湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

5月5日の誕生日

2020-05-05 20:28:00 | コラム
いらかの波と〜
雲のなみ〜

そんな歌を誰にともなく歌う。
いつも、5月5日のこどもの日。



屋根より高いこいのぼり〜
おおきいまごいは、おとうさん〜

こちらも『こいのぼり』


では、大和言葉から始まる、
『いらか(屋根瓦のようす)の波と
雲のなみ〜』と歌う歌も、、、。

『鯉のぼり』


『こいのぼり』と『鯉のぼり』

言葉にすると分からない。

人と話をしたり、
子供達と一緒に歌を歌うときは、

『いらか〜の、ほう?
屋根より〜の、ほう?』
なんてことに(笑)



そんな子供の日だけれど

今年は誰も帰省もなく
静かな子供の日だった。


それはそれでいい。
今は、その方がいい。


子供達の毎年の帰省で
しみじみと思うことは控えていたけれど、
以前に飼っていたシェパードを思い出していた。

当時流行っていたアニメの魔法使いの名前『ちゃちゃ』を、そのシェパードの名前にした。

うちに来たのは、生後2ヶ月半の子犬。
とはいっても、大きさは、チワワの成犬より大きく、ちょっとした豆柴ほどの大きさ。

耳はまだ、ピンとしていなくて
耳は垂れて、黒いビロードの布をまとって、薄いブラウンの足袋をはいているようだった。

とても、とても可愛かった。

あの怖いイメージのあるシェパードからは、思いもよらね可愛さだった。

その子の誕生日は、5月5日と言うことだった。 

それから8年の間、うちの子だった。
それまで、自分が犬好きだとはおもっていたけれど、
これほどまでに好きなんだと
思い知らされることが沢山あった。


この子が、うちに来た日は、
何日か覚えてないのに、
この子の誕生日は知っていて、

そして、虹の向こうの国に行ってしまった日も覚えてる。


夏の日の静かな月曜日だった。

静かな静かな最後だった。


5月5日に思い出す。

『誕生日おめでとう』

虹の向こうの国に行っても
幸せで暮らしてる?

そんな思いでいる、5月5日。

















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