まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

メモ 段ボール燻製

2021-02-14 15:46:45 | 日記
年取ると女は醸し出すし男は燻し出すよね。

って、うちの師匠。

名言やないか。

わたしは前に仲良しのカフェのおかみから「醤油麹」を教わって一回作ったことがある。美味しいのは本当に美味しい。クリームチーズ角切りにちょんと乗せるともうもうたまらん。
だけどいかんせん消費が追い付かず。

友達に酒粕大量にもらって、肉や野菜など漬け込んだこともある。美味しいのは美味しいんだけど以下略。

そして焚き火ビギナーのわたしに年末ムスメがくれたのが、SOTOの段ボール製スモーカー。コンパクトにたためて持ち運び便利、組み立てもささっと。ログハウスの形になっててかわいい。さくらのスモーク用ブロックを燃やしてトレイにセットし、上の網に食材を置く。

スモークして美味しいものってなんだろう、とあれこれさがして、今回は三種類やってみた。

・うずらたまご
水煮を買ってきてジップロックに入れ、牡蠣醤油まわしかけて一晩置いたやつ。美味しさ凝縮。

・ベビーチーズ
スーパーで四個パックのやつ。熱でちょっととろけて、周りはこんがり。コスパすごいわ。



・ししゃも
一時間くらいキッチンペーパーの上で風乾、とあったので、どうせなら面白いことしようと浜に転がってた石の間にぶらさげる。空の上をとんびが旋回して隙を窺ってるので、死守。
出来上がりは飴色の香ばしい表面、中はしっとり。焚き火の直火で追い炙りするとあつあつでうまい。お酒飲めるひとには絶対嬉しいやつ。

ベーコンもやりたかったんだけど時間切れ。
次回はそれと、たらこと、鮭やりたいなぁ。

基本ほったらかしといて時間とともに美味しくなってくれるやつってすごくいいし、そういうだらだらゆったりした時間を浪費できる休日が最高にいい。


焚き火 2021 #4 荒崎クラフトジンとクッキー缶

2021-02-13 22:03:00 | 日記
激ヤバK氏、いよいよわたくしのネーム入りのジンを蒸留してくださるとのことで
玄関先に藪のように生えている「ローズマリー」をぜひフレーバーにとお願いしました。

かなり強烈なやつなので
なにを合わせるかいろいろ悩み
最終的に「キャラウェイ」が選ばれたんですって。
不思議と柑橘の香りがするんです。

せっかくなので仕込みからやらせてもらいました。
瓶のなかのスパイスを木の棒でがしがし突く。楽しい。
それをお茶のパックにいれて、瓶にセット。沸騰した湯の蒸気が瓶をとおり、香りをまとった蒸気となり、冷やされてエッセンスとなります。氷をいっぱいいれたグラスに青いシロップとジンを入れ、トニックウォーターで割ります。これまでのジンに比べて清冽さよりも華やかさを感じるジンでした。K氏素晴らしい。天才。旨い。

こういうことができるのは、氏がいっときお酒を楽しんでいたことがあるからかなぁと思いました。わたしはお酒が楽しかったことはないので、発想として出てこないと思うんです。

ケーキを作るとき、香料のいっかんとしてリキュールを使いますが、こんなふうにアルコールなしだったらちっちゃい子やお酒苦手な大人にもいいですよね。なんか可能性感じるなぁ。

今度、ムスメのだんなちゃんの経営するカフェでイベントとしてジンbarやれるかな。



そして、K氏のおくさまも天才でして、今日はこんな素晴らしいクッキー缶をいただきました。
焼きショコラがものっすごいチョコたっぷりでびっくりした。フロランタンも、ラズベリージャムサンドも、メレンゲも最高でした。こういうかわいいの、わたしもやりたい。ちゃっかり箱もらってきた。

