銀河色に
細い有明の月
その横に金星が輝き
またその横に木星が寄り添っていた
うっすらと
蠍座のアンタレスの赤い星までもが見える
この寒空に
こんな美しい光景があるなんてこと
この寒空を
どれだけの人が眺めているだろうと
しばらく見て
あ、そうだと
慌ててスマホで写真を撮ってみたが
うまくとらえられないのが
すごくすごく
残念に思えて仕方がなかった
雪は
3センチほど
手を繋ぎあったまま
終わってしまっていたようだ
空の中の余計なものも
雪が全て吸い込んでしまったから
キーンと言う空気の音が
月と星達にむけての喝采のようだったよ
そのワンシーンを見れた私は
今日一番の幸せ者のような気がしていた