美里児童園(美里尋常高等小学校跡地)の一角に位置する。奉安殿は天皇・皇后御真影(写真)を保管し奉る建物であり教育勅語の発布と前後して全国の学校に建立された。児童生徒は、そこを通るたびに最敬礼をし、また、火事や水害などの緊急の場合に職員は命がけで御真影を守るのが義務とされていた。そのようなことが、沖縄戦終了後に行われた御真影焼却処分の頃まで続いた。現在の沖縄県で完全な形で残っている奉安殿は3ケ所ほどである。
【市指定文化財】
※県内では、沖縄市の旧美里尋常高等小学校跡(沖縄市指定文化財)、本部町の旧謝花尋常小学校跡、宮古島市の旧池間尋常小学校跡に残るが、いずれも現在は学校敷地ではない。登野城小学校の奉安殿は、学校敷地に現存する県内唯一のものである。