ムスメふたりも連れていけたし、K氏の高校時代のおともだち親子にも会えたし、イケメン画伯にも会えてめちゃ楽しかったです。

さあまた薪拾ってこようっと。

焚き火前夜

2021-02-12 21:56:30 | 焚き火

旅などに出る前には綿密な計画と詳細な持ち物リストを作りたい派。出かけた先で、あっ、あれがないじゃん、ってなった時の心臓のバクバク加減がどうにも耐えがたい。

数回前の焚き火では、ファイヤースターターがリュックに入っておらず大慌てした。そもそも、あれを使うために焚き火してると言ってもいいくらいなのに、である。友達のK氏がニヤニヤしながら「貸してあげようか?」って聞いてくれたけど、まあちょっと待って、もっとよく探してみる、って身体をはたいたところ、キャンパーのポケットから出てきてくれた。これ、その前は職場に着ていってるやつ。会社に火付けを持っていくわたし。まあ、ナイフじゃなくて良かったということにする。



ということで明日を前にリュックの中身を広げて確認。ついでに持ち物自慢もしておこう。そうしよう。

・オイルランタン:フェアーハンドはドイツのメーカー、雨嵐の中でも灯り続けるタフさから「ハリケーンランタン」とも呼ばれている。このカラーはジンク、探して探してやっと手に入れた(夫がね)。今は灯油を入れてるのでちょっとススが付いちゃった。今度はパラフィンオイルを買ってみる。

・鉄板:ムースルームワークスというメーカーのFlying iron(フライアン)、柄をそこらの木の枝を挿して使うっていうのがブッシュクラフトちっくで楽しい。3.2mmの鉄板は重いんだけど、これで分厚い肉を焼くとめちゃうまい。使い終わって家に帰ってガシガシ洗って火にかけて水気を飛ばしてオリーブオイルを塗ると綺麗に光る、その瞬間に萌える。

・ククサ :レンメルコーヒーのククサ 、持ち手に鹿の角の飾りがついている。白樺のコブをくり抜いて、塩水に浸したりして作るので、最初のうちはコーヒーがほんのり塩味だった。プレゼントされると幸せになるというアイテム。もちろんプレゼントしてもらったともさ。

・テーブル:ソトのポップアップソロテーブル フィールドホッパー。某有名キャンプアニメの主人公が使っており、超人気。ぱたっと開くだけであっという間にテーブルになるのがいつも不思議。アルミは軽い。汚れたらクエン酸でゴシゴシ擦る。

・ナイフ:ビクトリノックス レンジャーグリップ ガーデナー。ナイフは肉や野菜を切るのに使い、ノコギリは細めの薪を切るのに使う。ハサミはまだ使ったことない。切れ味がめちゃめちゃシャープで、ちょっと指にあたるだけで皮膚が薄く切れる。

・メスティン :トランギアのレギュラー、ダイソーのに加えてトランギアのラージがこの度仲間入り。そんなに米炊いてどうする、って感じだけど、メスティン は万能クッカーだ。明日はこいつでじゃがいもとチーズのグラタンを作る。あと、お汁粉もあっためる。

・焚き火台:ヨーラーのコンパクト焚き火台、畳んで収納するとB5サイズ。わたしの焚き火の目的はとにかく火を燃やすことで、調理は二の次なのだが、これは小さいくせにしっかり要望に答えてくれる頼もしいやつ。現地に着いて速攻組み立てて速攻火を熾せるのがいい。

・ケトル:トランギアのステンレスノブケトル0.6l。本体はアルミ製でたった140gと軽く、底が広く火にあたるのでお湯が沸くまでが早い。

・入れ子の器:キャプテンスタッグの木製ボウル。ネットで見ていた時には熱いスープなど入れてたのに、届いてみたら熱いものはダメって書いてあった。なので70度くらいを目安に使っているけど、こないだ赤から餃子鍋よそった時も問題なかったな。本当はVIVAHDEの「山のうつわ」が欲しいのだけど、生産止まってるんだよね。

