湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

柿渋色の夕暮れどき

2018-10-13 17:16:23 | 日記
今日は肌寒い日だった
曇り空が
もう明けることはないんじゃないかと
思えるほどに。


この季節は
はぐれた雲が居座るようで
気流にのって
のんのんって
もっと東へ行ってくれればいいものを。


なんて思いながら
雲に手を振ってみたけど
たじろぎもしなかった 。


だから、
撮り溜めしたドラマを
買い物から帰って見始めると
新しい物語が始まってきてるじゃない!!


少しわくわく


あまり
ドラマを見るほうではないけれど
家事の片手間に少しだけ


秋は秋なりの
少し深い色合いの物語になっている


普段の
夕暮れ色も深みをまして
訪れるのが早くなってきたね


季節は移ろうものだね、本当に。


人は早足で
車はスピードを上げて
通り過ぎていくように見える


『気をつけてね』


見知らぬ人に思いを投げる


青でもなく
赤でもない
ましてや黄色でもない


柿渋色の夕暮れの
おつかれさまと
おかえりなさいが
一緒になった色



私は何色をしているんだろう














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おでん=関東煮

2018-10-11 21:15:20 | 日記
『おでん』のことを
関西の年寄りは、『関東煮』もしくは『関東炊き』と言う。
昔、この料理は関東から伝わった料理だそうで
関西にしては、色は濃い目
関東の色合いを汲む料理だった。


のちの、『京風おでん』とは、また流れの違うものなのか、調べたことがない。


中部地方や東海地方では
『味噌おでん』と言うのが主流なのかー?


関西には、『味噌おでん』はまた、別物となるが、、。


うちの両親、特に母は
私のつくる『関東煮』が大好きだった。


2人が居た頃は
鍋いっぱいに具を入れて
吹きこぼれるほどに作っていた。

ちょうど、今ぐらいの時期。
半袖が、長袖になって
少しは肌寒くなってきた頃は
温かいものが、ただそれだけで、
ご馳走に思えてくるから
季節の移り変わりの初めの
ここぞと言う料理は
とても、とても喜んでもらえたものだ。


母は、昔から無邪気な人で
蠍座の昔気質の人だから
なかなか人を信用しない分
信頼した人には白い腹を見せて
子供みたいに無邪気な感性で
喜ぶときは、腹の底から喜ぶ。


その姿は可愛らしくて
ことのほか、晩御飯に『関東煮』などを
作っていると、それだけで上機嫌になるほどだった。


しばらく
そのことも忘れていたことになる。



毎週、宅配してもらっているコープのチラシをふと見た時
1ページの表紙に『おでん』の文字と写真


もう、季節はそんな温かいものが欲しくなる時期に来たんだね。


そう思った途端
自分の体が
風の音とともに
音速にもなったみたいに
フラッシュバックしたまま
母の居た時間に巻き戻ってしまった感覚


母が喜ぶ顔
喜ぶ声
いつも言う言葉

たった1ページのチラシの表紙で‥。


これからの季節
私はこうして
何を見ても
こうして、フラッシュバックが起きて
自分の体や気持ちが巻き戻ってしまう感覚を何度味わうことになるんだろう


嫌だとか
苦しいとかじゃない


ただ
もう、たくさん作らなくていいんだよね

ただ
無邪気に喜んでくれる人はいないんだよね


その事実と向き合う。



朝から
雨と晴天が1時間おきにやってきた日


どうしても泣けて
とんでもなく泣けて

上を向くと目尻から涙が垂れ
化粧を落としながら首もとに流れていく。


うつむけば
不思議なことに
涙は眼球から
悲しみを剥ぎ取るように
肌には少しも触れず
雨粒が土に最初に落ちるみたいに
ポタポタと
まあるい形のまま落ちていくんだ
それを見ながら泣いている不思議さ


チラシの表紙にある『おでん』で
泣ける女


日中の移り変わりの気圧の変化で
頭が痛いのか
泣きすぎて痛いのか
わからなくて


それについていけてない体と心
それぞれに離れた距離で
置いてけぼり食ってしまったから
必死で駆け足をして
慌てて追いつこうとしていた時間のようだった


だからか、目まぐるしく
頭痛がしてしまったのかもしれない。













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パソコンの遠隔操作

2018-10-08 11:03:21 | 日記
昨日は夕方より
パソコンの子守り

いや、メンテナンス

ちがう、思い通りに動かない代物


新しい回線を入れたおげで
パソコンのセキュリティも強化ということで回線先のプロバイダー推薦のものをダウンロードするのには
もとあるセキュリティソフトをアンイストールをして
新しいソフトをダウンロード。


たったこれだけの作業のはずが
夕方から掛り切り

途中からつまずき
回線先のプロバイダー推薦のものは、拒否されてしまった。
月額¥300のものならば
料金込みで安いものだと安易に考えていたが
これまた、面倒になってしまう。
萎えてしまった気持ちに苛立つ私。


こんな時、私の気持ちはササクレて
苛立ち、パソコンのことしか考えられなくなる。

ウインドゥズXP、vista あたりまでは
テクニカルサポートを受けずに済んできた。

しかし、ウインドゥズ10に変えた途端
トラブルには対処出来なくなってきた。
何とかごまかし、勘を働かせて
3年を迎えたが、ここにきてつまずいた。

もう、パソコンは使わなくていい。

スマホとタブレットで十分に
ことは足りている。

しかし、
目の前の、まだ使えるものは
やはり何とかしたくなるものだ。

諦められない。
こういう時は、気が短くても
一旦、意地が入ると粘ること粘ること。

再トライ!

