さんざんな二日間が終わり、いよいよ自己採点です。
息子はセンター単独入試ばかり5校も願書を出していました。
出かけるのがとことん嫌いな息子は、個別試験を受けることなくセンター試験一発で済ませたかったのです。
まず英語。リスニングまで入れて250点中の得点は……112点。数学が200点中71点。
国語は、理系なので志望校の指定通り古文と漢文は白紙提出で、100点中の76点。
社会科は受験せず、物理が32点。化学は15点。
中二から登校せず、模試も受けたことのない息子ですから、
(まあ、しょうがないか……)
という感じですが、本人はもうちょっとできたと思っていたようでショックを隠せません。
有名私大に現役合格した長女も半笑いです。
「Bってもしかして……文系?」
『パソコンが好きだから』という理由だけで理系を選択した息子ですが、理系科目は壊滅的です。
けれど考えてみれば得意科目ではなく勉強したいことを基準に学校を選ぶ方が正しいはず。
「Bはまちがってないよ!これでいいんだよ」
と私は励ましました。息子は某予備校の合否判定のサイトにさっそく自己採点した点数を入力しています。
「何判定?」
「Z判定」
私の顔を見ずに息子が言いました。
「いや、Z判定なんてないでしょ。Fくらいまでじゃなかった?入力ミスじゃない?科目間違えてない?」
驚いてスマホをひったくりましたが、間違いありません。
不登校を始めてから5年、ようやく社会復帰しようとした息子に、何と声をかけてやればいいのでしょう。
「まあ一浪も二浪も同じようなもんだし……なんなら今から一般入試に申し込んでもいいし」
私はごにょごにょと慰めの言葉を口にしました。
期待したらプレッシャーを感じそうだし、かといって全く期待しないのではいじけます。
実に面倒臭い、じゃなかった、実にデリケートな息子です。
それでも大学受験に挑戦している以上、合格するかどうかはともかく
息子は社会の歯車に引っかかっていると言ってもいいでしょう。
属するところがあるっていいな!
現金なもので、あんなに憎んだ社会という奴が、ちょっぴり慕わしくさえ感じられる私でした。
息子はセンター単独入試ばかり5校も願書を出していました。
出かけるのがとことん嫌いな息子は、個別試験を受けることなくセンター試験一発で済ませたかったのです。
まず英語。リスニングまで入れて250点中の得点は……112点。数学が200点中71点。
国語は、理系なので志望校の指定通り古文と漢文は白紙提出で、100点中の76点。
社会科は受験せず、物理が32点。化学は15点。
中二から登校せず、模試も受けたことのない息子ですから、
(まあ、しょうがないか……)
という感じですが、本人はもうちょっとできたと思っていたようでショックを隠せません。
有名私大に現役合格した長女も半笑いです。
「Bってもしかして……文系?」
『パソコンが好きだから』という理由だけで理系を選択した息子ですが、理系科目は壊滅的です。
けれど考えてみれば得意科目ではなく勉強したいことを基準に学校を選ぶ方が正しいはず。
「Bはまちがってないよ!これでいいんだよ」
と私は励ましました。息子は某予備校の合否判定のサイトにさっそく自己採点した点数を入力しています。
「何判定?」
「Z判定」
私の顔を見ずに息子が言いました。
「いや、Z判定なんてないでしょ。Fくらいまでじゃなかった?入力ミスじゃない?科目間違えてない?」
驚いてスマホをひったくりましたが、間違いありません。
不登校を始めてから5年、ようやく社会復帰しようとした息子に、何と声をかけてやればいいのでしょう。
「まあ一浪も二浪も同じようなもんだし……なんなら今から一般入試に申し込んでもいいし」
私はごにょごにょと慰めの言葉を口にしました。
期待したらプレッシャーを感じそうだし、かといって全く期待しないのではいじけます。
実に面倒臭い、じゃなかった、実にデリケートな息子です。
それでも大学受験に挑戦している以上、合格するかどうかはともかく
息子は社会の歯車に引っかかっていると言ってもいいでしょう。
属するところがあるっていいな!
現金なもので、あんなに憎んだ社会という奴が、ちょっぴり慕わしくさえ感じられる私でした。
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