・ソーラーランタン:carry the sunのランタン、折り紙みたいにパタンと畳み、底のソーラーパネルが太陽に当たるようにしてリュックにぶら下げておくと充電される。灯りが三段階になり、暗闇の中の撤収作業に効力を発揮する。

さあ、あとは目覚ましかけるの忘れないようにして、麻の火口を作って、と。

今夜は多分寝坊して遅刻して渋滞して雨の夢を見る。そんな50代、どうよ。


文旦三キロ

2021-02-11 22:22:17 | 日記
文旦10キロあるけど何キロ欲しい?と聞かれてなんとなく3キロって答えたら、立派なサイズが5個も入ってた。ムスメがふうふう言いながら運んできてくれた。

くれたひとはムスメのなかよしのリカコで、栃木のでっかい寺のお嬢である。季節になると、とちおとめやらなんやら、いろんな果物が実家から届くが、なんかいつも量がおかしい。いちごは四パックの箱が二台とか。リカコは彼氏と二人暮らしである。別に果物は主食ではない。

そんなわけでいつもウィンウィンな状態でムスメは果物のおすそわけに預かっている。そのさらなるおすそわけにわたしが預かっている。

文旦の皮は分厚くて硬い。なかの柔らかな果肉をしっかりガードしてる。社会人になりたての頃、同期のマユミちゃんによく文旦や小夏をごちそうになっていた。高知出身の彼女、大きな文旦をむいたり割ったりするのはいつもお父さんの役目だってんだって。家族団らんのまんなかに丸い黄色いやつら。

そこいくと夫はもっぱら食べる専門である。薄皮むいて種取り除くのはわたし。それを見てムスメが、ほらまた甘やかして、と文句言う。すべての実をむきおわり、あーやれやれ、とゆっくり食べる。みずみずしくてほろにがくてさわやか。そして皮はいい香りなので、わたを少しそぎおとしてからジップロックに入れて冷凍。3個分くらいたまったら蜜煮にしよう。マーマレードもいいなぁ。リカコにもわけてあげようっと。

ウィンターチョコレート

2021-02-10 21:27:28 | 日記
チョコレートを使ってお菓子を作るのはそれほど好きではないけど
この季節に店頭でこれを見かけたら、買わずにはいられません。

ウィンターチョコレートは、スイスの職人が手作りする、スパイスたっぷりのチョコレートです。乳化剤も使わないで練ること72時間。夢のようなとろけっぷり。

扱ってるのは第三世界ショップというところです。
貧困に就業で対応しようというもの。
食べる人が、材料を育てるひとや作るひとの作業行程に思いを馳せることができるように、販売しています。

数年前わが師匠がインドネシアのフローレンス島へ、カカオのお菓子を作りに行ったことがあります。フローレンス島はカカオの産地。カカオの農家は貧しくて、育てることは育てるけど、いったいじぶんの作ったものからできるチョコレートがどんなもんなのか、知る機会がないんです。じぶんの工程のその先に起きてることを知ることで、自身の仕事へのプライドや、前向きな気持ちを持ってほしい。それによって、カカオの品質向上をはかりたい。そんなプロジェクトのサポートとして、現地で農家さんといっしょにカカオをつかった製菓をしたのです。

ウィンターチョコレートのパッケージの裏側には、カカオ豆からチョコレートになるまでの工程の図と、写真が掲載されています。こんなに手間隙かけて丁寧に作られてるから美味しいんだなぁ、大切にいただかなくては、と頭では考えてるのに、美味しいもんだから手と口と舌がとまりません。

一時期このチョコレートの美味しさを広めようとかたっぱしから配っていました。一度食べた人は次にこの美しい青の装丁を見ると、「あ。危険なやつ。」と言います。気づくと一枚完食しちゃうからね。今はだいぶ布教もすんだので、棚にあるだけ買い占めることはしなくなり、三枚まで、と決めています。冬は苦手な季節だったのに、これのおかげもあって、今や好きな季節。あと少しで終わっちゃうからちょっとさびしいです。また来年会えるのを楽しみにしてるよ。