全てを削除して
新しいセキュリティソフトを入れようと
調べたら、前回の契約期間が残っていた。

ならば、もう一度トライ、トライ。

ワクワクとした気持ちが
あるところから、再起動を要求されたまま
次に進めないことに
また、苛立つ

テレビの音さえうるさくて
気を回すことをしない家人

私が買ったパソコンなのだから
私が何とかしなきゃとばかりに
マイペースを決め込んでる

パソコン関係、筆記用具、スマホ、
各種ログインの英数を書いた手帳
全てのものをもって二階に立てこもった

頭をクリアに、、、。

しかし、何度トライしてもダメで。

こうなれば、セキュリティ会社に連絡をして、遠隔操作をしてもらうことがよいのかも、、、思い始めたら、
自分のしてきたことが情けなくて
それでも、サポートを受けるべく電話をした。

説明をして、確認して
まだ残っている契約期間が8カ月ほど残っていて、再インストールができると。
しかし、空のファイルの断片がのこっているせいで、ダウンロードができないのだと。

遠隔操作は、まるで『魔法』

ひとりでに、画面の矢印が動いていく。

下手をすれば、全ての情報が盗まれしまうことなど簡単に行えるのだろうが
セキュリティ会社ということで
それは、考えないように
とにかく、ファイアーウォールを上げてもらうのにセキュリティはパソコンには不可欠なもの。

しかし、
二階に立てこもったのはいいが
ここは、Wi-Fiの電波が弱い場所。

何度も行う作業の待ち時間が半端ない

しかし、遠隔操作で2時間半を要して
やっと、ダウンロードが完了!

性もこんも尽き果てた、、、。


昔、世の中が進んで
巨大なネットワークが出来たとき
人は、その電磁波であちこち不調が出て
健康維持が難しい世界になると謳った映画があったことを思い出した。

見えない世界は、
むかし、人の気持ちや機微、精神や神や仏さまのことだった。


今の見えない世界は
機械化されたものから生じる電波や
ストレスや電磁波も含め、押し寄せる波のように
乗り遅れてしまうと損をしてしまうぞ!と
急き立てられているようだ


さて、必死についていきたい世の中ではありますが、
見えてるものが見えること。
安心な世の中と、自分のこころを熱望。


若かったら、もう少し柔軟なのかしら
(笑)





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八木のぶおさんのクロマチックハーモニカ

2018-10-06 19:46:58 | 日記
今日は知り合いのカフェで
ボサノバのギターの木村純さんと
クロマチックハーモニカの八木のぶおさんとのジョイントライブだった。

前から
八木さんのクロマチックハーモニカを聞きたくて
やっと機会がやってきた。


この方、凄い方で
あの『北の国から』や『積水ハウスのCM』、『日本広告機構』
そして、懐かしい『探偵物語』の主題歌のオープニングを飾ってる方です。

ミスチルの桜井さんが、ライブに呼びたがっても、なかなか叶わず、何年もかけて呼び寄せることのできるような人が、目の前にいるなんて。

昔から
本当は、誰もが何度か聞いたことがあるようなお仕事をされていても、一般には決してお名前は前に出ることは少なかっただけの人。
知る人ぞ知るみたいな。
その方の演奏が聞けるということが
どれだけワクワクのライブだったかと言うことはいうまでもない。



私が、クロマチックハーモニカと言うものの存在を知ったのは
映画『星に願いを』という邦画を見た時に聞いた音だった。


ハーモニカが、主旋律。
独特の深い、響く音。


吉沢悠さん演じる盲目の主人公と
竹内結子さん演じる看護師さんとの恋模様。
盲目なゆえに、ハーモニカを吹くのが楽しみな男性だった。

しかし、神さまのいたずらなのか
事故で、、、。
再び、この世に姿をあらわす主人公。
好きな人(竹内結子)に会いにいく。

そこに流れてくるのが、クロマチックハーモニカの音。
(ウイリアムギャルソンという方が演奏されてます)


