雨音が
ポタポタと
雫の落ちる音に変わったから
雨も止んだようだねって
うつむいていた顔を上げてみると
窓から薄陽が差し込んでいた
『あ、ぶどう色』
窓が薄いぶどう色に染まっていた
昔聞いた歌にあったっけ
思い出しながら
思わず二階に駆け上がって窓を開けた
あの歌詞を聞いたとき
ぶどう色の空はどんなだろうって
思っていたけど
雨上がりの夕焼けと
居残り組の雲たちと
北から流れていく冷たそうな雲が
行く空を惜しんで
染めて行ってくれた『ぶどう色の雲』
不思議な色が織りなしていた
私は不思議な気持ちでそれをみていた
ちょうど
行こうとする冬と
来ようとする春が
雫を溜めながら
それぞれの
人達の思いを連れて
通り過ぎて行こうとしたとき
それがきっと
『ぶどう色』に見えるのかもしれない
ポタポタと
雫の落ちる音に変わったから
雨も止んだようだねって
うつむいていた顔を上げてみると
窓から薄陽が差し込んでいた
『あ、ぶどう色』
窓が薄いぶどう色に染まっていた
昔聞いた歌にあったっけ
思い出しながら
思わず二階に駆け上がって窓を開けた
あの歌詞を聞いたとき
ぶどう色の空はどんなだろうって
思っていたけど
雨上がりの夕焼けと
居残り組の雲たちと
北から流れていく冷たそうな雲が
行く空を惜しんで
染めて行ってくれた『ぶどう色の雲』
不思議な色が織りなしていた
私は不思議な気持ちでそれをみていた
ちょうど
行こうとする冬と
来ようとする春が
雫を溜めながら
それぞれの
人達の思いを連れて
通り過ぎて行こうとしたとき
それがきっと
『ぶどう色』に見えるのかもしれない