温かい音だけれど、どこか哀愁を帯びた音。
私は、それを聞いたとき、泣けて泣けて仕方なかった。


普通のハーモニカではない。
ブルースハープとも違う。
これが、クロマチックハーモニカというものだと知った。


それから、街に溢れるBGMやテレビから流れるハーモニカの音に耳が敏感になっていった。

きっと、それまでは、八木さんが演奏されてきたものを普通に聞いていたのだと思う。
たんなるハーモニカの音という認識だった。

しかし、クロマチックハーモニカの音の深みを知ってしまうと後から後から、
耳が反応してしまう。


手のひらより少し大きいだけのもの。
どこまで、響くのだろうと思ってしまうほど。
聞くところ、ギターにも匹敵するほど、お高いらしい。

今回のライブで、八木さんは、そう言ってお茶目に笑いながら、大切に吹いているんだとおっしゃってました。


目の前、生で聞くクロマチックハーモニカに、酔い、癒され、感動。
どんな言葉を連ねても伝わらないもどかしさを感じつつ、
ふと、思い出したことがあった。


私が小さいとき
うちの亡くなった父が
よくハーモニカを吹いてくれた。

当時の流行歌ばかりだったけれど
伴奏して、歌うように音がして
間合いの音まで入れてくるように
幼いなりに、上手だと思ったほどで、
何度もせがんで吹いてもらったことがあった。


もしかしたら
クロマチックハーモニカほどではなく
ハーモニカの音自体が
私の幼いときに刷り込まれた音なのかもしれない。


切なくて
あたたかくて
そして、懐かしい音。


今日、穏やかな日になりました。


同時に
どこか切ないような、哀しいような
だけど、ポッと『灯』の在り処を知ったような。


帰りに見た西の空。


夕陽は、もう落ちていたけれど
茜色の広がる空に


何故か
『私も一生懸命生きていこう』と思いながら


湖に沿った道を家へと向かっていた。










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昔の杵柄(コンビニでの出来事)

2018-10-05 21:00:48 | 日記
用事があってコンビニに行く。


数年前は、反対側に立っていたんだなぁっと、最近しみじみ思うことがある。


コンビニを利用する人は様々で
もちろん、ほかの小売、スーパー関係は
様々な人が利用するが
各種支払いや受け取りや委託、
そこに深夜、早朝となると
少し利用する人の生活が見えてくる時がある。




私がコンビニ側の人間だった時の話。


お客様で
コンビニの棚のご贈答の箱を指差して
あれをくれと言う中年の男性がレジ前に立った。


クッキーやお煎餅などの詰め合わせの中からクッキーのものを指をさしていた。


わかりやすく、正面には、包装紙の上に
中身がわかるように
丁寧に一箱づつ写真をプリントされた紙が見えるようにラップされている。


もちろん、そのラップと写真を外し
包装された箱がちょうどうまく入る手提げの紙バッグが用意され、お客様にすぐに持って行ってもらえるようになっているものだ。



そのクッキーの箱を指差したお客様は、
『そのまま寄越すなよー』

『これは、うちにきた客人に渡すのだから
そんな写真は取ってくれるのだろうなぁ、バカなことはするなよ、しっかり考えてくれよー』

『その箱ならコンビニで買ったとわかるからキチンと包装紙に包んでくれるのだろうなぁ』

一体何をビビっているのだろう。
買い慣れていないことをサトラレないように虚勢を張っているのか?


私達、店員は
『はい』『はい』と
何事も逆らわず
わかってるフリをして
息巻くお客様をあしらってる。


しかし、
キレイに元々包装されているのは
製品として名のある製造元のロゴだけが印刷された包装紙である。
それをまた、包めと。
コンビニの商品だとは思われたくない?


ここにきて、
お宅の店は、格が下がるから
名前は分からないようにしてくれといわんばかりの勢いだ。
じゃ、何故ここに来る?
そんなにコンビニとわかるといけないのか。
しかし、来て買っていこうとしているものは紛れなくコンビニのものである。


お客様の勢いは凄まじく
鼻から白い息が見えるようだ。


これは、仕方がない。
納得するようにするしかない。


『はい、この包装紙になりますがよろしいでしょうか。こちらのものしか包装紙はございません、いかがなさいますか?』
と、その印刷された赤と緑のマークにわざと指差して、男性にかざした。


その包装紙をマジマジみて、
一旦は鼻息は収まったように見えた。


次に繰り出す言葉は何かと待っていたら、、、。

『おぉー、そんな包装紙があるんじゃないかー、さっきから言ってるように、それで包んでくれー』


『承知いたしました。お包みする間、もう少々お待ちくださいませ』


ほんとに、これで包んで良いのだろうか?
けれど、その中年男性の話は全て聞いた。
そして、包装紙も見せて、なおかつ、包んでくれと言ったのだから、良いのだろう。


言われた作業はやるしかない。


そう思いつつ、その包装紙で
先に包装されたクッキーの箱を包装する。


小さな小さな、セブンイレブンのロゴが入っている包装紙を包み終えて
紙の手提げバッグに入れ
その男性に手渡した。


満足げに男性は、店を後にした。


私は、間違いはなく、そつなく仕事をした。

そうでしょ?
そうだよね。

たとえ、包装紙に、セブンイレブンのマークが付いていようと、男性にキチンと見せたのだから。


こうして
ひとつひとつを思い出すと
あとから、可笑しくなってくるエピソードが何個かあるもので
知ったかぶりは滑稽である。


分からないことは年に関わらず
聞くことは必要で
互いが同格の優しみの中にいれば
怒ることも、声を荒げることもない。
現場は現場。
餅は餅屋。

どうしたいかを伝えればいい。
現場が1番、それに叶う方法をしっていることが多いのだから。



たまには、衝動買い(笑)








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